スケボーを軽快に走らせ、まずはダイブから華麗にカンフーキック。着地とともに両手のサブマシンガンをブッ放し、滑車に飛びついてとっとと先へ。逆さになって滑りながらアホをさらにふたり片付け、着地とともに蹴っ飛ばしたフライパンに向けてありったけの弾を撃ちこみゃ、跳弾でマヌケが3人あの世行き。
Devolver DigitalがNintendo Switch向けに配信を開始したアクションシューティング『My Friend Pedro』のゲームプレイを文字で表現するとこのような感じになる。
“どこの誰だかわからないマスク野郎が、謎の声に導かれてチンピラどもをあの世に送りまくる”というあらすじに、「またそのパターンか」と気付くスキモノの人もいるかもしれない。ぶっちゃけ、同パブリッシャーの『ホットライン・マイアミ』や『Ruiner』と同じ形式だ。しかしゲームプレイのコアは結構違う。この記事ではソコを紹介していこう。
なお本作は日本語対応で、価格は2050円[税込]。今晩深夜にPC版の配信も予定されている。
このたとえで果たして何人に伝わるかわからないが、『My Friend Pedro』を端的に説明するなら“スケボーゲーのトニー・ホークシリーズのようにプレイする、『マックス・ペイン』シリーズのようなギミックもりもりの2Dアクションシューティング”だ。
殺し屋でいっぱいの各ステージをクリアーすること自体は大して難しくない。相手の攻撃に怯えながら中距離からチマチマ撃ってもクリアーできる。しかし、それはバナナが熟すのを待たずに食べてしまうようなものだ。食えるだろうし、そうする人も確かにいるが、最高の味わいではない。
単に撃つのではなく、どうせ撃つならトリックショットを決めろ。バックフリップを決めながら、スピンして弾を避けながら、あるいは逆さ吊りになりながらスタイリッシュに撃てば、その方がカッケェしヤバいし高得点でグッと来ていい感じだ。
さらにコンボが繋がれば倍率アップだ。スケボーゲーマーがコンボを継続するためにマニュアルやグラインドといった技を挟むのを厭わないように、バナナゲーマーもコンボを継続できるように動き続けるべきなのだ。スケボーに乗れ、ドラム缶に乗れ、ロープから華麗なダイブをキメろ、そしてその間も撃ち続けろ!
リアルタイムにすべてを瞬時に判断するのは難しいかもしれないが、本作にはスローモーション能力がある。スローをオンにすればステージ内の使えそうな物を見つけやすくなるし、なにより確実にアクションを繋げられるようになる。
直接撃つのが間に合わないようなシチュエーションでも、たとえば爆発物を誘爆させたり、フェンスの向こうに落ちているフライパンを撃って打ち上げて跳弾コンボを狙いに行くことでコンボを続けられたりもする。
ステージは全40面で、トリッキーなギミックのステージやボス戦なども存在。なおノーマル/ハード/バナナの3段階の難度ごとにスコアランキングも用意されている。
というわけで、やたらキマったスタイリッシュなガンアクションのコンボを決めまくってスカッと遊べる本作。公開されている動画などを見てグッと来た人には間違いのない仕上がりになっているので、バナナに誘われるがまま撃ちまくり天国(地獄)に足を踏み入れてみて欲しい。