ネクソンが提供するPCゲーム『メイプルストーリー2』の日本版が、いよいよサービス開始まで秒読みに! 気になり過ぎる内容を実機で体験してきた。

メイプルシリーズ最新作がついに登場!

 ネクソン運営のPC用2DアクションRPG『メイプルストーリー』。15年以上もロングランを続けるタイトルだ。

 いま現在も多くのプレイヤーでにぎわっており、「子どもの頃に遊んでいた」という人も多いだろう。親子2代に渡るプレイヤーが大勢いたとしても不思議ではない。

 そんな“メイプル”の名を冠するPC用最新作『メイプルストーリー2』の事前登録&先行キャラメイクが解禁! 日付は! 本日! 2019年5月15日!

 うれしすぎるニュースを聞いた取材班は真相を確かめるべく、ネクソンに向かったのだが……。

 ん? あれ?

 3D!?(混乱)

 そう。『メイプルストーリー2』は3D俯瞰視点のオンラインRPG。2Dだった『メイプルストーリー』から時代に沿った進化を遂げたのだ。

 実機でプレイさせてもらったところ、懐かしのメイプル風味もしっかりと感じられるゲームになっていた。

特徴的なブロック世界に、最新のおもしろさと本格的で豊富なコンテンツ、そして何より『メイプルストーリー』風味がぎっちり詰まっている!

 本作では、RPGの枠を軽く飛び越えるレベルのDIYやアイテムデザインが楽しめる。ほかにも、『メイプルストーリー』のような、ほんわかした雰囲気が好きなプレイヤー諸氏にオススメしたいコンテンツが山盛りだ。

 今回はこれらの要素を中心に、実際にプレイしたうえでの先行リポートをお届けする。

 プレイしたのは開発中のバージョン。実際の仕様と異なる可能性があることはご留意ください。

日本のプレイヤーが大好きなハウジング要素だけでなく、装備の表面を自分でデザインする機能も搭載。ハウジングのデータや装備のデザインをほかのプレイヤーに販売する職人生活も可能だ。

しっかりメイプル風味な3Dブロック世界

 まずは3Dとなったメイプルワールドの概要を紹介。

 筆者は『メイプルストーリー』のプレイ経験があるので、『メイプルストーリー2』の時間軸や世界観のつながりが気になっていた。

 オープニングムービーには『メイプルストーリー』でおなじみのシグナスや超越者、暗黒の魔法使いのような人物が登場するが、いずれも別人らしい。

 『メイプルストーリー』と『メイプルストーリー2』の時間軸や世界観と直接的なつながりは(おそらく)なく、いまのところパラレルワールドくらいの認識で問題なさそうだ。

 だから、『メイプルストーリー』のストーリーを知らない人でも、本作から問題なく楽しめる。

前作には別世界の話もあった。この世界も別世界のひとつかも? などと空想も膨らむ。

 キャラクターメイキングは2019年5月15日から先行解禁。3Dになってもキャラクターの頭身はほぼそのまま。初期作成の段階から、髪型や服装などでかなり凝った作りが可能だ。

 日本版配信開始の時点で選べるキャラクターの職業は、ナイト、ウィザード、レンジャー、シーフ、バーサーカー、プリースト、ヘビーガンナー、アサシンの8種類。

8つとも懐かしい職業名だが、3Dになったことでかわいさやカッコよさが格段に増している。
作成画面の時点で、マイキャラがかわいくてしょうがない。大半の髪型で、前髪や後ろ髪の長さ、おさげやポニーテール等のパーツの位置・大きさを調整できるぞ!
パーツの種類が多いため、頭の中のイメージを再現しやすい。青・緑系のツインテールにしたら、後ろ姿が“あの人”みたいになった。歌声がきれいそう。
取材に同席した編集部のミス・ユースケは自分を再現していた。現場では「似てる!」と絶賛。
表情にもこだわれるうえ、作成段階の時点で選べるアバターも豊富! 傷跡やハートマークといった顔パーツも、サイズや位置を調整可能だ。

 3Dの世界で、キャラクターが活き活きとした仕草を見せる。キャラクター作成直後の冒頭のストーリーで、その豊かさをすぐに実感できた。

 『メイプルストーリー』は2Dグラフィックの横スクロールゲーム。3Dと比べてビジュアルがシンプルなイメージがあるが、キャラの表情は細やかに描かれている。

 『メイプルストーリー2』からは、ちょっとプレイしただけで、すぐに『メイプルストーリー』の系譜が感じられた。違和感はない。それほどまでに演出が豊かだった。

ストーリームービーの中では、キャラクターが豊富な表情を見せる。ふだんのプレイ中にエモーションを活用すれば、まるでマンガやアニメの1コマのようなシーンを生み出せる。
最初は3Dの世界に戸惑ったが、操作キーの配置が『メイプルストーリー』のままだったので、「これメイプルじゃん!」と目頭が熱くなった。マップにはカニングシティやヘネシスなどの、懐かしい地名が……。
スキル名などにも懐かしさがいっぱいだが、便利に進化した要素も多い。筆者と同じナイトロード使いだったみんな! 手裏剣に弾数制限がないぞ! タダで無限に投げられるぞ!?

