海外イベントでSNKの『サムライスピリッツ』新作の参戦キャラクター“ダーリィ・ダガー”が発表されたほか、過去の資料なども披露された。

 アメリカのボストンで開催中のゲームイベント“PAX EAST 2019”で、SNKが格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズのステージイベントを実施。その中で、2019年6月にプレイステーション4/Xbox Oneで展開予定の最新作に参戦予定の新キャラクター“ダーリィ・ダガー”のイラストが公開された。

 巨大な刀を持った女性海賊系のキャラクターとなっているダーリィ。小田泰之プロデューサーによると(歴史上の人物を参照しているタイプではなく)戦い方と見た目重視でデザインされたキャラクターだという。なお本作ではローンチ段階で16キャラクターがおり、彼女を含めて3キャラクターが新キャラの予定となっている。

基本システム&ディープラーニングによるゴーストAIなど

 システムについても紹介が行われたので、本記事でもフォローしておこう。シリーズ定番の怒りゲージは健在で、溜まると攻撃力が上がるほか、武器破壊技を発動可能になる。

 また1試合に一回怒りゲージを消費してRage Explosion状態になることができ、前方に駆け寄って一閃する“Lightning Blade”という特殊技も使えるようになる。(※表記はいずれも海外版のもの)

 そして超必殺技も1試合に1回使用可能。鍔ぜり合いのシステムもあり、今作は連打がちゃんと結果に反映されるとのこと。

 そしてユニークなのが、オフラインモードでのプレイからプレイの癖やテクを学習させたゴーストAIをアップロードしたりダウンロードして対戦可能という機能。学習はディープラーニング技術を用いて行うそうで、100人のゴーストと連続して対戦することも可能だとか。

 そのほか、ストーリーモードについて触れられると会場からは喜びの声が。終盤の司会からの質問では、剣道のように5対5で戦える最大10人収容のオンラインロビー機能がつくことも明かされた。

 新作については、黒木信幸ディレクターによるアートスタイルの解説も行われた。シリーズでは久しぶりの作品になることもあって、さまざまな試行錯誤が行われたようだ。

 結果として本作では、日本画や漫画のハッチング技法などを取り入れ、墨をイメージした黒系のエフェクトがそこに加わるという、シリーズの和風イメージを活かしたものとなっている。

 衣服の揺れなどを表現するクロスシミュレーションも大胆に使っており、通常は関節などにかからないように使用するところ、下半身の服全体に適用するようなこともやっているそうなので、注目して見てみるといいんじゃないだろうか。

初期作の貴重な資料も

 このステージでは、別記事で先行してお伝えした通りナンバリング6作品を収録する『Samurai Shodown NEOGEO Collection』(英題)が今秋にプレイステーション4/Xbox One/Nintendo Switch/PCで発売されることが発表されたほか、シリーズ初期作の企画書なども披露された。

 初代『サムライスピリッツ』の企画当初は横スクロールアクションだったそうで、手描きで書かれたイメージ画面でもそれは明白。ちなみに手前奥の2列で戦うようになっていたのだが、このアイデアは『餓狼伝説』のそれと似ているものの、まったく別に出てきたそうだ。

 一方でキャラクターのアイデアは当初からほぼそろっていたそうで、鍔ぜり合いや必殺技の概念、とどめの一撃で身体が一刀両断されるアイデアなども記載されていた。

 そして『真SAMURAI SPIRITS 覇王丸地獄変』の牙神幻十郎の三連殺(当時の名称は三連斬)の仕様書も見ることができた。キーとなるアニメーションの絵が描かれており、当時のゲームデザイナーはこういった仕様書を書く内に絵がうまくなっていったとか。

 前述のコレクションでは、こういった資料もぜひ収録して欲しいところだ。なおステージの様子は中継を行っていたTwitchで録画が公開されているので、気になる人はそちらをチェックされたし。

「あくまでイメージですからカッコ良くアレンジしてください」とあるのは、スプライトの回転機能がないのを知りつつ、斬れた花札が回転して散る演出を入れたかったがための言い訳だろうと小田Pが推測していた。
こちらでは、3連続コマンド技自体は『スーパーストリートファイターII』のフェイロンが先行しており、三連殺では判定によってグラフィックが変わるのを違いとしていたため、そこに関わる部分を特に詳しく書いている、との分析。