真名隠匿型バトルロイヤルボードゲーム『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』(ドミネイトグレイルウォー ~フェイト/ステイナイト オン ボードゲーム~)は、ディライトワークス(以下、同社)と日本を代表するアナログゲーム制作団体“BakaFire Party”の共同制作となっており、BakaFire氏がゲームデザインを、同社がディレクションとプロデュースをそれぞれ担当している。

 “BakaFire Party”が制作するゲームは、時間をかけてじっくりと楽しめる高い戦略性が特徴。代表作の『桜降る代に決闘を』は、独創的で奥深いゲーム性がボードゲームファンから高い支持を集めている。

 このほか、時を遡る力で繰り返される惨劇を乗り越えるループ系推理ボードゲーム『惨劇RoopeR』は、海外で『Tragedy Looper』として発売され、アメリカのアナログゲームの賞“Dice Tower Awards 2014”でもっとも革新的なゲームに送られる“Most Innovative Game”を受賞するなど、世界で活躍するボードゲーム制作団体だ。

【最新情報】

聖杯戦争で最後の1人となることを目指す。勝利のカギは“真名”の扱い方

 本作でプレイヤーは、手にした者の願いを叶えるという“聖杯”を求めて戦う“聖杯戦争”に参加することになる。

 プレイヤーは、使い魔であるサーヴァントを使役する魔術師(マスター)となり、マスターとサーヴァントのそれぞれが持つ能力を生かして、他のプレイヤーと“戦果”を競い合いながら最後の1人となることを目指していく。

 サーヴァントの正体である“真名”を隠匿しながら行動し、状況を見きわめながら、いつ“真名”を明かして勝負を仕掛けるかなどの戦略が重要となる。対象年齢は14歳以上で、プレイ人数は3~7人。プレイ時間は30分~となるという。

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_04
『Dominate Grail War -Fate/stay night on Board Game-』パッケージ。イラストはタスクオーナ氏が担当。

特徴1:マスターとサーヴァントの組み合わせはランダム

 マスターは、終盤になると圧倒的な魔力を持つ者や通常より多くの手札を使える者など、それぞれ異なるプレイスタイルが設定されている。

 サーヴァントも切り札となる固有の“宝具”など、それぞれの個性に合わせた能力を所持。ゲームプレイ時にプレイヤーはマスターを選び、さらに自身の使い魔となるサーヴァントのデッキをランダムで受け取るため、プレイするたびに組み合わせが変わり、それによって戦略も変化。何度でも新鮮な感覚で遊ぶことができる。

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_05
令呪の文字も確認できる。能力欄にある数字は何も意味しているのだろうか?

特徴2:多岐にわたる勝利への選択肢

 複数のラウンドを繰り返し、最終的に“戦果”というポイントをいちばん多く得たプレイヤーが勝利者となる。

 “宝具”の使用に必要な“魔力”を貯め、強力な効果で一気に勝負を仕掛けることや、積極的に他のプレイヤーと戦い“戦果”を得ること、戦わずして少量の“戦果”を得られる“偵察”に出ることなど、勝利への選択肢は多岐にわたる。

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_06
衛宮士郎とアーチャーのコンビなど、本来はあり得ない組み合わせが楽しめることも本作の魅力だろう。

特徴3:真名の隠匿

 サーヴァントの“真名”を明かすことで、強力な効果を持つ“宝具”の使用などの行動を選択することが可能に。しかし、“真名”を明かすことで他のプレイヤーに自身が持っている能力が知られてしまうため、公開するタイミングには入念な戦略が必要となる。

 “真名”を明かして“宝具”を使用するのか、それとも隠し続けて立ち回るのか、すべてはプレイヤーの戦略次第だ。

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_07
約束された勝利の剣、偽・螺旋剣、騎英の手綱など宝具のイラストを確認できる。

セイバー、アーチャー、ライダーの新規イラストが初公開

 本ボードゲームには9騎のサーヴァントが登場する。本日5月25日(土)に、そのうちの3騎となるセイバー、アーチャー、ライダーのイラストが公開された。

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_03
okojo氏は『FGO』でサーヴァント・カーミラとカーミラの英霊旅装のイラストを担当している。

 サーヴァントのイラストは、スマートフォン向けFateRPG『Fate/Grand Order(FGO)』でカーミラのキャラクターデザインなどを手掛けるokojo氏が新たに描きおろしたもの。残る6騎のサーヴァントは、後日あらためて公開される予定だ。

先行予約の受付がスタート

 本日10:00~6月17日(月)17:59の期間、同社公式オンラインストア“DELiGHTWORKS STORE”で本作の先行予約が行われる。

 先行予約の限定特典は、登場マスター7人のイラストがプリントされた“トークン入れ特製マスターポーチ”だ。

限定特典のデザイン

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_08
【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_09

ゲームマーケットでBakaFire氏のトークショーが開催

 本日5月25日より東京ビッグサイト 青海展示棟で開催されている“ゲームマーケット2019 春”の同社ブースで、本作のコンポーネントの実物初展示やBakaFire氏が登壇するトークショーが実施される。

 トークショーは明日5月26日にも行われるので、気になる人は“ゲームマーケット2019 春”のディライトワークスブースを訪れてみよう。

【トークショーのリポートはこちら】

【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_02

ゲームマーケット2019 春”ディライトワークス出展概要

  • 催事名称:ゲームマーケット2019 春
  • 日程:2019年5月25日(土)・26日(日) 10:00~17:00
  • 会場:東京ビッグサイト 青梅展示棟(〒135-0064 東京都江東区青海1 丁目2-33) A、B ホール エリア32
  • 主催・運用:株式会社アークライト/ゲームマーケット事務局
【Fate】初のボードゲームが8月3日に発売。ゲームデザインを『惨劇RoopeR』のBakaFire氏が担当_01
同社ブースで行われるトークショーのタイムスケジュール。