2019年4月22日に開催された『ジャックジャンヌ』オープニングセレモニーにて、本作がNintendo Switch用ソフトとして2020年に発売されることが発表された。

 ブロッコリーは、2019年4月22日に開催された『ジャックジャンヌ』オープニングセレモニーにて、本作がNintendo Switchにて2020年発売予定であるなど、新情報を公開した。その公式リポートが届いたのでお届けしよう。

以下、リリースを引用

ジャンルは少年歌劇!「ジャックジャンヌ」オープニングセレモニー

株式会社ブロッコリー(本社:東京都練馬区、代表取締役社長:高橋 善之 以下、ブロッコリー)は新規IPプロジェクト「ジャックジャンヌ」のオープニングセレモニーを2019年4月22日に開催した。「ジャックジャンヌ」は2019年3月15日にブロッコリーの新規プロジェクトとして発表されたタイトル。制作関係者およびプレス各社向けとなった当セレモニーにて、今回、初公開となった情報をお伝えしていこう。

石田スイ氏が広範囲にわたり手がけるゲーム! Nintendo Switchにて2020年発売予定。

セレモニーではニッポン放送アナウンサー・吉田尚記氏が司会として登壇。
はじめに本プロジェクトにおける石田スイ氏の関わりかたを紹介すると同時に、2020年にNintendo Switchにてゲームを発売することが明かされた。

2019年3月15日の初報時ですでに、石田スイ氏が描いたキービジュアルが公開されていたが、石田スイ氏は本作においてキャラクターデザインのみではなく、世界観設定、ゲーム内のイラスト全般、さらにはゲーム中に登場する歌曲の作詞をも行っていることが明らかになった。

なお、ゲームシナリオは「東京喰種」や「NARUTO」のノベライズ著者である十和田シン氏と石田スイ氏による共同制作となる。

ゲームシステムや、関わるクリエイターのスタッフィングなど、石田スイ氏が手がける部分は広範囲にわたっており、本作に関わるものは全て、いわば石田スイ氏が“プロデュース”をしている形になる。
石田スイ氏の作品にかける想いが、本作には強く反映されていくことだろう。

舞台は歌劇学校!制服姿の新ビジュアル公開!

続いて作品紹介が行われた。会場では今回、初お披露目となる新ビジュアルが公開され、本作「ジャックジャンヌ」の基本となる世界観が紹介された。

新キービジュアル。7人のキャラクターがスタイリッシュな制服姿で並んでいる。

本作の舞台となるのは「ユニヴェール歌劇学校」。
この学校は男性だけで構成される劇団「玉坂座」の役者を育成するための3年制の学校で、役者を志す多くの生徒が集う。
ユニヴェール、そして玉坂座では、男性が全ての役を演じるという特色があり、男性役を「ジャック」、女性役を「ジャンヌ」と呼ぶ風習がある。
行われる公演が非常にハイレベルであることから、演劇関係者のみならず、学外の一般人からも注目が集まる人気の学校であり、当然、入学するには歌・ダンス・演劇それぞれにおいて相応のレベルが要求され、かなりの難関校となっている。

本作の舞台となる「ユニヴェール歌劇学校」
玉坂座の全景。小高い丘の上にあるのがユニヴェール歌劇学校。

ジャックジャンヌはそんなユニヴェールに入学した、とある「少女」の物語でもあるという。
ここでゲームの導入部分となるストーリーが紹介された。

【ストーリー】
男性だけで構成された劇団、玉坂座。
男性が女性も演じる玉坂座は、役者を育てつつ公演を行うユニヴェ-ル歌劇学校も有しており、そのどちらが行う公演も、圧倒的に煌びやかな世界が観る人の視線を1秒たりとも逃さない。

ユニヴェール歌劇学校では狭き門を突破して入学した才能ある生徒たちが4つのクラスに分かれて演劇を学び、ユニヴェール内で最優のクラスという称号を勝ち取るため、競い合っていた。

演劇の道を諦めていた主人公「立花希佐」は、とある出来事がきっかけで2つの約束を条件にユニヴェール歌劇学校の生徒になることを特別に許可される。
その条件とは、1年の最後にある最終公演で主演になること。
そして、女であることを隠し通すこと…-

自身の夢を叶えるため、所属するクラスのため、「歯車」となって仲間たちと絆を深めていく主人公。
仲間たちと過ごした先に主人公を待ち受ける未来とは……?

