いよいよ始まる『KHIII』の物語。開始時点の状況は?
主人公のソラを始めとする『キングダム ハーツ』(以下、『KH』)シリーズの主要キャラクターたちが、『KHIII』直前〜序盤の時点でどのような状況下にあるのかを解説。久々にシリーズに触れる人がストーリーを思い出したり、派生作を未プレイの人が『KHIII』に登場する人物を知るうえで助けとなるはずだ。
ただし、以下では激しく過去作のネタバレをしている箇所があるので、読む際はご注意を!! マイルドな作品・時系列まとめは、下記記事を参照してほしい。
タイトル略称一覧
▪『KH BbS』……『キングダム ハーツ バース バイ スリープ』
▪『KH0.2』……『キングダム ハーツ0.2 バース バイ スリープ -フラグメンタリー パッセージ-』
▪『KH CoM』……『キングダム ハーツ チェイン オブ メモリーズ』
▪『KH 358/2 Days』……『キングダム ハーツ 358/2 Days(スリー ファイブ エイト デイズ オーバーツー)』
▪『KH3D』……『キングダム ハーツ3D[ドリーム ドロップ ディスタンス]』
◆ソラ、ドナルド ダック、グーフィー
ソラたちは最終決戦へ向けて再出発!
『KH3D』で、マスター・ゼアノートに対抗するための力を得るべく“キーブレードマスター承認試験”に臨んだソラ。しかし、マスター・ゼアノートの介入によって、これからの戦いに必須となる“目覚めの力”の習得は阻まれ、ソラ自身の力も弱まってしまう。
『KHIII』では、力を取り戻し、闇の勢力に対抗する“光の守護者”たちを揃えるため、ソラは再びドナルドやグーフィーと旅に出る。
◆賢者アンセム
賢者アンセムが残したデータの内容とは
みずからの研究をゼアノートに利用され、『KHII』では復讐心に取りつかれていた賢者アンセム。ソラやリクとの出会いでかつての自分を取り戻したものの、事故により行方知れずとなり、現在は“闇の世界”にいる。
彼はソラが眠っていた期間(『KHCoM』直後~『KHII』序盤)に、心に関する研究データをソラの中に隠していた。そのデータは、賢者アンセムのかつての弟子・イェンツォの手によって解析が進められている。
◆カイリ、ナミネ
キーブレード使い・カイリとその心に宿るナミネ
カイリは、ソラたちとともに世界を守るため、『KH3D』直後からリア(アクセル)といっしょにキーブレード使いになるべく修行中。
カイリから派生した存在であるナミネは、『KHII』で本体であるカイリの心に還り、それ以降彼女の中に宿っていると推測される。
◆リク、王様(ミッキー)
リクと王様は“光の守護者”の捜索へ
『KH3D』でマスター・ゼアノートの手に落ちたソラを救い、キーブレードマスターとして承認されたリクは、マスターとしての先輩であり戦友でもあるミッキーと新たな旅に出る。
ふたりの目的は、闇の世界にいると思しき行方不明のキーブレードマスター・アクアを捜し出し、“光の守護者”として迎えること。
◆ヴェントゥス、テラ、アクア
過酷な運命をたどった3人のキーブレード使い
3人は、『KH』の約10年前が舞台の『KH BbS』の主人公。このときマスター・ゼアノートの陰謀は3人の奮闘によって防がれたが、結果的にヴェントゥスは眠りに就き、テラはマスター・ゼアノートに肉体を乗っ取られ、アクアはテラを救うため闇の世界へと堕ちてしまった。
テラ=ゼアノートはその後、記憶をなくした状態で賢者アンセムに保護され、弟子として心の研究に没頭していく。しかしやがて師を追放すると、みずから心と体を分離。心は闇の探究者アンセム、体はXIII機関員のゼムナスとなり、のちの世に影響を及ぼしていく。
『KH』シリーズ用語集1
キーブレード
強い心を持つ者だけが扱える、鍵の形をした剣。あらゆる鍵穴を開閉できるほか、封印やその解除も可能で、心を取り出す道具にもなる。はるか昔には大勢のキーブレード使いがいたが、現在はごく少数。基本的には、素養のある者が継承の儀式を受けると扱えるようになる。リクはテラ、カイリはアクアからキーブレードを継承している。
χ(キー)ブレード
“真のキングダムハーツ”に通じるためのカギ。キーブレードはこれを模して生み出された。生成には、純粋な光と闇の衝突が必要とされ、そのためにマスター・ゼアノートは7名の“光の守護者”(あるいはその代わりとなる“ニューセブンハート”)と、13名の“闇の探究者”を揃えようとしている。
光の守護者
ソラ、リク、王様が該当する一方、アクアやヴェントゥス、テラなど行方が知れない候補者も多い。キーブレード使いとして修業中のカイリやリアは資格があるのかなど、最終的に誰が選ばれるのかは『KHIII』で明らかになる。
ニューセブンハート
『KH』で言う“セブンプリンセス”。目的達成のために真XIII機関が目をつけている、純粋な心の光を持つ7名の女性のこと。アナやエルサ、ラプンツェルが候補者となっているようだ。
キングダムハーツ
世界の中心、真の光などと形容される心の集合体。過去作では人工的に作り出されたものなどが何度か出現した。マスター・ゼアノートは“真のキングダムハーツ”を求めているというが、その正体は謎に包まれている。
目覚めの力
イェン・シッドいわく“悲しみの中で眠る者を目覚めさせる”力。光の守護者を揃えるため必要になるという。キーブレードマスター承認試験でリクはこの力を得たものの、ソラはマスター・ゼアノートらの妨害により、完全には習得できなかった。
キーブレードマスター
キーブレードの知識と技術を深く学んだ、優れたキーブレード使いたちの呼称。
3つの世界
本作の世界は、ソラたちが住まう“光の世界”と、時の流れがない“闇の世界”、そのどちらでもない“狭間の世界”の3つに分けられる。闇の世界は閉ざされており、“闇の回廊”を通るか、“目覚めの力”を使わないと行き来できない。ちなみに、一部のキャラクターが着用している黒いコートは、闇の浸食から身を守るための装備。
忘却の城
狭間の世界にあり、『KH CoM』の舞台となった。ソラはここで記憶を書き換えられるも、ナミネの協力で城にいたあいだの記憶を消し、本来の記憶に修復するため約1年の眠りに就いた。そのため、ソラは道中で戦ったマールーシャを始めとするXIII機関メンバーのことを覚えていない。なお、忘却の城はもともとマスター・エラクゥス一門の拠点“旅立ちの地”だった場所。戦いの果てに眠ったヴェントゥスを守るため、アクアが仕掛けを作動させたことで忘却の城へと変貌した。ヴェントゥスはいまもここにいるが、彼を見つけられるのはアクアのみ。