ポーランド系パブリッシャーCI GamesのE3用ミーティングルームで、FPS『スナイパー ゴーストウォリアー』シリーズ最新作である『Sniper Ghost Warrior Contracts』を遊んできたのでご紹介しよう。

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 なお本作は海外で2019年にプレイステーション4/Xbox One/PCでリリース予定。Steamでの製品ページによると、少なくともPC版は日本語に対応するようだ。

フルオープンワールドからヒットマン系のサンドボックススタイルへ

 本シリーズは、その名の通りスナイピングに大きく比重を割いたFPS。一撃必殺のショットが標的に突き刺さるまでをスロー再生するリプレイ画面なども特徴だ。

 前作『スナイパー ゴーストウォリアー3』ではシリーズで初めてオープンワールド形式に挑戦したが、今作ではミッションごとにミニオープンワールドのマップに向かうスタイルを採用。

 無理にすべてを内包するオープンワールドにするのではなく、それでいて(オープンワールド化で目指したものと同じ)さまざまなルート取りや戦術が可能なサンドボックススタイルのゲームになっている。

 “ミニオープンワールドのサンドボックス環境とその中で行動する標的を用意し、プレイヤーにツールを駆使した自分なりの暗殺法を見つけてもらう”というのは、IO Intaractiveのステルスアクション『ヒットマン』の近作の方向性と同様だ。

 凝ったCGで標的の脅威などを示していくブリーフィング画面などからも、特に2016年のリブート版『ヒットマン』からの影響が感じられた。メインのコントラクト(暗殺契約)だけでなく、同じマップ内にある別の標的をサイドコントラクトとして攻略可能なのも似ているところだ(金目当てでライバルスナイパーがやってくることもあるとか)。

シベリアに潜入し、最悪の生物兵器開発を食い止めろ!

 さて、今回の舞台となるのは極寒のシベリア。E3デモでは生物兵器を扱うイワノフスキなる研究者を始末するというミッションをフィーチャーしていた。

 このミッションのマップサイズは約1平方キロメートル。プレイヤーは北方の研究所に潜むイワノフスキをスナイプし、実験サンプルを回収するのが目的だ。

 というわけで、マップ内には目標がいる研究所以外にもいくつかの拠点が存在し、それぞれ護衛が周回しているのは当然のこと、地雷原が存在したり、敵スナイパーが潜んでいたりもする。高台などからの偵察が非常に重要だ。

 状況把握が完了したら目標狙撃の障害になる連中を始末していくわけだが、そこでさまざまなガジェットや特殊弾を使ったテクが役立ってくる。

 旧作同様にスナイパーライフルの弾だけでも複数あり、通常弾以外にAP弾(徹甲弾)、EMP弾(配電盤などをシャットダウン)、LURE(音を発して敵を誘引できる)、TAGGING(撃ち込んだ周囲の敵をタギングして認識)が存在。

 談話中の兵士2名が縦に重なるように位置どってAP弾で1ショット2キルしたり、EMP弾で配電盤を破壊して監視カメラを停止したり、なんとなくたまっている兵士をLURE弾でひとり調査に行かせたり……。遠距離から人知れず状況を自分の有利に変えていけるのは、本シリーズならではの気持ちよさだ。

 旧作をやったことがない人はスナイパープレイメインと聞くとめんどくさそうに感じるかもしれないが、本シリーズはスナイピング重視だからこそ、簡易的にスナイパープレイの面白さを味わえるサポートシステムがあることをついでにお伝えしておきたい。

 例えば遠距離射撃では風向きや重力偏差などが影響してくるものだが、本作ではスコープを覗き込んで息を止めると、見た目上の照準とは異なる風向きなどを考慮した照準を出してくれるようになっている(旧作にも存在)。これはオプションでオフにもできるので、自信がある人はオフにしてよりリアルな遠距離射撃に挑めばいいというわけだ。

 とまぁそんな感じに、スナイパープレイの独特な雰囲気や面白さという原点に立ち返って設計されている本作。家庭用ゲーム機版の日本展開などは不明だが、気になる人はチェックリストに入れておくといいのではないだろうか。