続けて、作品に登場する7人のキャラクターが順に紹介された。

◆立花希佐(たちばな きさ)/Tachibana Kisa

「今日からユニヴェール歌劇学校の生徒なんだ」
本作の主人公。女性であることを隠し、ユニヴェール歌劇学校に入学した。
男役のジャックと女役のジャンヌ、どちらも演じられる可能性を秘めている。
自身の夢の実現と、所属クラス「クォーツ」の優勝のため、人々の心を動かす「歯車」となり舞台に立つ。
立花継希(つき)という天才役者の兄がいるが、現在は失踪していて、行方が分からない。

◆高科更文(たかしな さらふみ)/Takashina Sarafumi

「ハッ、しっかりついてこいよ? アルジャンヌがどんなもんか見せてやる」
持ち前の華やかさと舞踏力で、女役であるジャンヌの中でも主役格であるアルジャンヌを任されている、クォーツの顔的存在。
堅苦しいことは嫌いで、いつもひょうひょうとしているが、勘は鋭く、人のことをよく見ている。
1年の時、ユニヴェールの伝説的存在、立花継希(つき)と組み、舞台の上で輝いていた。
今ではそれが彼の心に影を作っている。

◆睦実 介(むつみ かい)/Mutsumi Kai

「役をもらうということは、何か求められているものがあるということだ。その責任を果たせるのか……いつも考えている」
男役であるジャックの中でも主役格であるジャックエースを任され、舞台の華である高科更文を支える器として、彼とコンビを組んでいる。
寡黙で1人の時間を好むが、クォーツには常に気を配り、困っている生徒がいれば手を貸す優しさも。
ジャックエースとして自分になにができるのか常に考えているようだ。

◆根地黒門(ねじ こくと)/Neji Kokuto

「君ってば、ほんと最高じゃないの!? 新しい選択肢や可能性でいっぱいだよ!」
クォーツの組長。男役のジャックと女役のジャンヌ、両役こなすだけではなく、クォーツの舞台脚本執筆から演出まで、多岐に渡って手がける才能人。
エキセントリックな性格で、最高の舞台を作るためにクォーツの生徒を巻き込み、振り回すことも多い。
自分の才能を惜しげもなくつぎ込む姿は、どこか生き急いでいるように見えることもある。

◆白田美ツ騎(しろた みつき)/Shirota Mutsuki

「1年の稽古付き合えって言われたんだよ。ったく、なんで僕が……」
少女のような容姿と、高い歌唱力で、女性役であるジャンヌを演じるクォーツの歌姫。
芝居やダンスに対する思いは薄いが、自分の武器である歌に関して努力を怠ることはない。
個人主義で他人に興味を示そうとはしないが、指摘はいつも的確。
2年生として、主人公たち1年生とどう関わっていくのだろうか。

◆織巻寿々(おりまき すず)/Orimaki Suzu

「同じ役でも演じる人が変われば全然違って見える。面白いけど……怖いよな」
パッと人目を引く明るさで、男役であるジャックを演じる主人公の同期。
伝説のジャックエース、立花継希に憧れ、ユニヴェール歌劇学校に入学した。
クラスではムードメーカー的存在で、誰に対しても物怖じすることなく話しかけることができる。
不器用な一面もあるが、立花継希のようなジャックエースになるため、日々奮闘している。

◆世長創司郎(よなが そうしろう)/Yonaga Soshiro

「君がユニヴェールで学校生活を送れるように手伝うよ! 困った事があったら何でも言ってね」
男役であるジャック志望で入学したが、女役のジャンヌとして名前が呼ばれた主人公の同期。
主人公とは幼馴染みで、小さいころ、主人公の兄である立花継希も交え、一緒に演劇ごっこで遊んでいた。
主人公がユニヴェールに入学した経緯も、女性であることも知っている。
舞台に対する想いは強いが、上手く表現できず、主人公の影に隠れて思い悩むことも多い。

