『どうぶつの森』開発チームの野上恒氏と、京極あや氏が語った内容から、Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)の『あつまれ どうぶつの森』に迫る。

無人島でイチから作り上げる、自由に溢れた新たな体験

 2019年6月12日、アメリカ・ロサンゼルスのE3の開幕に合わせて、任天堂は毎年恒例の実況番組”Nintendo Tree House”を配信。

 発売日や正式タイトルが発表されたばかりの『あつまれ どうぶつの森』では、『どうぶつの森』シリーズに長く携わる野上恒氏と、京極あや氏が出演。早速、『あつまれ どうぶつの森』をプレイしながら、本作の魅力を語った。

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 まず、本作の特徴である無人島を舞台ににしようと思った理由について、京極あや氏はふたつの理由を挙げた。ひとつは、「いままで『どうぶつの森』シリーズは、どこかの村に引っ越してひとり暮らしをして、村の中で暮らしを楽しむというものでしたが、Switchで『どうぶつの森』を体験していただくに当たって、新しい体験ができないかと考えました」、そしてもうひとつが「無人島という何もないところをイチから作り上げる、選択の自由という新しい体験がしてもらえるんじゃないか考えました」というものだ。

 この“何もないところからイチから作り上げる”という点につながるのが、本作の新要素“DIY”。これは、スマートフォン用アプリ『どうぶつの森 ポケットキャンプ』のクラフトに近く、材料を集めて新しいものを作り上げていくのだが、本作の場合、オノなどのどうぐを作ることも可能。また、たとえば、たき火を複数集めてキャンプファイヤーを集めるように、作ったものをベースにさらに新しいものを作ることもできるのだという。

 そのほか、配信でわかった『あつまれ どうぶつの森』の要素をまとめてみた。なお順序は、基本的に配信で判明した流れに沿っている

  • たぬきちたちは、“たぬき開発”という新しい事業をしていて、プレイヤーは、その無人島パッケージプランに参加する流れ
  • どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』のように、家具を半分の単位で動かせるようになっている
  • すべての家具をフィールドに置けるようになっている(葉っぱのまま置くこともできる)
半分ずらせる家具。
  • たぬきちから支給されるスマートフォンに、DIYで作れる家具のレシピが入っている
  • DIYは島で採れる素材を使って、いろいろなものができる
  • 雑草を使ったDIYなどもある
  • ベンチを作るためには木材が必要。だが、木材がない場合、木材を作るためにオノを作る必要がある
  • 従来作では北半球の季節にしか対応していなかったが、南半球の季節にも対応するようになった
  • 北半球で6月だと夏だが、南半球で6月だと冬になる
  • DIYで物を作るには作業台が必要だが、ない場合はたぬきちに借りる
  • まめきちにいらないものを買い取ってもらえる(雑草も)
DIYで作るものは、ゲーム内のスマホアプリで見られる。
たぬきちに借りる作業台。
まめきちに物を売るところ。
  • どうぐは買うこともできるが、自分で材料を用意して作ることもできる
  • 飛行機に乗ったり、ショッピングをしたりと、いろいろな体験に応じて“たぬきマイレージ”(マイル)がもらえる
  • マイルがいっぱい溜まると、オリジナルアイテムなどがもらえる
  • ゲーム内のアプリから、同じ島に住んでいる住人を呼び出していっしょに遊べるようになる
  • Joy-Conのおすそわけでいっしょに遊べて、いっしょに材料を集めたりできる
たぬきマイレージの特典は?
何かの研究員のような格好の野上氏。
なぜかイカを見せつける研究員……じゃなくて、野上氏。
  • よりお客さんに没入体験を楽しんでもらうために、いろいろ工夫をしている。たとえば、砂浜の音を録ったり、草むらを刈ってきて実際に踏んで足音を録ったり
  • 木や草が風で揺れる表現を入れて、風を感じられるようにしている
  • 焚き火を組み合わせて、キャンプファイヤーを作るように、作ったものをベースに新しいものを作ることもある
  • スマホ内にカメラのアプリがあり、フィルターをかけたりズームしたりできる
  • DIYのレシピはどうぶつに教えてもらったり、何かアイテムを拾ったときにひらめいたりといろいろな方法がある
フィルターなどもかけられるカメラアプリ。

 と、約25分のゲームプレイの映像には、Nintendo Directの映像ではわからなかった新要素がたっぷり。

 出演時間の終わり際に、野上氏は「だいぶできているように見えると感じるかもしれませんが、じつは開発スタッフにはまだまだやらなきゃいけないことがあります。2020年3月20日発売に向けてがんばっていますので、もう少しだけお時間をください」と、開発の状況を報告。京極氏も、「新しい無人島という舞台で、長く『どうぶつの森』を楽しんでいただけるものを作るようにがんばっていきますので、もう少しお待ちいただければと思います」と視聴者にメッセージを贈り、『あつまれ どうぶつの森』のコーナーは終了となった。

 ついに発売日が発表になり、ゲーム画面も正式にお披露目となったNintendo Switchの『どうぶつの森』。ゲームプレイを配信するなど、野上氏が話すように、すでにかなり完成に近いのではないかと感じられるのだが、実際にはもうちょっと待つ必要がありそうだ。

 『どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー』や『どうぶつの森 ポケットキャンプ』などを彷彿させる要素を加え、さらにパワーアップしている『あつまれ どうぶつの森』。詳細な続報が出るまで、期待を高めながら待っていたい。

※画面は配信をキャプチャーしたものです。