全世界のプレイヤーが注目するメディアツアー
『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)のプレイヤーであれば、“メディアツアー”という単語を目にしたり、耳にすると、「いよいよ拡張が近いのだな」と実感する人も多いだろう。そう、メディアツアーとは最新拡張パッケージのプレビューイベントのことで、リリースが迫る待望の拡張パッケージが、世界に向けて初披露される瞬間なのである。
今回のメディアツアーは、イギリス・ロンドンで2019年5月15日〜17日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで2019年5月21日〜23日(現地時間)の日程で開催され、ファミ通の取材班はロンドンでのイベントに参加。会場となったのは、ロンドン中心部にある文化施設“バービカンセンター”内に作られた温室、“バービカン・コンサバトリー”。コンサバトリー内は2000種を超える植物が生い茂り、まさに都会の中の南国といった雰囲気。ここがメディアツアーの会場に選ばれた理由は、何と言っても屋根の部分がガラス張りということ。それが、『漆黒のヴィランズ』のプレイヤータウンである“クリスタリウム”を彷彿させる、というわけだ。
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」欧州メディアツアー、始まりました。ファミ通取材班も現地入り。最新のサマーフォード庄を見てきます。#FF14 https://t.co/gq5ciF0kos
— ファミ通.com (@famitsu)
2019-05-15 19:21:45
「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ」メディアツアーは、ここ欧州の後は北米でも開催され、記事公開はその後の5月29日となる見込みです。#FF14 https://t.co/dlS7apZXHe
— ファミ通.com (@famitsu)
2019-05-15 20:07:44
プレイヤー諸氏とのお約束
この記事を興味深く読むような方には十分周知されているとは思うのだが、改めて、以下の点については注意願いたい。
1. 今回試遊したバージョンは最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
2. 本記事に掲載しているゲーム画面は最終調整前のものであり、リリース時には大きく変更される可能性があります。
3. プレイリポートの内容は、あくまで編集部の見解です。
今回のメディアツアーで公開されたものは、プロデューサー兼ディレクターの吉田氏によると2019年4月30日バージョンとのこと。日々テストと調整がくり返されているため、ツールチップ内のヘルプテキストに誤りがあったり、アクションリストとツールチップ内の数値が一致していないものも確認している。また、『漆黒のヴィランズ』ではバトル計算式も変更が行われるため、技の威力などについても、現在の物差しでは参考にならない可能性が高い。そのため、細かい数字に一喜一憂するのではなく、どういったアクションが追加され、どこが整理されたのか、そしてどういう立ち回りに変わるのかといった部分を中心に想像を膨らませてほしい。
以下は、この記事を読む前に知っておいたほうがいい、『漆黒のヴィランズ』のバトルに関連した変更点の一部だ。
- TPは完全廃止。特殊な発動条件がない限り、ウェポンスキルは範囲技も含めて基本的に撃ち放題となる
- MPはどのレベルでも最大値10000に固定。“信仰”のパラメータは最大MPには影響しない
- ロールアクションの選択式を廃止。該当レベルで自動的に修得する
- チャージアクションシステムの導入。アクションのリキャストをチャージできる仕組みで、リキャストタイマーが回るごとにチャージされる。チャージされた回数分、任意のタイミングで使用可能。対象アクションには“最大チャージ数”が設定される
- ペットシステムを変更。ペットは敵の攻撃やPCアクションの対象にならない(つまり無敵)。ペットアクションはEXホットバーから削除され、プレイヤーアクションで発動するように変更
- バトル計算式を調整(威力などは4.xシリーズと比較してもあまり参考にならないとのこと)
- ジョブ間シナジーは効果量減少。突や斬などの耐性デバフも削除
- マテリアシステムの変更。全アクセサリの性能を変更し、STRやVITなどのメインパラメータのマテリアは装着不可に変更。装着済みのものは効果が0になる
- 週制限トークン装備と零式装備は、アクセサリも帯道具もマテリアのスロットがふたつに変更
なお、本記事では、『新生エオルゼア』を2.0あるいは2.xシリーズ、『蒼天のイシュガルド』を3.0あるいは3.xシリーズ、『紅蓮のリベレーター』を4.0あるいは4.xシリーズ、そして『漆黒のヴィランズ』を5.0と表記する場合がある。
最後に少しだけ余談を。ファミ通取材班は、試遊が始まったら迷わずサマーフォード庄の木人に直行する予定だったのだが、なんとサマーフォード庄のエーテライトと交感されておらず、我々の拠点に移動できないという大事件(ファミ通的に)が発生。しかも、今回公開されていた新エリアには木人が設置されておらず、木人難民になってしまった。それでも、Bモブらしきものを殴って逃げるをくり返したり、たまたま湧いたAモブに戦闘不能にさせられながら各ジョブを試してきたので、記事をじっくりと楽しんでいただけると幸いだ。
記事INDEX
タンク&近接DPS編(この記事)
2ページ……タンク全体&ナイト
3ページ……戦士
4ページ……暗黒騎士
5ページ……ガンブレイカー
6ページ……近接DPS全体&モンク
7ページ……竜騎士
8ページ……忍者
9ページ……侍
遠隔物理DPS&遠隔魔法DPS編
1ページ……遠隔物理DPS全体&吟遊詩人
2ページ……機工士
3ページ……踊り子
4ページ……遠隔魔法DPS全体&黒魔道士
5ページ……召喚士
6ページ……赤魔道士
ヒーラー編
1ページ……ヒーラー全体&白魔道士
2ページ……学者
3ページ……占星術師