2019年2月16日、17日に行われる“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”オフライン選考会の模様をお届け。

 2019年2月16日、17日に“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”のオフライン選考会が開催。

 “NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”は、『スプラトゥーン2』を使用した、プロ野球12球団対抗のeスポーツ大会。各球団の代表12チームは、一般社団法人日本野球機構(NPB)が後援する“第4回 スプラトゥーン甲子園”の出場チームのうち、参加を希望するチームの中から、NPB及び各球団により選考が実施される。

 2月1日に発表された18チームが今回のオフライン選考会に臨んだ。ドラフト候補の18チームについては、以下の関連記事をチェックしてほしい。

 オフライン選考会は、2日間にわたり全4回行われ、各回に4~5チームが参加。全チームの面談と実技確認を経て、3月3日のドラフト会議で12チームが球団代表、2チームが補欠として選ばれる。なお、今回取材に伺った第1回目には以下の5チームが参加していた。

  • オンライン大会:Cool&Cool
  • 信越地区大会:えふわんけーき
  • オンライン大会:ハイパービーム
  • 信越地区大会:花鳥風月 月組
  • 東海地区大会:私を闘会議に連れてってネオ

 オフライン選考会では、最初に注意事項の説明が行われたのだが、まるで就職説明会のようなスプラトゥーン甲子園とは違った雰囲気に選手たちも緊張している様子だった。説明が終わると、各チームが順番に面談や実技確認を行った。なお、取材は実技確認のみ可能となっていた。

注意事項の説明を行っているときの様子。会場は独特な緊張感が漂っていた。

 実技確認は、各回の参加チームによるナワバリバトルの総当たり戦。ステージは全試合バッテラストリートで行われた。試合の結果はあくまで参考程度ということだったが、さすがに全チーム真剣モードで、スプラトゥーン甲子園にも負けないほどの熱戦がくり広げられた。

結果は下記の通り(試合が行われた順に掲載)。

  • えふわんけーき vs Cool&Cool 勝利:Cool&Cool
  • ハイパービーム vs 花鳥風月 月組 勝利:ハイパービーム
  • ハイパービーム vs Cool&Cool 勝利:ハイパービーム
  • 私を闘会議に連れてってネオ vs えふわんけーき 勝利:私を闘会議に連れてってネオ
  • 私を闘会議に連れてってネオ vs Cool&Cool 勝利:Cool&Cool
  • 花鳥風月 月組 vs えふわんけーき 勝利:花鳥風月 月組
  • 私を闘会議に連れてってネオ vs ハイパービーム 勝利:ハイパービーム
  • 花鳥風月 月組 vs Cool&Cool 勝利:Cool&Cool
  • えふわんけーき vs ハイパービーム 勝利:ハイパービーム
  • 花鳥風月 月組 vs 私を闘会議に連れてってネオ 勝利:私を闘会議に連れてってネオ

 全勝を飾ったのは、ハイパービーム。続いて、Cool&Coolが3勝と続く。第4回スプラトゥーン甲子園でベスト4に入ったえふわんけーきは、今回選手がひとり参加を辞退して3人での挑戦ということもあり、勝利は飾れず。だが、4人対3人とは思えないほどの接戦を展開し、数%差まで相手を追い詰めるなど、その実力の高さを示していた。

スーツ姿でコントローラを握る異様な光景(私を闘会議に連れてってネオ)。
ゲーム以外の部分も審査の対象ということからか、選手たちがプレイする様子も録画されていた。
試合の合間には、面談以外にも写真やインタビューの撮影が行われていた。

 そして、全試合を終えたところで1回目の選考会は終了。なお、選考基準については、実力がすべてではないということで、審査用の資料には、“品位”、“スポーツマンシップ”、“野球へのアピール”といった項目も用意されており、総合的な結果から球団代表と補欠チームが選ばれるようだ。いったいどのチームが選ばれるのか記者もいちファンとして楽しみだ。

 最後に各チームのリーダを中心としたインタビューをお届けする。

Cool&Cool

Cool&Cool ばぐちゃん選手

――すごく緊張感がありますが、心境はどうですか?

ばぐちゃん 手がずっと震えていて、アンケートに書く字が自分でも汚いなと思うくらいに緊張しています。

――第4回スプラトゥーン甲子園のオンライン大会では、Libalent Calamariに0.1%差で負けるという、すごく惜しい戦いでしたが、その後も練習は続けていたんですか?

