2018年11月15日にファミ通.comで掲載した、さつまいもが景品のクレーンゲームに関する記事が、ゲーム関連のニュースを抑えて、アクセスランキングの上位にランクイン。編集部が騒然となった。そんなクレーンゲームが設置されているエブリデイ行田店を調べているうちに、どんどん興味が湧いてきたので、取材に行ってきた。

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店舗情報
世界一のゲームセンター エブリデイ行田店

  • 住所:埼玉県行田市下忍644-1
  • TEL:048-598-8649
  • 営業時間:
    平日12:00~24:00
    土曜10:00~24:00
    日曜10:00~23:00
さつまいもやブロッコリーが景品のクレーンゲームも!? クレーンゲームの設置台数が世界一のエブリデイ行田店とは?_01

世界一のゲームセンターはどのようにして生まれた?

 今回取材に伺った、埼玉県行田市にある“エブリデイ行田店”は、クレーンゲーム世界一の設置台数として、ギネスにも認定されている。店内には、350台以上の個性豊かなクレーンゲームがずらりと並ぶ。そんな同店を運営する東洋の広報・販促責任者の緑川裕一氏に話を聞いた。

 そもそも、クレーンゲーム世界一の設置台数でギネスに認定されている同店だが、最初から世界一を狙っていたわけではなかったそう。というのも、2011年ごろに東洋が運営していたゲームセンターの4店舗が、経済環境の変化などにより、撤退を余儀なくされる状況になってしまった。そんな中、同社社長の中村秀夫氏が“クレーンゲームがもう一度輝ける場所を”ということで、各店舗のクレーンゲームを集めた場所として、オープンしたのがエブリデイ行田店の始まり。しかし、思うように客足は伸びなかったのだという。そこで、“何か売りになるものを”と考えた結果、ギネスへの申請という結論にいたり、審査を経て2012年3月に認定された。その後は、テレビを始めとするさまざまなメディアで取り上げれるようになり、知名度もどんどん上がっていったそうだ。

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地元愛溢れるクレーンゲーム

 台数が多いだけではなく、ユニークなクレーンゲームが多いのもエブリデイ行田店の特徴。たとえば、100円で8回プレイできる駄菓子キャッチャー、本物のダイヤモンドやサファイアが景品の宝石キャッチャーなど。編集部で話題になった、さつまいもキャッチャーもその中のひとつで、埼玉県産の安納芋と紅はるかをゲットできる。しかも、獲得したさつまいもは、店内に用意されている焼き芋器で調理して(※専用の器に入れてレンジで温めるだけ)、その場で食べることが可能。記者も実際にプレイしてみたが、2回のプレイで紅はるかと安納芋を1つずつ獲得。紅はるかは、王道の焼き芋という感じの甘さがありつつもスッキリとした味わい、安納芋は甘くてねっとりした食感となっており、品種によるの違いを堪能できた。

 なお、さつまいもキャッチャーは、景品で取った食品をその場で調理して店内で食べることのできる“とれたてキャッチャー”の第2弾として展開されている。緑川氏によると、遊んでいるうちにお腹が空いて、施設外で食事を取った後、また遊びに戻ってくるというお客さんがいることを知り、導入を決めたそう。とれたてキャッチャーは、第1弾のインドカレーを含めて、大好評とのこと。

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 さらに同店には、埼玉県にもたくさんの魅力があることを知ってもらいたいという思いから、埼玉ゆかりの物を景品にした“埼玉魅力発信クレーンゲーム”というシリーズも展開している。11月28日より本稼動を開始した第8弾のテーマは、埼玉県が作付面積が全国第1位、生産量全国第3位のブロッコリー。企画・開発を担当した東洋広報部の清水あずさ氏は、「本当は生のブロッコリーを景品にしたかったのですが、衛生上の観点や、鮮度管理の問題などにより、お菓子感覚で食べられるブロッコリーチップスにしました」とコメント。また、「ブロッコリーキャッチャーを通じて、埼玉にもこんな魅力があるんだと知ってもらい、ブロッコリーのおいしさもに味わってほしいです」と想いを語っていた。

 クレーンゲームはもちろん、埼玉県の魅力も堪能できるので、ぜひ足を運んでみてほしい。

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