 ダンジョンなどで戦闘をしたところ、操作系統は『メイプルストーリー』らしい手軽さを継承しつつも、3DアクションRPGとしてまったく新しいプレイ感覚を楽しめた。

 ブロック単位で構成された世界はキャラクターのかわいさを引き立てるだけでなく、戦闘時の距離や攻撃範囲のわかりやすさにも直結。初見のボスとも非常に戦いやすい。

すべての街やフィールドがブロックで構成された新メイプルワールド。水のブロックではしっかり泳げたり船に乗れたりといったギミックも楽しい。
インスタンス形式のダンジョンでは簡単にパーティーマッチングが可能。道中には立体感を活かしたギミックが満載だ。中にはダンジョン内でアルバイトをするような、何でもアリのメイプルらしいギミックも!

家も装備もデザイン可能! 職人プレイの世界へようこそ

 3D世界に慣れてきたところで、ガイドをしてくれていたネクソンスタッフさんから、ゲーム内で見てほしいものがあるとのご案内が。誘われるままに移動してみると……?

GM(ゲームマスター)とき卵氏の家を訪問してほしいとのこと。中に入ってみると……。
家? と言うか、城?

 オンラインRPGでは一般的なマイルーム系のシステムなのだが、想像をはるかに上回るものが用意されていた。

 さらに、入り口付近の階段を登ってみると……。

ここはインスタンスダンジョンか何かですか!?

 『メイプルストーリー2』のマイルームでは、さまざまなキューブを組み合わせて、立体的かつギミック満載のハウジングが可能となっているのだ。

3Dならではの高低差を活かして、多層建築も自由自在!

 ハウジング用のパーツは多種多彩。うまく活用すれば、最上級インスタンスダンジョンも裸足で逃げ出す超難関アスレチックを作ることも(たぶん)可能だ。

壁にしがみついて移動できるので、アスレチックのような地形を踏破するのも楽しい。ファイトー、いっぱーつ!
視界を閉ざすタコ墨や気絶してしまう衝撃波(どちらも効果は一定時間)などの進路妨害パーツをはじめ、遊具やDPSを確認できるカカシ人形など、さまざまなものをハウス内に置ける。

 というワケで、GMとき卵氏の挑戦状を受け取った筆者は、ハウス2階に広がるアスレチックに挑んでみた。

 連続ジャンプ必須だったり、落下地点にいやらしいギミックが用意されていたりと、なかなか巧みな構造。思わずムキになってしまい、つい取材の残り時間を忘れて夢中になってしまった……。

扇風機に吹き飛ばされ、山を越え。その先のゴールに待っていたのは……!
宣伝かよー!
宣伝にまんまと使われ不満顔の筆者(左)と、してやったりのGMとき卵氏(右)。
ハウス内でPvPモードを解禁してもらい、ウサ晴らしに殴りかかったが、あっさり撃退された。おのれ。

 ほかにも座ったり遊んだりできるギミックが多く、ハウジングの可能性はまさに無限大。ブロックの種類は非常に豊富なので、ルーム内の彩りも鮮やかにできる。

 さらに、作物栽培やニワトリの飼育、専属メイドの雇用など、このルーム内だけでもどれだけ楽しめるのか。時間がいくらあっても足りないのではないだろうかと、その奥深さに大いに驚かされた。

のんびり足湯を楽しんだり、作物を育てるスローライフを楽しんだり……ルーム内でできることが多すぎて、冒険の時間がなくならないか心配なレベルだ。
複数用意された専属のメイド(一部は執事)さん。どの子もしぐさが非常にかわいらしい! よその家のメイドさんに話しかけると、ふだんはご主人には話さないことも話してくれたり……?

ブロックや装備もデザイン可能!

 いろいろ紹介してきたが、まだまだ序の口。

 『メイプルストーリー2』ではキャラクターの豊富なカスタマイズだけに終わらず、何とハウジング用のブロックや装備の表面もデザインできるのだ。

 直接絵を描いてもいいし、別途用意した画像を貼り付けてもオーケー。自由度が非常に高い。

プレイ開始後にキャラの外見をカスタマイズできるサロンもある。表情や髪型、アバター各部の色など、細かに調整可能だ。
自分でテクスチャーを用意できる究極のカスタマイズがここに! カスタマイズの概念を打ち破る珍しい機能だ。

 各アイテムのデザイン用の台紙をこのように購入すると、プラモデルのようなアイテムの図面画像をダウンロードできる。

 自分のデザインを反映するには、その画像を直接編集し、ゲーム内で読み込むだけでオーケー。画像編集ソフトを活用するなどして、自分だけのデザインをゲーム内に反映させよう。

 デザイン職人を目指したい人にお伝えしておくと、確認した限りでは台紙のPNG画像のサイズは512ピクセル四方が主流。一部の大きいものは1024ピクセル四方程度だった。

Tシャツの台紙を購入し、ペイントソフトで線を描き込んでアップロードすると、この通り!

