海外イベントで披露されたデモの様子を土台に、Obsidian Entertainmentの新作アクションRPG『The Outer Worlds』を紹介。

 アメリカのボストンで開催中のゲームイベント“PAX EAST 2019”で、Obsidian Entertainmentが新作アクションRPG『The Outer Worlds』についてのステージイベントを行い、開発中バージョンの実機ゲームプレイを披露した。

ステージには共同ゲームディレクターを務めるTim Cain氏やLeonard Boyarsky氏らが登壇した。
来場者にはゲームディレクター2名の架空のスポーツトレカ風のカードが。

 一応説明しておくと、Obsidian EntertainmentはRPGを得意とするゲームスタジオ。日本でもっとも知られているのはベセスダ・ソフトワークスがパブリッシングした『Fallout: New Vegas』だろう。

 『フォールアウト』シリーズとはそれ以外のいろいろと縁の深いスタジオでもあり、創立メンバーや本作の共同ゲームディレクターを務めるTim Cain氏らは、ベセスダ・ソフトワークスが権利を取得する以前に『フォールアウト』初期作を手掛けた人々でもあったりする。

 というわけで会場には『フォールアウト』コスプレの人もちらほら。「『フォールアウト』の生みの親たちによる似たようなテイストの新規IP」という期待があったわけだが、実際どうだったのか? コレが結構当たってるんですねぇ。

レトロフューチャーな宇宙植民時代の物語

 さて、本作の舞台は地球ではない。巨大企業が地球外の惑星に進出するようになった宇宙植民時代の物語であり、一方でちょっとレトロフューチャーな文化になっているのがポイント。

 今回のデモではその中に登場するある都市でのクエストや戦闘の様子が披露されたのだが、建物などは『バイオショック』シリーズのようなアールデコスタイルっぽくもあり、レトロ調の広告などもそこら中に見られた。

 ちなみにゲームにはファストトラベルのハブになる宇宙船があったりするものの、操縦ができるわけではなく、そもそも世界が全て繋がっているフルのオープンワールド作品ではない模様だ。

今回のデモとは別に公開されている画像。都市部の建物のデザインの雰囲気はまさにかこんな感じ。
こちらも同じく、過去に公開されている画像。眼下に惑星が見えている。

独特のユーモアや能力値による問題解決、複数のコンパニオン

 今回見ることができたミッションの設定は、“プロパガンダ映画の監督に勧誘されてオーディションに招かれる”というもの。プレイヤーはNyakoおよびFelixというふたりのコンパニオン(仲間キャラ)とオーディション会場に向かうことになる。

 そして撮影セットの中で相手役の俳優と会話していくのだが、こちらは勝手に選択肢を選んで返答しているのに、相手が頑張って役になりきって返してくるのがなんともおかしい。

 要は、NPCキャラの考えていることとプレイヤーの意図が噛み合わないまま会話が進行するというジョークシーンなのだが、こうしたシニカルなユーモアはスタジオとして力を入れている部分だという。『Fallout: New Vegas』の話のノリが好きだった人は期待していいんじゃないだろうか。

俳優とのやり取りのひと幕。フォールアウトシリーズのように能力値などによって選択肢が増えるようだ。

 また注目は、『フォールアウト』シリーズ同様に能力値によって会話の選択肢が増えていたこと。“Lie”(嘘)、“インテリジェンス”、“エンジニアリング”といったステータスの値が示された選択肢を確認できた。

これも今回のデモとは別のシーンの画像。インテリジェンス値による選択肢が出ている。

戦闘ではスローモードや仲間への指示もアリ

 ナンセンスな会話をひとしきり楽しんだ後、開発チームは銃撃シーンのフリをして銃を抜き、俳優陣と監督を一網打尽にしてしまった(ひどい)。

 基本的には打撃武器アリのFPSという『Fallout: New Vegas』などと同じスタイルなのだが、攻撃開始時にしばらくスローモーションがかかっていたのが面白い。これはFPSが苦手な人でもできるように入っているシステムらしく、狙うのが多少下手でも最初の数撃を確実に当てられるだろう。

 また別のシーンでは、Nyakoがレーザーガトリングガンをぶっ放したり、Felixがいきなりドロップキックをカマしたり、仲間に指示を出して攻撃を開始させる場面も見られた。いろんなスタイルで戦えそうだ。

こちらも同じだが、武器や敵のレトロなデザインに注目。

 そのほか、「元はバグだったが面白かったので採用した」という、殴った対象の頭のサイズが変化するバカ近接武器なども紹介されており、他にどんなものがあるのが気になるところ。

プレイ内容による能力変動や難易度設定も

 そんな感じにひとしきり暴れた後、今度は突然“Cynophobia”(イヌ恐怖症)という“Flaw”が提案される画面が表示された。どうもこのセーブデータで過去にイヌに何度もひっかかれたため、閾値を超えてアンロックされたらしい。

 このFlawシステムはプレイ内容によってシステム側から提案される能力変動で、受け入れるかどうかはプレイヤーの自由。特定条件下でのステータスが下がったりすることもあるが、受け入れることでPerk(特殊能力)を得るためのポイントが追加されたりもする。

Flawは拒否することもできる。

 なお難易度設定も存在するそうで、これまでの要素と組み合わせると、初級者は初級者なりに、上級者は上級者なりに追求したプレイが楽しめそう。さすがObsidianだ。

 本作は2K Gamesやロックスター・ゲームスと同じテイクツー・インタラクティブ傘下の新レーベルPrivate Divisionをパブリッシャーに、海外ではプレイステーション4/Xbox One/PCで2019年にリリース予定。

 日本リリースの有無などはまだ不明だが、ステージの様子はTwitchで録画が公開されているので、気になる人はいまのうちからチェックしてみるのをオススメしたい。