今年(2019年)に開催5周年を迎える、『ファイナルファンタジー』シリーズの公式吹奏楽コンサート“BRA★BRA FINAL FANTASY みんな de えらぼー! with Siena Wind Orchestra”。同コンサートの2019年ツアーが、2019年4月28日(日)の大阪公演を皮切りにスタートする。

コンサート日程
4月28日(日)【大阪】ザ・シンフォニーホール
4月29日(月・祝)【東京】Bunkamuraオーチャードホール
5月6日(月・祝)【北海道】札幌コンサートホールKitara・大ホール
5月19日(日)【東京】東京文化会館・大ホール
6月28日(金)【福岡】福岡シンフォニーホール(アクロス福岡)
7月13日(土)【広島】広島文化学園 HBGホール
7月14日(日)【兵庫】神戸国際会館・こくさいホール ※チケット一般発売開始日:5/11(土)~
7月15日(月・祝)【宮城】東京エレクトロンホール宮城
7月27日(土)【愛知】愛知県芸術劇場・コンサートホール
※詳細は公式サイトにて
https://www.jp.square-enix.com/music/sem/page/brabraff/tour/2019/

 今回のコンサートは、“みんな de えらぼー”という副題の通り、来場者たちが演奏曲を選ぶという、インタラクティブな内容になっている。来場者の「ブラボー」の声が、その日の演奏曲を決めるのだ。

 本番に先駆けて、都内某所で行われたリハーサル現場には、演奏する可能性のあるすべての曲を熱心に練習するシエナ・ウインド・オーケストラの皆さんの姿が……。

指揮はこれまで同様、栗田博文氏が担当する。

 このリハーサル会場にて、同コンサートの制作総指揮を務める作曲家・植松伸夫氏と、指揮者の栗田博文氏より、今回の“BRA★BRA”への意気込みコメントをいただいたので、紹介しよう。5周年を迎え、さらに新しいことにチャレンジし続ける両名がいま思うこととは?

■制作総指揮 植松伸夫氏

――今回のBRA★BRAのコンセプトを“みんな de えらぼー!”にした理由とは?

植松 BRA★BRAって、やる曲を毎回変えているじゃないですか。そうすると、「ああ、あの曲をまた聴きたいなあ」というリクエストが来るんです。とはいえ、皆さんが聴きたい曲をつねにご提供できるわけではないですし、譜面がある全部の曲を演奏するわけにもいかなくて。じゃあ、ここらで皆さんのリクエストを聞いて演奏しよう! と思ったんです。

――確かに、しばらく演奏されていない曲もたくさんありますよね。

植松 でも、そういったコンサートをふつうの方法でやると、ただの“ベスト”になっちゃうんです。東京でも大阪でも名古屋でも同じ曲を演奏することになってしまって、それはおもしろくない。どうせやるんだったら、ライブ感たっぷりの、その日に演奏する曲を会場に皆さんに決めてもらう形式にしたらいいんじゃないかと思ったんですね。非常にスリリングではあるんですけれど、やってみよう! と。僕にとっても、栗田さんにとっても、シエナさんにとっても、冒険ですよね。

――これまで4年やってきた、という経験値があっても、難しそうです。

植松 今日のリハーサルでも、「これ、演奏が決まった曲の譜面を探すのに、どれだけ時間がかかるんだろう?」、「探しているうちに、譜面がバサーっと落ちる可能性もあるな……」という問題点が見つかりましたし。どうやって極力解決して、本番に向かっていくか。そのあたりも含めてドキドキですが、余裕たっぷりの状況で何かやっても、それってつまらないからね。毎回、ちょっとだけ敷居が高いことに挑戦していくと、緊張感が保てるので。なので今回は、「プログラムは、その日の皆さんが決める」というコンセプトです。

――通常のコンサートよりも、リハーサルで演奏する曲が多いのもたいへんそうです。

植松 いやあ、演奏家の皆さんはたいへんですよ。さっきも言った通り、どの曲を演奏するのか、その瞬間にならないとわからないですから。ドキドキですよ。でも、そのドキドキを、“ワクワク”にしたら、もっと楽しめると思うので。皆さんには、そういう気持ちで演奏していただければと思いますね。

――平成と令和を股にかけるBRA★BRAへの意気込みをお願いします。

植松 そうか、東京公演が平成最後のBRA★BRAになるんですね。……質問と全然と関係ないですけど、なんで二文字なんでしょうね、元号って。と思いました(笑)。“令和”ってちょっと難しい言葉ですし。平仮名で“まどか”とかでもいいですよね? まどか元年。すばらしくないですか? カッコいい単語もいいんだけど、やわらかい元号でもいいじゃない。うらら元年とか(笑)。ええと、話を戻しますと、令和になってもBRA★BRAを続けていけるか、やってみないとわからないのですが、スクウェア・エニックスさんにしても僕にしてもシエナさんにしても、「お客さんに喜んでもらえる楽しいことをしたい」という人が集まっているので、令和になってもチャンスがあれば、そういう機会を作っていきたいと思います。

■指揮 栗田博文氏

――今回は、演奏曲が当日決まるという、かなり挑戦的な試みをされていますね。

栗田 リハーサルではすべての曲の準備をしなければならないので、シエナのメンバーの皆さんはすごくたいへんです。でも、今日やってみて、いままでの4年で積み上げてきたものがあるなと感じました。皆さん、演奏した当時の感覚をすぐに取り戻してくれたので、僕自身は不安はないと言いますか、安心して取り組めるな、と思っています。

――平成と令和を股にかけるBRA★BRAへの意気込みをお願いします。

栗田 新元号になるということで、日本中が新しい時代にワクワクしている時期だと思うのですが、BRA★BRAも新鮮さを大切にしたいです。「新しい視点、感覚で曲を演奏しているコンサートだな」と皆さんに思っていただけたらうれしいです。

こちらは昨年のBRA★BRAの様子。今年も、演奏者&来場者が一体となった楽しい空間が生まれることだろう。

BRA★BRAがどんなコンサートなのか知りたい、という人は昨年のリポートをチェック!