ばぐちゃん そうですね。個人練習をしていました。自分は動画を見たりして研究を重ねました。個人的に、あのハコフグ倉庫は(Libalent Calamariとの試合)、100%の動きができていたと思ったのですが、それでも負けてしまったので、つぎは120%を出して、チームを勝ちに導けるような動きをしたいなと思っています。

――12球団でどの球団がいいというような希望はありますか?

ばぐちゃん 埼玉西武ライオンズさんに希望を出しました。チーム名(Cool&Cool)の由来がスライドの使えるブキを主軸しているところからきているので、スプラマニューバーベッチューがイラストになっている、埼玉西武ライオンズさんがいちばんマッチしているかなと思いました。

――実技確認はいかがですか?

ばぐちゃん 緊張しちゃっているのと、あまり得意ではないステージなので、勝ち負けにはこだわらず、楽しくやっていければいいかなと思っています。

――第3回、4回スプラトゥーン甲子園では惜しくも敗れてしまいましたけど、“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”でのリベンジを期待しています。

ばぐちゃん そうですね。第1回スプラトゥーン甲子園の優勝者として、第1回“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”も優勝したいという野望があります。

えふわんけーき

えふわんけーき ミリンケーキ選手

――実技確認はどうですか?

ミリンケーキ 3人なので実技確認は即席でがんばらないといけないなという感じです。

――れんたなさんが出られず、3人での参加になっていますが……?

ミリンケーキ れんたなが今回のNPBの大会を辞退して……。僕らも説得したんですけど、うまく説得できず、でも諦めたくない、補欠でもいいから、と思って3人で参加しました。

――なるほど。3人用に編成を変えたりはしたんですか?

ミリンケーキ 3人をやることは想定していなかったので、ここで話し合いながらやっています。

――でも、直前の試合も4対3とは思えない戦いでしたね。

ミリンケーキ そう見えていたのなら、うれしいです。

――ちなみに希望の球団はありますか?

ミリンケーキ 福岡ソフトバンクホークスを希望しています。“eBASEBALL パワプロ・プロリーグ”のときに、知名度ではなく実力で選んでいるように感じて、そこがいいなと思いました。

――第4回スプラトゥーン甲子園は惜しいところまでいきましたね。

ミリンケーキ GGBOYZの2連覇を阻止したかったですね。

――いい試合ができたという実感はありますか?

ミリンケーキ そうですね。惜しかったなという感じですね。僕たちがオフラインで弱くなって、GGBOYZは強くなったので、場馴れの違いも出たのかなと思いましたね。

――アップデート後、使用ブキに変化はありましたか?

ミリンケーキ 最近、カサがしんどいかなと感じているので、ブキチコレクションが追加されたらネクロ(ロングブラスターネクロ)に挑戦してみようかなという話をしています。

花鳥風月 月組

花鳥風月 月組 あさい選手

――面談も終えられたということですが、雰囲気はどうですか?

あさい 面談がすごく緊張しました。実技確認の1試合目も緊張したんですけど、面談が終わって帰って来てからの2試合目はそこまで緊張せずにプレイできました。

――面談がすごく盛り上がったという話を聞きましたが。

あさい 面接官の方が緊張しないようにやわらげてくださっていて、落ち着いて話すことができました。

――面接用の練習とかはされたんですか?

あさい いえ、していないです。

――スプラトゥーン甲子園の地方予選終了後も練習は継続されていたんですか?

あさい それぞれのプレイ動画をみんなで観返しながら、意見交換をして切磋琢磨してきました。

――ということは、第4回スプラトゥーン甲子園のときよりも実力は上がっていると。

あさい そうですね。ナワバリバトルが上手だと言われているチームの方たちとも試合をしたり、アドバイスをいただいたりしています。やっぱり強豪が多いので、4人で連携力を高めてがんばっていかなきゃという気持ちです。

――練習はナワバリバトルだけでなくガチマッチも?

あさい 最近はナワバリバトルを中心に練習しています。

――それは“NPB eスポーツシリーズ スプラトゥーン2”を目標にしているからですね。

あさい そうですね。

――希望の球団はありますか?

