エレクトロニック・アーツでは、2018年末より“EA SPORTS FIFAタレントスカウト・コミュニティー”の新規メンバーを募集中だ。

 『FIFA 19』を対象としたこのメンバーシップでは、参加することでゲーム中のクラブや選手のデータ作りに貢献できるとのこと。ゲーム内データを判定する役割といったところだろうか。コミュニティーは世界中から参加するサッカーのエキスパートたちによって構成されており、『FIFA 19』は数千人におよぶこのエキスパートたちのおかげで、毎週行われるアップデートの基本となるオンラインのデータベースを維持できるという。データ作りには選手の特性や特徴、サッカーシューズ、チーム戦略などの情報についてのデータレビューも含まれており、いわば、“ゲーム中のデータがどれだけ実際に近いか”を判定する立場と言えるだろう。

 これだけゲームの規模が大きくなってくると、判断材料が多いほうがいいことに越したことはないわけで、ユーザーからそういった役割を募るのは、極めて有効だと言えるだろう。ファンにとっても自分の意見がゲームに反映されることはうれしいことだと思われる。応募資格が、「英語可能でJリーグに詳しい『FIFA』プレイヤーであれば誰でも歓迎!」とのことで、“英語可能”なところが若干敷居が高めだが……(申し込みサイトも英語対応)。

“EA SPORTS FIFAタレントスカウト・コミュニティー”(英語)

“EA SPORTS FIFAタレントスカウト・コミュニティー”の狙いをEAの担当者に聞く、「ユーザーの知識がデータベース作りに役立つ」_01

 なかなかに興味深い取り組みということで、エレクトロニック・アーツの担当者に“EA SPORTS FIFAタレントスカウト・コミュニティー”の意図などを聞いてみた。

――“EA SPORTS FIFAタレントスカウト・コミュニティー”の意図は?

EA担当 今回実施するEA SPORTS FIFAのJ1 リーグタレントスカウトキャンペーンの目的は、日本のJ1 リーグファンにEA SPORTS FIFAのJリーグのデータ最適化に協力してもらうことです。年間を通じて実際のチームをフォローするファンに参加してもらうことで、ゲーム内のデータが反映され、彼らの知識がデータベース作りに役立ちます。

――参加者にとくに期待することは?

EA担当 データレビューアーの任務は任意ですので、NDA(守秘義務契約)に準拠した行動をしてもらうことが、唯一、期待することです。NDAは、オンラインデータベースに参加したときに同意する必要があります。また、データベースは年間365日オープンしており、誰でもいつでも自由にフィードバックを残すことができます。

――具体的にどのようなことを予定しているのか?

EA担当 本キャンペーンの主旨は、より多くのサッカーファンにこのオンライングローバルコミュニティに参加してもらい、それによってEA SPORTS FIFA 19のデータの正確さを向上させることです。より多くの人に、選手の評価や容姿、チームフォーメーション、戦略などについてのディスカッションに参加してもらい、データを最適化するためのフィードバックを提供してもらうことを目指しています。

 そんなわけで、『FIFA 19』プレイヤーは参加しない手はないかも! 前述の通り英語ができることが必須になってしまうわけだが、そこは気合で!