バンブルビーと言えば、映画ファンにはおなじみのことと思うが、『トランスフォーマー』シリーズに登場する人気キャラクター。その“ちょっぴりドジだけどやさしい”キャラクターは、トランスフォーム前のシボレー・カマロの精悍なデザインとのギャップとも相まって、世界中のファンから愛されるところとなっている。かくいう記者も『トランスフォーマー』シリーズの中ではいちばん好きなキャラクターで、アメリカに海外出張に行った折に、たまに街中で黄色いカマロを見かけると、やはりテンションが上がったりする。

 そんなバンブルビーが主人公として映画化され、その名もずばり『バンブルビー』として劇場公開されるということを聞いたときは、「ああ、なるほどね~」と、納得したものだ。シリーズ1作目となる『トランスフォーマー』(2007年)でバンブルビーとサムが出会う以前の1980年代にさかのぼり、これまで語られることのなかったエピソードが初めて明かされた本作は、すでに海外では2018年末から上映開始されており、2019年初っ端の世界興行収入ナンバーワンを獲得するほどの好評ぶりとなっている。漏れ伝え聞くところでは、バンブルビーとひとりの少女との友情が描かれるようだ。

 というわけで、国内での3月22日の劇場公開に向けて期待も高まる同作だが、本作を記念して、この度無料のミニゲーム『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』が解禁となった。PCとスマートフォンの両方に対応している。

※『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』はこちら

“伝説のムリゲー”『トランスフォーマー コンボイの謎』の系譜を継ぐタイトル(?)、『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』が配信開始_01
“伝説のムリゲー”『トランスフォーマー コンボイの謎』の系譜を継ぐタイトル(?)、『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』が配信開始_02
こちらはPC版の画面。

 きっと宣伝チームの遊び心から生まれたに違いないであろう本作は、映画『バンブルビー』の時代設定が1980年代ということから発想されたもののようで、1986年にタカラトミーから発売された(当時はタカラ)、『トランスフォーマー コンボイの謎』へのリスペクト溢れるミニゲームとなっている。『トランスフォーマー コンボイの謎』と言えば、タカラの記念すべきファミコン参入第一弾としてリリースされ、そのあまりの難易度の高さから“伝説のムリゲー”と讃えられる(?)、いわば歴史にその名を刻む1作だ。

 気になる『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』の内容はというと、1980年代の雰囲気が溢れる画面&BGMの中、バンブルビーが初めての相棒となる少女・チャーリーとともに冒険に出かけ、トランスフォームを駆使しながら敵キャラを交わしてアイテムをゲットしていくというもの。ディセプティコンを始めとする映画の敵キャラも登場するというこだわりぶり。ゲーム中ではバンブルビーはフォルクスワーゲンに変身するのだが、こちらも映画をしっかりと再現しているという(そう、映画『バンブルビー』ではバンブルビーはフォルクスワーゲンにも変身するようなのだ)。

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こちらはスマートフォン版。

 まったくもって、遊び心にもほどがある感じだが、『トランスフォーマー コンボイの謎』に携わったというタカラトミーの関係者からは(残っていたのか!)、「画のテイストや、横スクロールでの展開は、昔懐かしい古い感覚があって楽しかった。ロボットからビークルへ変形する要素が入っていて、トランスフォーマーの醍醐味を楽しめるのも嬉しい。ゲーム内容も『コンボイの謎』の時のように、“何度やられてもまたやりたくなる”、“いつまで経っても終わりが見えない“感があって良いですね」と、絶賛のコメントが寄せられている。

 その難易度は、オリジナルを見習っているのかどうかはご自身で確認いただくとして、『アドベンチャー・オブ・バンブルビー』をプレイしながら、『バンブルビー』の公開をお待ちいただければ……と。