インディースタジオChucklefishが、戦術シミュレーションゲーム『Wargroove』(ウォーグルーヴ)Nintendo Switch版の国内配信を開始した。価格は2050円[税込]。なおSteamで配信されているPC版も日本語対応している。海外ではXbox One版も出ているほか、プレイステーション4版のリリースも予定されている。
『Wargroove』が本日Nintendo Switchで発売!
— ⚔️ Wargroove (OUT NOW!) (@WargrooveGame)
2019-02-08 00:11:05
本作を開発するChucklefishは、サンドボックス型のアクションゲーム『Starbound』などさまざまなインディーゲームの開発・パブリッシングで知られるスタジオだ(以前は『Stardew Valley』のパブリッシングも行っていた)。
今回『Wargroove』では、どこか懐かしいファンタジーテイストのターンベース戦術シミュレーションゲームにチャレンジ。さまざまなギミックや今どきの機能を盛り込んだ、見た目以上に盛りだくさんな作品に仕上げている。
充実のキャンペーンに、対戦・協力モードやエディット機能も
ゲームモードは、チェリーストーン王国の若き女王マーシアの奮闘を中心に描くシングルプレイのキャンペーンモード、1ターンクリアーを目指すパズルモード、シンプルに戦闘を楽しむアーケードモード、最大4人が参加可能な対戦/協力マルチプレイモードなどを搭載。
またエディター機能が付属しており、カスタムゲームの作成・シェアが可能。PC版ではMod(ユーザー作成の拡張)にも対応する。
占領・生産要素などもあり、なかなか深い!
戦術シミュレーションゲームとしては、“グルーヴ”と呼ばれる特別なスキルを持つ指揮官キャラクターの存在と、占領・生産要素があるのが特徴となる。
マップ内で専有している施設に応じて資金が増え、兵舎でユニットを生産したり施設でユニットの回復を行えるので、施設の奪い合いはなかなか重要だ。
また細かなルールでは、ユニットが攻撃する際に攻撃側→防御側の順に攻撃を行い、ユニットの体力の残り%によって攻撃力も変わるというのもポイント。
さらに、例えば槍兵なら騎士に強く、また槍兵が隣り合っている際は攻撃がクリティカルになるといった特性も存在し、ユニットのいるタイル(マス)による防御力の概念などもある。
このため、各ユニットを行動させる順番や配置を工夫することで、攻撃を最大化しつつカウンターによる損害を低減できるようになっているのだ。
間口が広く丁寧な作り
撤退戦や追撃戦などさまざまなシチュエーションで自然に戦い方を教えてくれるチュートリアル的なキャンペーン序盤や、いつでもユニット特性や敵ユニットの行動範囲を確認できるシステムなど、とにかく丁寧に作られている印象。
カジュアルな見た目通りに間口は広く、戦術を深めようとすればしっかり応えてくれるグッドゲームになっていると思う。幅広い人にトライしてみて欲しい作品だ。