2019年3月23日〜3月24日の2日間、千葉・幕張メッセにて開催された『ファイナルファンタジーXIV』(以下、『FFXIV』)の大規模ファンイベント、“ファンフェスティバル 2019 in Tokyo”。初日の最後の演目は、お約束のピアノコンサートだ。今回のファンフェスは、2018年11月16日〜11月17日にアメリカ・ラスベガス、2019年2月2日〜2月3日にはフランス・パリで開催され、それぞれでピアノコンサートが行われているのだが、奏者やセットリストが異なり、ひとつとして同じ公演がない。
最初の開催地であるラスベガスのステージを務めたのは、日本人ピアニストのKeikoさん。じつは、『FFXIV』のピアノアレンジアルバムはKeikoさんの手によってアレンジ、演奏されており、言うなれば“本人演奏”ということになる。一方、パリのステージに登場したのは、ドイツ出身のピアニスト、ベンヤミン・ヌスさん。Keikoさんによる超絶アレンジを目の当たりにし、MCでは若干の緊張を匂わせていたものの、いざ本番になると男性らしい力強い演奏で聴衆を魅了していた。以下に過去2公演の記事リンクを掲載するので、セットリストの違いなどもチェックしてみてほしい。
そして、東京のステージにはラスベガスと同様、Keikoさんが登場。今回は、全10曲のうち4曲が歌モノだったのだが、単なる伴奏に終始せず、ボーカルと絡み合うような煌びやかなフレーズを展開。インスト曲では、思わず息を呑むほどの高速なパッセージが頻出するのだが、どこか余裕を感じさせるのがとても印象的だった。さすがはアレンジした張本人、といったところだろうか。
演者の3名からコメントが到着!
Keiko氏(ピアニスト)
ファンフェスに関わった全ての皆様、お疲れ様でした!
『Oblivion』は元々好きな曲だったのですが、今回スーザンさんの素晴らしい歌声で初めて弾けた1曲でしたし、『クガネ』は尺八の辻本さんの力強い息吹を吹き込んでもらい、最後は祖堅さんとの楽しい連弾!『グブラ幻想図書館』!
15000人の前での真顔でお尻ピアノという……(笑)
オタマトーンといい、さすが祖堅さんです。
盛り沢山でしたが、無我夢中で演奏したのであっという間の時間でした。
『ラクシュミ』を演奏した時に、光の戦士達が笑顔で踊ってくれていた、『FFXIV』愛に溢れたあの空間は一生忘れません!
『FFXIV』の美しい音楽を、これからも紡いでいけたら嬉しいです。
スーザン・キャロウェイ氏(ゲスト・ヴォーカリスト)
『FFXIV』ファンフェスティバルに参加出来ることは、常に私にとって名誉なことです。この素晴らしい作品に参加できてとても光栄に思います。
今回は非常に優れたミュージシャンの皆さんとともにステージに立つことが出来ました。彼らの素晴らしい才能に感謝したいです。そして何より、私の歌声を求めて下さるファンの皆さんに感謝したいです。皆さんに評価をして頂き、また心から支持して頂いたからこそ、この素晴らしい経験ができたんだと思います。
私にとって一生心に刻まれるであろう経験でした。
辻本好美氏(尺八奏者)
今回が私にとって人生初のファンフェスだったのですが、「とにかく楽しかった!」というのが一番の感想です。
何より、会場全体が一体となったあの素晴らしいステージで、素晴らしいピアノの音と共に『クガネ』を演奏出来たこと本当に光栄でした。
祖堅さんをはじめ、演奏をご一緒させて頂いたKeikoさん、スーザンさん、スタッフの皆様、会場の皆様に心から感謝です!
本当にありがとうございました!!
次回もパワーアップして、是非参加したいです!
また会場で皆様とお会いできますように♪
ファンフェスティバル 2019 in Tokyo セットリスト
1 Revolutions(Vo.スーザン・キャロウェイ)
2 忘却の彼方 〜蛮神シヴァ討滅戦〜(Vo.スーザン・キャロウェイ)
3 古傷 〜ギラバニア湖畔地帯:夜〜
4 父の誇り 〜ヤンサ:昼〜(with オタマトーン:祖堅正慶)
5 宵の海 〜紅玉海:夜〜
6 美の謀略 〜蛮神ラクシュミ討滅戦〜(Vo.スーザン・キャロウェイ)
7 Dragonsong(Vo.スーザン・キャロウェイ)
8 龍の尾 〜神龍討滅戦〜
9 紅の夜明け 〜クガネ:夜〜(with 尺八:辻本好美)
10 万世の言葉 〜禁書回収 グブラ幻想図書館(※連弾 with 祖堅正慶)