あさい 第一志望は福岡ソフトバンクホークスさんを選ばせていただきました。福岡ソフトバンクホークスの石川(柊太)選手が『スプラトゥーン』が好きだという話を聞いて、「そういう方がいたほうが親しみやすくていいよね」とみんなで話し合って決めました。でも、どこに選んでいただいたとしても、がんばっていこうと思っています。

ハイパービーム

ハイパービーム テルミ選手

――第4回スプラトゥーン甲子園のオンライン大会はすごくいい試合でしたね。テルミ選手と言えばパブロですが、Xパワーが非常に高いですよね?

テルミ パブロで2800です。フェスパワーも2800を超えています。

――すごい! このメンバーとはずっと同じチームでやっているんでしょうか?

テルミ そうですね。SNSなどで知り合って、いっしょにプレイしています。

――今日は緊張感がありますが、どうですか?

テルミ けっこう楽しいです。

――いまのところ全勝ですよね?(※インタビューは3試合目終了時に実施。その後、4試合目も勝利し全勝となった)

テルミ オンライン大会で負けたCool&Coolにも勝つことができて、気分がいいです。

――ブキは、それぞれが好きなブキを使っているんですか?

テルミ そうですね。好きなものを使っている感じです。ただ、いまはけいとぅーんがシマネ(シャープマーカーネオ)を持ってくれています。

けいとぅーん 僕がシマネとバケットスロッシャーデコを相手の編成やステージに合わせて、変えたりします。

――希望の球団はどこですか?

テルミ 千葉ロッテマリーンズと北海道日本ハムファイターズですね。

――第一希望が千葉ロッテマリーンズですか?

テルミ そうですね。千葉ロッテマリーンズのイラストがパブロなので。

――パブロを使うコツはなんですか?

テルミ ひたすら練習あるのみですね。でも、どのブキも経験がいちばん大事だと思うので、ソイチューバーでもできると思いますよ。

――な、なるほど。とはいえ、自分(記者)には難しそうな……(苦笑)。最初からパブロを使っていたんですか?

テルミ ずっとパブロを使っています。

――確かに経験を積み重ねているんですね。ちなみにライバルチームはどこですか?

テルミ やっぱり、Cool&Coolですね。つぎは1本も取られずに勝ちます。

私を闘会議に連れてってネオ

私を闘会議に連れてってネオ
写真左から、のすけ選手、ポチ産選手、おせんべい選手、きょう選手

――いきなりですが、なぜスーツなんですか?

きょう 今日、何度目かわからないくらい聞かれました(苦笑)。

のすけ やっぱり正装というとスーツかなと思いまして。勝負の場所なので。

――ほかのメンバーの反応は?

おせんべい 聞いたときは「えー」と思いましたけど。

ポチ産 服を選ばなくていいなら、楽でいいのかなと。

のすけ (ほかにスーツのチームがいなかったことが)逆にビックリしています。

――選考会の雰囲気はどうでしたか?

きょう 会場が渋谷ヒカリエの高層階で、景色もいいので、すごいところだなと思ったんですけど、やっているうちに楽しくなっていきました。やっぱり、『スプラトゥーン2』があるので、コントローラを触った瞬間にいつも通りできました。

――実技確認の試合の結果はいかがですか?

のすけ 勝率でいうと半々なんですけど、中身で見ると、みんなができることをしていましたし、収穫もありました。なので、すごく満足しています。

――ちなみに第4回スプラトゥーン甲子園のときとはリーダーが変わりましたが、理由などはあったんですか?

きょう 僕らの中でリーダーはずっと、おせんべいさんなんですけど、僕がチームのメンバー兼監督みたいなところがありまして、事務仕事をしていたので、資料が僕に届くほうがいいのかなと。

――希望の球団はありますか?

のすけ 中日ドラゴンズですね。

――それは東海地区代表だからですか?

のすけ それもありますが、彼(きょう)が大ファンなので。

――そうなんですね。第4回スプラトゥーン甲子園の後も練習は続けていたんですか?

きょう はい。変わらずというか、悔しくて、甲子園のとき以上に練習しました。

――実力もパワーアップしているということですね。

きょう そうですね。ネオネオです(笑)。

――(笑)。ちなみにライバルチームはどこですか?

のすけ 全部です。全員倒します!

 オフライン選考会は翌日も行われ、その後、2019年3月3日にドラフト会議、3月23、24日の入団発表・キャンプ、4月14日のオープン戦を経て、5月18日、19日の本大会へと進む。前代未聞のNPBの『スプラトゥーン2』大会。この後もどんな展開になっていくのか、目が離せない!