『テクテクテクテク』後継作品で復活なるか

 ドワンゴが、2018年11月29日から配信していた、スマートフォン向けアプリ『テクテクテクテク』のサービスが、本日(2019年6月17日)11時59分にて終了する。

 『テクテクテクテク』は、『トルネコの大冒険』や『かまいたちの夜』などを手がけてきた、中村光一氏と麻野一哉氏の20年振りとなるタッグによる新作で、スマートフォンの位置情報を元に、プレイヤー周辺の地図を塗っていく、“一生歩ける RPG”というキャッチフレーズを付けたゲームになっていた。

 一度通った場所を後で塗る“予約ぬり”、道に囲まれた街区を制覇していく楽しさなどが好評を博したものの、プレイヤーの課金にはつながらず、2019年3月13日に“2019年6月17日(月)午前11時59分をもちまして、サービスを終了させていただく事となりました”という発表が行われた。

 その後、中村光一氏が公式サイトで“私としては、今回の反省点を改善して、もっと楽しく快適にプレイできるように一新し、また、いつの日かテクテクを復活できるよう頑張ろうと思っております”と記し、麻野一哉氏も自身のTwitterで“仕切りなおして、復活する所存です”と次回作への想いを述べていたが、先日(2019年6月12日)『テクテクテクテク』の公式サイトにて、テクテクテクテク運営事務局から“テクテクテクテク後継作品への引き継ぎについて”と、改めて後継作品への意欲と、データ引き継ぎが発表された

 公式サイトに掲載された内容によると、“サービス終了まで残りわずかとなりましたが、プロデューサー・中村光一が「サービス終了のお知らせ」内にてコメントしておりますとおり、テクテクテクテク開発チームでは、後継作品のリリースを目指しております”、“また、後継作品では、お客様の本作のプレイデータの一部の引き継ぎ、もしくはプレイ進度に応じた報酬の付与などを検討しております”と、後継作品の具体的な発表はないものの、データを引き継げる仕組みでの制作を検討している様子。

 注意事項として“※引き継げる内容につきましては、未定です”、“※データの引継ぎを行わない(行えない)場合もございます。恐れ入りますが、あらかじめご了承ください”といったものもあるが、後継作品のアイデアを温めているのは間違いないだろう。

 日課のようにプレイし、街区を塗るのを楽しんでいた人も多かった『テクテクテクテク』。課金の面では苦戦したが、惜しむ声も多いだけに、後継作品での復活に期待したいところだ。