ここで気になってくるのは、やはりキャラクターボイスだが、声を演じるキャストは今後発表予定。
キャラクターたちに声がつく日を楽しみにしていただきたい。
なお、ユニヴェールには今回紹介された生徒以外にも数多くの生徒・関係者が登場し、主人公たちと学園生活を過ごすことが明らかになった。

続いて、Nintendo Switchゲームの概要が発表された。
プレイヤーは 主人公・立花希佐となり、演劇学校ユニヴェールでの生活を送る。
ユニヴェールの大きな特徴として“4つのクラスに分かれ毎年5回の公演を行い、順位を競い合う”というものがあり、ゲームのストーリーに大きく関わってくるようだ。

ゲームは、シミュレーション要素を多く含んでおり、ユニヴェール歌劇学校での生活を通して、主人公を育成しつつ、ゲーム中に出現する選択肢などによって仲間たちとの交流を深め、より良い「公演」を作り上げていくことが、ゲームの主目的となる。

お話の舞台が歌劇学校ということもあり、ゲームには「公演」と呼ばれるパートがあり、ゲームの要所要所で行われる。
「公演」は石田スイ氏による本格オリジナル脚本だけでなく、リズムゲームで公演の世界観を楽しむことが可能。3Dキャラクター達による華やかなダンスも楽しむことができる。

なお、ゲームの歌曲・BGMの制作は、ドラマ「中学聖日記」などの劇伴を手がけた、作曲家兼音楽プロデューサーの小瀬村 晶氏が担当。
コンセプトアート・設定制作は「NiaR:Automata」など数々のコンセプトアートを手がけた浪人氏が、3D公演パートにおける振付制作は、乃木坂46をはじめ数多くのアーティストに振付提供を行っているSeishiro氏が担当している。

主要スタッフの紹介に合わせ、会場ではピアニストの遠藤征志氏により、ゲーム内BGMの生ピアノ演奏が行われた。

「ジャックジャンヌ」プロジェクト第1フェーズ。プロモーション情報や今後の展開は?

作品紹介の後は、ブロッコリー取締役 制作本部長 内野秀紀が登壇し、プロモーション情報や今後の展開についての説明を行った。
これから、ゲームの発売に向けての期間を「プロジェクト第1フェーズ」としジャックジャンヌというタイトルを広めるべく、「東京ゲームショウ」「ジャンプフェスタ」などのイベント出展を予定するほか、2019年3月15日の初報時に行った「渋谷ジャック」のような広告展開も引き続き行っていくと話した。

加えて、ジャックジャンヌの世界に触れてもらうべく、描きおろしイラストと書きおろしショートストーリーの公開を行うことが決定した。

すでに公開されているジャックジャンヌ公式Twitter上では、本作に関する最新情報を伝えると共に、引き続き“広報担当”でもある石田スイ氏によるイラストも投稿される予定だ。

続く、プロジェクト第2フェーズ。ゲーム発売後はどうなる?

ジャックジャンヌの世界は、ゲームだけには留まらない。
ブロッコリー内野は、ゲームに続く「プロジェクト第2フェーズ」についても言及した。
Nintendo Switchゲーム以外にも、アニメ化、アプリゲーム化、イベント、コラボレーション、CD、グッズ商品などジャックジャンヌの世界を様々な形で広げていきたいとし、「石田スイ先生と共に、全力でプロジェクトを進行している」と語った。

ゲーム制作は長距離走。制作にまつわる質問に石田スイが回答!

オープニングセレモニーに際し、あらかじめ石田スイ氏は「制作にまつわる質問」をQ&A形式にて回答しており、会場でその全容が公開された。

まず、「ずばり本作のコンセプトは?」との質問。
石田スイ氏は「ジャンルで言えば『少年歌劇』というワードがふさわしいかなと思います」とキーワードをまず挙げた上で、男性役(ジャック)、女性役(ジャンヌ)、その両方をユニヴェールという学園の男子生徒たちが全て演じる、というところがコンセプトであると語った。

「個人の活動としては『少女漫画』を作るつもりで関わる」とも語り、青年漫画誌で長く連載を続けて来た石田スイ氏にとって「作品」に対する姿勢は変わらないものの、ジャンルとしてはまったく新しい挑戦であることが伺える。

