ベセスダ・ソフトワークスのオープンワールドFPS『RAGE 2』のプレイリポートを海外イベントからお届け。

 ベセスダ・ソフトワークスが海外で2019年5月14日にPS4/Xbox One/PCで発売予定(※)のオープンワールドFPS『RAGE 2』。今月アメリカで行われた本作の体験会に参加してきたので、プレイリポートをお届けしよう。(※国内の発売時期は未定。ただし公式サイトはすでに日本語化されている)

『ジャストコーズ』のスタジオによるオープンワールドFPSに

 本作は2011年に発売されたFPS『Rage』の続編。隕石落下によって壊滅的被害を受けてパンクな荒くれ者たちがヒャッハーと愉快に暮らすようになった世界ウェイストランドが舞台で、時間軸としては前作の30年後にあたる。主人公もウォーカーという人物に交代しており、男女選択も可能だ。

 また今作では、オリジナル版を開発したid Software監修の元、『ジャストコーズ』シリーズやゲーム版『マッドマックス』などのオープンワールドアクションで知られるAvalanche Studiosが、自社開発のAPEX Engineで開発を行っている。

 昨年プレイリポートをお届けしたE3デモではウォーカーが持つ特殊能力などにフォーカスした内容となっていたが、今回のイベントのバージョンでは、よりオープンワールドでの幅広いプレイを体験することができた。

前作を遊んでなくても問題ないが、話の繋がりはアリ

 デモはこの世界の中心的な街“ウェルスプリング”からスタート。まずこの街の市長である“ルーサム・ヘイガー”に会いに行くことになる。

 前作を遊んだ人なら、どちらの名前にも聞き覚えがあるだろう。ウェルスプリングは前も登場したし、ルーサムは前作の主人公の命の恩人ダン・ヘイガーの娘で、ウィングスティック(刃物つきブーメラン)の使い方を教えてくれた子だ。

ウィングスティック激推し女子だったルーサムも、タフな女市長になられました。

 今回のデモで中心的になっていたミッションでは、市長になったルーサム(47歳)と、実権を奪いたい前市長クレイトンのドラ息子クレッグとの抗争が軸になっていた。

 本作では3人の中心人物と進めていく“ダガープロジェクト”なる計画がメインの目的となっている模様で、ルーサム以外にも中心的な役割を果たしたキャラクターとしてジョン・マーシャルとクヴァシル博士が登場。それぞれRPGゲームのスキルツリーのようなラインを持っていて、クエストの進行によりウォーカーの強化が可能となっている。

 とはいえ『RAGE』と『RAGE 2』ではそもそも主人公もゲーム構造も違っているし、そもそもルーサムちゃんが50代手前になるぐらい時間間隔もあいているので、今更前作を遊ばなくても大丈夫。それはそれとして問題なく遊べるようになっているのでご安心頂きたい。

。初代『RAGE』のクレイトン市長のドラ息子、クレッグ・クレイトン。権力への意欲と金だけはあるという、典型的嫌なヤローのキャラクターだ。マイ扇風機やチャンピオンベルトなどのアホな装飾が最高death。

ワイルドな世界でアグレッシブに楽しんだモノ勝ちの作り

 プレイした感想としては、id Softwareが前作で築いた『フォールアウト』や『ボーダーランズ』シリーズとはまたちょっと違う『RAGE』独特のイカれた濃い世界観を活かしつつ、Avalanche Studiosらしいオープンワールドシューターになっていると感じた。

 Avalancheらしいと感じたのは、『ジャストコーズ』の作りに代表されるようなゲーム世界の中の「おもちゃ」の多さだ。『RAGE 2』ではウォーカーの特殊能力や銃についているバカギミックがこれにあたる。

 正直、単に銃を撃って倒す堅実なプレイに徹しても、このゲームは真価を発揮しないだろうと思う。特殊能力を組み合わせたコンボでめちゃくちゃな攻め方をしたり、ドラム缶を叩きつけて必要以上に吹っ飛ばしたり、敵を空高く打ち上げて爆破し“パンク野郎のきたねぇ花火”を楽しむぐらい、クレイジーでオーバーキル(過剰攻撃)なことをし始めるといい感じになる。

 『RAGE』でもウィングスティックやラジコン爆弾などのギミックがいろいろ用意されていたが、あくまでメインはFPSの撃ち合いで、そこにスパイスを加えるといった感じだった。そりゃid SoftwareはFPSの生みの親なんだから、ある意味当たり前っちゃあ当たり前だ。

 一方今回の開発のAvalancheは、アクションの比重が大きいTPSスタイルのオープンワールドゲームを多く手掛けてきた。『RAGE 2』は形式としてはFPSだが、そのやりすぎアクションの遺伝子をとても強く感じる。「ヒャッハー!」と襲いかかってくるモヒカンどもに超攻撃をコンボでぶっかまし「俺ツエー!」と叫ぶ、そんなナイス脳筋ゲームだ。

 また、前作はワールドマップ的なものがありつつも、基本的にミッションベースで進行していくゲームだったが、今回はマップだけでなくゲームの進行自体もオープンなものになっていて、各地の拠点や、族どもの車列、統治機構“オーソリティ”が投下するタワーなど、メインミッション以外の攻略対象があらゆる場所に存在し、任意に寄り道可能。完全にオープンワールド系の作りになっている。

画面上部で「ズーン」と投下されているのがタワー。ビームの波状攻撃をを放ってきたりしてなかなか楽しい。

 魔改造サンドバギーでのレースや、ミュータントの群れからの生還を目指す人気番組“ミュータント・バッシュTV”などのサブ要素も引き続き登場するのだが、いささか組み込みきれていなかった前作よりも、今回のゲームの作りの中に入っている方が合っているように感じた。

 とまぁそんな感じに、ワイルドな世界で暴れまくれるゲームとなっている本作。冒頭で書いたように日本発売への動きは見られるものの、現状では発売日が決まっていない。続報を待とう。

クレッグの罠により戦うことになるデカブツ。ミュータント・バッシュTVのロゴを身に着けているのだが、元出演者かな? 攻撃は激しく、回避を駆使しないと苦戦するだろう。