 自分でデザインできるアイテムは、キャラクターの装備やアバターだけにとどまらない。

 ハウジング用の階段や床のブロックもデザイン可能で、さらには移動用の乗りものにまで及ぶ。ゲーム中に使うほとんどの装備や冒険道具を、オリジナルデザインにすることも可能なワケだ。

カッコいいジープの表面をほぼ全面に渡って塗装したり、痛車化したりすることができる。コラボ企画への活用にも期待が膨らむ。
武器やハウジングのブロックも細かなところまでデザインできる。

 こうして作ったアイテムのデザイン図面は、マーケットを通じてほかのプレイヤーに販売可能だ。ハウジングで作り上げたルームの設計図も販売できるため、デザイナー仕事でメイプルワールドの暮らしを楽しむこともできる。

 また、スタッフの皆さんと話しているうちに、「デザインコンテストのようなイベントも今後あるかも?」といった話がぽろりと出てきた。どこまでも作り込めるアイテムデザインとハウジングに、しっかりと競う場や販売報酬が用意される。じつに制作意欲が湧く話である。

UGC(ユーザー生成コンテンツ)に関する規約がしっかりと提示されることからも、本作のデザインコンテンツがいかに完成度が高いものになるかが分かるというもの。さまざまなMMORPGで活躍してきた職人たちよ、来たれ!

ワイワイ感をもう一度! 最新作に光る『メイプルストーリー』の遺伝子

 今回は2時間ほどのプレイ取材だったが、短い時間の中でも強く感じたのが、『メイプルストーリー』が持つ“ワイワイ感”が、『メイプルストーリー2』にも息づいているという点だ。

豊富なエモーションやアクションに加え、いまどきの作品らしくスキル使用時などにボイスを用意。何と400以上のキャラクターにボイスが実装されている。

 ロングランのMMORPGタイトルの特徴として街中でたむろしているだけでも楽しい感覚があるかと思う。

 今回の取材はテストサーバーで実施したので、もちろん一般プレイヤーはいなかったのだが、実際にサービスが開始したら街中がにぎわいそうな要素が、街中の各地に用意されていた。

権利を購入したプレイヤーが好きな画像を貼り付けられる掲示板が用意されていた。
街中の購入可能な土地には、ギルド宣伝の電光掲示板や芸術的なオブジェクトなど、購入者が好きなものを建てられる。早い者勝ち、つまり土地戦争が来るぞ! 備えろ!
オブジェクトの周りにたむろしたり、各地を観光して仲間との出会いをくり返したりするだけでも、プレイヤー間の交流が盛り上がりそう。豊富なエモーションやデザインアイテムが、さらに交流を加速させてくれるだろう。

 ハウジングやダンジョン攻略などのほかにもコンテンツは多彩。釣りのようなセカンドライフ的な楽しみも用意されている。

 さまざまな遊びかたを通じて、気の合うプレイヤー同士が集まるギルドを見つけるなどすれば、丸1日ログインしっぱなしでも飽きがこないことだろう。この辺は昔『メイプルストーリー』を1日中遊んでいたプレイヤーの皆さんには、よく分かる感覚かと思う。

乗りもの“飛行風船”は、ミニゲームでの入手後に街中でも使うことができる。仲間といっしょに各地で高空散歩や空中レースを楽しむなど、想像するだけでもワクワクする!
どのコンテンツから手を付ければいいのか、自分に合うのはどの遊びかたか……と悩みそうな人向けに、楽しみかたをまとめたガイド“日常ナビ”と、各コンテンツのチュートリアルクエストも用意されている。

 また、豊富なエモーションやキャラクターの整形に加え、アイテムデザイン用のカラーなど、さまざまな要素に解禁条件が用意されていたのも、デザインコンテンツが豊富な本作ではとくにおもしろくなりそうだと感じた。

 今日は何をして遊ぼうかと考える際に、目標が豊富に用意されていると、モチベーションも上がるし、するべきことも分かりやすい。レベリングやレア掘りだけが、MMORPGではないのだ!

職人一筋プレイを楽しみつつ、「このアイテムを解禁するにはあの狩り場で戦う必要があるんだ!」と、ギルド仲間に協力を頼む。MMORPGならではの伝統的な楽しみかたもできそうだ。

 今回用意された取材時間だけでは本作の魅力の一部にしか触れられなかった。連れて歩ける“ペット”の育成など、触れられなかったコンテンツがまだまだある模様。紹介しきれなかった要素については、βテスト以降に皆さん自身で体験してほしい。

 5月15日から始まる先行キャラクター作成に続き、2019年5月19日(日)には、本作の詳細が分かる公式ニコニコ生放送も予定されている。気になる人は要チェック。

3Dになってもアクションが煩雑になりすぎず、『メイプルストーリー』らしい手軽なプレイ感覚で楽しめる。開発スタッフのこだわりとメイプル魂を感じた。

 実際に多くのプレイヤーがこの世界の住人となったら、どんなメイプルワールドが生まれるのだろう。非常に興味深い!