ゲームと漫画、作り方や関わり方の違いにフォーカスした質問には「いろいろな分野の方と関われること。一人でつくるわけではない、という部分を楽しく感じている」と語り、「漫画は背景などはスタッフさんたちに手伝ってもらったり、お話の相談などは編集担当さんとも致しますが、ゲームで僕が関わる部分以外で、それぞれの分野の凄腕の方たちと一緒に作品をつくれることはとても楽しいです」と、ゲーム制作の楽しさについて触れた。

「逆に(初の)ゲーム制作で大変なことは?」との質問には、先ほどの内容とは逆になるが…と前置きした上で、「週刊連載ではない、ということ」と回答。
「やはり毎週読んでもらえるという報酬が、自分の身体には合っていたので、なかなかまだ皆さんに内容をお伝え出来ないのがもどかしい」と、漫画連載と並行して長期間にわたって続けられて来たゲーム制作について率直な心境を語りつつ「週刊連載が、短距離走をインターバルを挟んで何百回くりかえすことだとすれば、ゲーム制作は完全に長距離走」と例えるなど、ゲーム制作の様子が「漫画家・石田スイ」ならではの視点で語られた。

つづけて、キャラクターデザインに関しての質問には、男性キャラクター6人に関しては、トータルバランスを意識していると、デザインのポイントを明かした上で、デザインはもちろんのこと、「立ち姿」、「人格の配置」を特に重視して考えていたとコメント。
女性役、男性役とそれぞれの役割に適したデザインが衣装や髪型に盛り込まれており、一番初めにデザインした「カイ(睦実 介)」が作品の方向性をつくる役割を担っていたという。

セレモニー冒頭でも触れた通り、キャラクターデザイン以外も石田スイ氏は担当している。
「イラスト・シナリオ・世界観設定と、石田スイ氏の色が強い作品だが、こだわったポイントをおしえてほしい」との質問には、「キャラが死なないように気を付けました。……というのは、漫画では味方であれ敵であれ、生死が関われば一つ展開をつくれるのかなと思うのですが、彼らは死んだり殺し合ったりしないので、そのなかでドラマとして面白いものをどうつくるか、という部分を意識しました」と、新しいジャンルとなる本作での話作り、ドラマ的展開の難しさについて語り、「シナリオなどで携わっていただいている十和田シン氏と、何百回と打ち合わせて作中のドラマを考えていった」と特にこだわったポイントについて語った。
なお「劇中劇も、ひとつひとつちゃんと脚本に起こしているので、そういったバックボーンづくりも大事にしています」とのこと。

最後に「本作に対する意気込みを……」との質問に対しては、本作を「普段の自分であれば、ゲームの仕事が来てもここまでやらなかったが、そこまで関わって見ようと思えた作品」と意気込みを表現し、「興味がある人はぜひこの作品に触れてみてほしい」とファンへ向けてのメッセージを添えた。

終わりに「けっこういろいろやってます。あとはスチル間に合え、と思ってます」と、石田氏が全て描く予定だというゲームイラストの締め切りについて、早くも心配する様子をみせた。

石田スイ氏からコメント到着!

石田スイ氏より「ジャックジャンヌを楽しみにしているファンへ向けて」コメントが届いた。

「ジャックジャンヌのキャラクターたち、愛情を注いで育てました。なかなか可愛い子たちだと思うので、ぜひ遊んであげてください。みなさんがどのキャラクターに興味を持ってくださるか、とても楽しみにしています」

オープニングセレモニーを記念した描きおろしイラストも。
白田美ツ騎(しろたみつき)、織巻寿々(おりまきすず)、世長創司郎(よながそうしろう)がユニヴェールで過ごす一コマだ。

今回のセレモニーで発表された一部の内容は、2019年4月23日13:00より正式オープンした公式サイトにも掲載。
本作のストーリー・キャラクター情報に加え、世界観を紐解くキーワードが公開されている。

石田スイ氏とブロッコリーがおくる、最高の“歌劇学校青春物語”。
これからの続報に期待していただきたい。