2019年5月からついにスタートする令和。この新時代の幕開けにちなみ、平成の最後に発売される家庭用ゲームと、令和の最初に発売される家庭用ゲームに注目。それぞれのゲームを手掛けたクリエイターの皆さんに、時代の区切りに発売を迎えた感想と、ゲームの魅力をうかがった。この記事を読んで興味を持ったら、ぜひプレイしてほしい!
※平成最後、令和最初の家庭用ゲームは、2019年4月22日時点のファミ通調べのデータをもとに選出しています。
平成最後のゲーム(1)『ハコボーイ!&ハコガール』
Nintendo Switch/2019年4月26日配信/任天堂
コメントをいただいた方:向江康博氏(『ハコボーイ!&ハコガール!』プロデューサー)
――平成最後のゲームになったご感想を!
「昨年の4月ごろに開発を始めましたが、約1年後にまさか平成の最後のゲームになるとは思いませんでしたね(笑)。内部的な話になりますが、『ハコボーイ!』チームとして初めてのNintendo Switchタイトルであることや、僕がプロデューサーとして初めて関わるタイトル、そして入社3年目の若手をディレクターに任命するなど、いろいろとチャレンジしました。そういった意味で今作はとても感慨深いタイトルなのですが、そこからさらに“平成最後のゲーム”という事実も発覚し、僕の中では、いろんな意味で記憶に残るタイトルになりました!」
――“最後”に掛けて本作の魅力をアピールしてください。
「シリーズ初の、ふたりで遊べるマルチプレイを収録しました! もちろんシングルプレイも収録していますので、シリーズファンの方でも安心して楽しめます! 本作は全270ステージのボリュームで、ふたりでもひとりでも楽しめるサイコー(さいごー)のアクションパズルゲームになっております! ……最高と最後をかけてみました! え? ムリがある? うわーん、勘弁してくださいー(泣)。気を取り直して……そんな平成最後の最高のアクションパズルゲーム、『ハコボーイ!&ハコガール!』をぜひとも遊んでみてください! よろしくお願いします!」
平成最後のゲーム(2)『Days Gone( デイズ・ゴーン)』
プレイステーション4/2019年4月26日発売/ソニー・インタラクティブエンタテインメント
コメントをいただいた方:浦野 圭氏(『Days Gone( デイズ・ゴーン)』ローカライズプロデューサー)
――平成最後のゲームになったご感想を!
「ソニー・インタラクティブエンタテインメントが発売する平成最後を飾るゲームとなり、たいへん光栄です。開発のBendスタジオは6年以上前から『Days Gone』を開発していて、ローカライズの作業は2016年ごろから開始していました。まさか“平成最後”のタイトルになるとは思ってもいませんでしたが(笑)。『Days Gone』は、メインミッションでは30時間以上、サブミッションを含めると100時間以上のプレイ時間を想定しており、まさに平成最後にリリースされるにふさわしいボリュームのAAAタイトルとなっております。ユーザーの皆様の記憶に残るゲームになるとうれしいです」
――“最後”に掛けて本作の魅力をアピールしてください。
「『Days Gone』はパンデミックにより人類が滅亡した、“最後”の世界を舞台にした過酷なオープンワールドサバイバルアクションです。感染者“フリーカー”や凶暴化した動物、そして同じくパンデミックを生き残る人間たちと争い、ときに協力しながら、どう生き延びていくかがこのゲームの魅力のひとつです。極限状態の中でさまざまなスキルを身につけ、大量の敵を倒すべく誘導し、戦略を練りながら限りある武器で立ち回るアクション要素も本作ならではの醍醐味となっております。この過酷な世界で生き延びようとする主人公ディーコンの物語を“最後”まで見届けていただけたら、と思います」
令和最初のゲーム『フォーレジェリア』
プレイステーション4、Xbox One/2019年5月8日配信/ケムコ
コメントをいただいた方:有光 力氏(『フォーレジェリア』ゲームディレクター)
――令和最初のゲームになったご感想を!
「なんと令和最初のゲームということで、たいへん光栄です。過去、数多のゲームでの試みや発見があったからこそ、本作は誕生することができました。今後リリースされるゲームに何かしら影響を与えられれば担当冥利に尽きます。令和最初のゲームという理由で手に取ってくださった方にも、王道JRPGでおもしろいなーと思っていただけるであろう内容に仕上がっていますよ! おもしろいゲームを作り続け、“令和最後のゲーム特集”の記事にも載ることがいまの密やかな野望です。ひとつひとつの作品が令和ゲーム史の1ページとなるようにがんばりますのでお楽しみに!」
――“最初”に掛けて本作の魅力をアピールしてください。
「“最初”というキーワードで言いますと、『フォーレジェリア』では、始祖とは言えないにしても、チームで初めての試みとなるシステムがたくさん搭載されています! JRPGですが、“消費アイテム”の概念がない仕組みもそのひとつ。ゲーム中のアイテムは“秘宝”という永続ステ―タス強化アイテムとして表現されているので、煩雑な作業を省いて世界観に浸りやすい設計になっているんです。本作は、ほかにもさまざまな工夫がなされています。ぜひ遊んで、見つけてみてください」