セガフェス 2019の配信ステージで行われた“メガドライブミニ こぼれ話”の詳細リポートをお届けする。初公開となる情報が続々と!

 2019年3月30日、31日にベルサール秋葉原にて開催されたセガフェス2019。『新サクラ大戦』、そして“メガドライブミニ”の発表で大いに盛り上がったが、その裏となる配信ステージで行われた“メガドライブミニ こぼれ話”では、初公開となる特濃情報がつぎつぎと明かされていった。

 9月16日に決まった“メガドライブ ミニ”の発売日や、一部ラインアップの発表を受けて行われたこのステージには、本プロジェクトの中心人物である、セガゲームスの宮崎浩幸氏と奥成洋輔氏が登場。重箱の隅まで気になるようなファンのために、より詳しいの情報が明かされていった。

本プロジェクトを主導する宮崎氏(左)と、日本版の収録コンテンツの選定を行う奥成氏。こぼれ話というだけに、(ときには脱線気味に)愉快なマニアック・トークがくり広げられた。

 当初の発売予定である2018年から延期となった本プロジェクトだが、「中身のほうは全部やり直しに近い(宮崎氏)というだけに、数々のこだわりが込められていることが説明されていった。

 本体については、実際に動作する電源スイッチやリセットボタンがあるのは当然として、音声ボリュームつまみや、カートリッジスロットの蓋が可動。側面にある拡張スロットの蓋までが取り外せるようになっている。これらに機能的な意味はないが「やっぱり蓋は開いてほしいじゃないですか」(奥成氏)、「コストアップすることしかやっていません」(宮崎氏)と、そのこだわりのほどをガツンと見せつけていった。

 化粧箱にもそのこだわりは同様で、コントローラーが1個付属する“メガドライブミニ”は初期版のデザインを、コントローラ2個付属してすぐに2Pプレイが楽しめる“メガドライブミニ W”は後期版のものを再現していると、奥成氏は説明した。

右が“メガドライブ ミニ”、左が“メガドライブ ミニ W”のパッケージ。

 そして、収録ソフトの開発を担当するのがエムツーであることを奥成氏は公表。これまでも“SEGA AGES”や“セガ 3D復刻プロジェクト”を手掛け、高い技術力とこだわりの再現に定評のあるエムツーだけに、安心するファンも多いはず。さらに、メニュー画面のBGMを手がけるのは『ベアナックル』などのBGMでおなじみの古代祐三氏、プロモーションビデオのナレーションには当時のテレビCMと同じ、いとうせいこう氏を起用。「どちらのレジェンドもノリノリで引き受けてくださった」(宮崎氏)というだけに、多くの関係者が業界関係者もこのプロジェクトに期待を寄せているという証拠だろう。

実機展示されたメガドライブ ミニのメニュー画面。中断セーブは1タイトルごとに4つまで可能だ。

 続いては、収録タイトルの説明がなされていった。全40タイトルのうち、まずは10タイトルが公開となったが、それだけでも、セガから発売された定番タイトルはもちろん、サードパーティー制の傑作あり、隠れた名作ありと“ファンのツボ”をついたモノとなっている。

【メガドライブミニ収録タイトル 第1弾】
ソニック・ザ・ヘッジホッグ2
ぷよぷよ通
シャイニング・フォース ~神々の遺産~
VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)
レッスルボール
ガンスターヒーローズ
コミックスゾーン
レンタヒーロー
スペースハリアーII
魔導物語I

 しかし、その選定には非常に苦労があった模様。今回の発表に先立って、『ソニック』『ぷよぷよ』『シャイニング・フォース』のシリーズ1・2作目のどちらを収録するかの“国民投票”の結果で選ばれたが、宮崎氏は「いい企画だと思ったし話題にはなったけど、めちゃくちゃ怒られた」とヘコんだ表情を見せた。

 なぜこうした企画を行ったについて奥成氏は、「収録数に限りがあって、ただでさえ選びきれないのに、人気があるからと両方を収録すると、それだけほかのタイトルが漏れてしまう」からだと説明。そこで、“メガドライブの時代”というコンセプトを用意し、本体発売からセガサターンに以降するまでの歴史を、40本の収録ラインアップで表現していく方針としたのだと説明した。

2月下旬から実施された“国民投票”。実際には区議会選挙程度の投票数があったと明かされていた。

 そうした話題を踏まえつつ、ステージ後半では収録タイトルのこぼれ話がなされていった。

 KONAMIの『VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)』は、名作アクション『悪魔城ドラキュラ』シリーズの一作であることに加え、出荷数の少なさから中古価格がプレミア化していることで知られるタイトル。さらに裏技的な要素として、言語設定を切り替えることで、ゲームのバージョンも海外版へと切り替わることが明かされた。『VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)」の場合は、北米版の『Castlevania: Bloodlines』や欧州版の『Castlevania: The New Generation』へと切り替わるとのことだ(※『レッスルボール』は日本版のみ収録)。

『VAMPIRE KILLER(バンパイアキラー)』の画面。実質3タイトル分が収録されるため、動作チェックもその分の労力がかかっているのだという。

 奥成氏が「当時のメガドライブユーザーなら納得のセレクトでしょう」という奥成氏のコメントもあったのが、ナムコ(当時)の『レッスルボール』。ボールをゴールまで運んで得点するというサッカー的なルールなれど、相手に蹴る・殴るの攻撃でボールを奪ってもオーケーという過激さ、爽快さで人気を呼んだ一作。「希少なスポーツゲーム枠をぜひ楽しんで欲しい」(宮崎氏)とのコメントもあった。

 こちらも希少さで知られる『コミックスゾーン』は、セガが最後から2番目に発売したメガドライブソフト(ちなみに最後は『ジ・ウーズ』)という歴史的な意義から選出。出荷数が少なかったため“幻の名作”と化しているが、漫画のコマを使ったステージ表現やアクションという斬新なアイデアがとても楽しい。「ローカライズの日本語フォントがかなり丁寧」(奥成氏)との評価も。

 「最初はお使いオンリーだけど、尻上がりに熱さを増すシナリオを楽しんでほしい」(奥成氏)とレコメンドされたのが『レンタヒーロー』。ゲーム中一度しか見ることのできないオープニングデモも、「直前で中断セーブを行うと何度でも見られる!」(奥成氏)と、そのメリットを強調していた。「RPG枠は激戦だった」(宮崎氏)という発言もあったので、ほかにどのRPGが収録されるのかも気になるところだ。

 アーケード版が人気を博したタイトルの続編として、メガドライブのローンチソフトを飾った『スペースハリアーII』も時代枠として選ばれた一作。ちなみに、もう一本のローンチソフトである『スーパーサンダーブレード』について雑談がくり広げられる途中では「(プログラムを担当した)中裕司さんのタイトルはけっこう入っている」(宮崎氏)と、気になるポロリ発言も。

 コンパイルの『魔導物語I(いち)』は、メガドライブ向けに発売された最後のタイトルという時代枠。同時期に発売されたのがセガサターン用の『パンツァードラグーン ツヴァイ』と聞けば、その時期の深さがわかるだろう。

 こうして、ごく一部の情報だけでも、かなりのこだわりを持って作られているのがわかる“メガドライブミニ”。つぎの収録タイトル発表は、4月18日20:00~21:10に配信となる“もぎたてファミ通”にて公開となるので、忘れずチェックしてほしい。

 なお、ステージの模様は以下の動画で確認できるので、全編くまなくチェックしたい! という人は視聴しよう。