2019年2月21日、東京・高田馬場AREAにて行われた“シューティングLIVE 2019 縦シューNight”のリポートをお届けする。

 2019年2月21日、ゲーム音楽のイベントを企画するファミ通コンサートの第2弾として、縦方向シューティング”縦シュー”をテーマにしたイベント“縦シューNight”が東京・高田馬場AREAで開催された。イベントでは縦シューの楽曲をDJとライブ演奏、そしてスペシャルゲストを迎えてのトークコーナーなど、盛りだくさんの内容で行われた。出演者は以下の通り。

ライブ出演者

  • 佐藤豪バンド(佐藤豪氏、いっちー氏、りょ~氏、じんじゃ氏、ぐー氏)
  • HEAVY METAL RAIDEN(佐藤豪氏、WASi303氏、イケダミノロック氏、鶴窪和志氏、川瀬リツ氏)

DJ

  • 細江慎治氏
  • 松本大輔氏
  • 並木学氏

トークコーナー

  • ZUN氏
  • 石川勝久氏
  • 高木美佑さん
  • 細江慎治氏
  • 並木学氏
  • 堀井直樹氏
  • 松本大輔氏
  • ヨコオタロウ氏
     
     本記事では、このイベントの模様をリポートしていく。

トークコーナーではなかなか聞けない制作の話も!?

 イベントのオープニングを飾ったのは細江慎治氏によるDJパート。今回は細江氏が近年手掛けた楽曲の中から『アンダーディフィート』、『Prismatic Solid』の楽曲中心のセットリストが組まれた。トップバッターということもあり、まだ会場は温まっていない状態からのスタートだったが、細江氏が作るハードなテクノサウンドの連続に、観客達も体を揺らしながら音楽を全身で楽しんだ。

細江慎治氏

 そして、細江氏のDJパートが終わると、トークコーナーへ。ZUN氏、石川勝久氏、高木美佑さん、細江慎治氏、並木学氏、堀井直樹氏、松本大輔氏、ヨコオタロウ氏という総勢8名のゲストがステージ上に集結した。

左からヨコオタロウ氏、松本大輔氏、堀井直樹氏、並木学氏、高木美佑さん、石川勝久氏、ZUN氏、細江慎治氏

 まずは「楽曲を制作するうえで大切にしていること」というトークテーマとなり、並木氏は「最終面の音楽は“小さい男の子が森の中を泣きながら走っている気持ちで書いています。怖さもありつつ、自分を奮い立たせるような、自機に乗っているパイロットが最終決戦に挑むときはそういう感情になるのかなと思って」という制作論を披露。石川氏も「横シューの話で恐縮ですが……」と前置きしつつ、「『ダライアス外伝』も効果音にエコーが長くついたり、最終面だけはほかのステージとは違った音響効果をつけているんです。シューターにとっては“ここまでたどり着いたんだ!”という達成感をサウンドやSEでも盛り上げたい」というこだわりも語られた。

石川勝久氏

 また、印象に残っている最終ステージについての話になると、ヨコオ氏は『斑鳩』を挙げ、「ゲームを作っているとゲームのほうの都合で制作が進むので、音楽とタイミングまでは合わないことが多いんです。『斑鳩』は音楽の演出に合わせてゲームを合わせた珍しいタイトルなので、プレイしていて衝撃を受けて、すごくパクりました(笑)」と話して、笑いを誘うひと幕もあった。

ヨコオタロウ氏

 そして話題はシューティングの現状に移り、並木氏は「シューティングは年齢が上の人たちの文化になりつつあることを危惧していて、堀井さんとそうしないようにしたいねと昔から話をしていました」と切り出すと、堀井氏は「話を聞いてたらかなりのガチ勢なんですよ」と高木さんを紹介。ゲームのやりすぎで親にゲーム機を取り上げられてしまったため、回線が通っていないパソコンでゲームを遊ぶ手段として始めた『東方』がきっかけでシューティングが好きなったという高木さん。その話に堀井氏は「いまの話を踏まえると、若いユーザーに遊んでもらうには、まずゲームを取り上げなければ」と冗談っぽく言うと、ZUN氏も「多少制限しないと縦シューなんてやらないよね」と冗談を重ねて笑いが起こるなど、和気あいあいとトークは進んでいった。

 そんなトークコーナーもあっという間に終了。続いて、松本大輔氏によるDJパートへ。『1&4面BGM』(怒首領蜂)から『怒首領蜂』シリーズメドレーから始まった松本氏のDJでは、過去のケイブタイトルの1面曲を集めたセットリストとなった。

 『西暦2008年 東京』(怒首領蜂大復活)と『INTERCEPTION 喧騒の街』(ケツイ〜絆地獄たち〜)は、原曲のあとに松本氏が手掛けた『ゴシックは魔法乙女~さっさと契約しなさい!~』アレンジバージョンへと繋がる流れも大いに会場を沸かせた。そして、最後はギターにイケダミノロック氏を迎え、松本氏はショルキーを手に、『飛翔、戦いの空へ』と『I AM JOKER』という2曲の生演奏も行われた。

松本大輔氏

 また、このDJのために7枚ものTシャツを重ね着するという仕込みもあり、流れるタイトルに合わせて松本氏のTシャツも変わるといったパフォーマンスでもファンを喜ばせた。

 そして、DJバートのトリを飾ったのは並木学氏。”縦シューティングの歴史を紡ぐ”というテーマで行われたDJパートは、『スペースインベーダー』から始まり、『ムーンクレスタ』、『テラクレスタ』……と、歴史を辿るようなセットリストで会場を沸かせた。なかでも盛り上がったのは、並木氏自身が手掛けた『バトルガレッガ』の『Fly to the Leaden Sky』。やはり並木さんがかけるこの曲を聞きたい方は多かったようで、待ってましたとばかりに観客のテンションも大きくあがったように見えた。そして、最後は東方シリーズから『U.N.オーエンは彼女なのか?』で締め。さらには、おまけとして横シューの『ダライアス』から『BOSS7』も最後にかけられた。これは“横シューNight”への布石なのか……?

並木学氏

 イベントもラストスパートに差し掛かり、ライブコーナーへと移ると、『雷電』シリーズの楽曲などを手掛けた佐藤豪氏率いる佐藤豪バンドが登場。ここではKONAMIメドレーとして、『ツインビー』シリーズから『出たなツインビー』(出たな!!ツインビー)、『雲海を越えて』(出たな!!ツインビー)、『Twin Flight』(ツインビーヤッホー!)『沙羅曼蛇』から縦画面ステージの2面、4面の曲である『Fly High』と『Starfield』の楽曲をバンド演奏で披露した。

佐藤豪氏

 そして、「HMR見参! 高田馬場武道館へようこそ!」という煽りで登場したのは、高田馬場ゲーセンミカドの店長イケダミノロック氏、『サイヴァリア』や『アカとブルー』の楽曲を手がけたWASi303氏、そして佐藤豪氏も参加するHEAVY METAL RAIDEN。『アカとブルー』から『RED 7029』『LET'S GET KINETIC AND FRENETIC!』、『SLASH THROUGH』、『AKA TO BLUE』の4曲を披露。ラストは飾ったのは『雷電IV』から佐藤氏が手がけた『Can't retrace』。ハードなこの曲に会場の熱気も最高潮に達したところで全演目が終了!

イケダミノロック氏
WASi303氏

 イベントの最後には、当日が誕生日だった佐藤豪氏の誕生日を会場全員でお祝いし、2時間半に渡るシューティング愛の詰まったイベントは幕を閉じた。

[2019年3月7日19時40分 記事修正]
本文中の一部表記を修正いたしました。