スクウェア・エニックスより2018年12月20日発売予定のプレイステーション4/Nintendo Switch用ソフト、『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で大神官ハーゴンと破壊神シドーが倒された後の世界という舞台、大きく広がったモノ作りに注目が集まるシリーズ最新作だが、その体験版が2018年12月6日から配信されている。遊べるのは序盤中の序盤となるが、それでもわかる本作の魅力をお届けしよう!

遊び始めると止まらないのが『DQビルダーズ』!

 さまざまなビッグタイトルが発売されるシーズンが、今年もやってきた。個人的に注目しているタイトルもあれば、仕事で遊ばせていただくゲームもあるし、その両方に該当するものもチラホラ。じゃあ、『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』(以下、『DQビルダーズ2』)は何なのかと言えば、仕事でもやるし、遊ぶゲームでもあるタイプ。

 正直なところ、「仕事で存分にプレイするので製品版は買わなくてもいいや」というものもあったりするが、『DQビルダーズ2』は無理。なんたって、無限に遊べるから。こんな時間泥棒なゲーム、最近は『DQビルダーズ』しか遊んでいなかったかも?

 そんな個人的なプレイ遍歴を知っている担当編集からのオーダーで、この体験版レビューを書くことになったのだが……編集部的には「サクッとプレイしてレビューを書いてね」的な雰囲気はあったのかもしれない。でも、無理、無理だって。これ、腰を据えなきゃ遊べないゲームだし。

 とりあえず、けっこうな時間を盗まれつつ(正確には、勝手に時間を献上しただけなのだが)、この体験版がどんなものだったのかをお伝えしていきたい。

体験版はモンゾーラ島に行くまでの(たぶん)すべてを遊べる

 個人的な感想は後回しにするとして、まずは体験版の基本情報から。モノ作りを楽しめる作品でありながらしっかりとしたRPGなので、ストーリーに関してはあまり触れないようにするが、この体験版でどこまで遊べるのかと言えば、主人公がからっぽ島に到着し、いくつかのモノ作りを終え、からっぽ島に緑を作るべくモンゾーラ島へ旅立たん……とするところまで。

 ゲームを始めてから、からっぽ島にたどり着くまでの船上でのアレコレは、東京ゲームショウ2018に出展された試遊版や、全国各地で行われた“ビルダー体験ツアー”と同じ(詳細はコチラ:https://www.famitsu.com/news/201809/20164515.html)なので、その後に挿入されるオープニングと、からっぽ島での行動が、体験版での初プレイとなる部分だ。

 シドーと知り合い、その後にアレコレするくだりがあるのだが、それは皆さんの目で確かめてほしい。ちなみに、体験版の終盤では、ビルダー道具のハンマーを入手し、“けいじばん”や写真機能を使えるようになる。

 この体験版でのプレイは製品版への引き継ぎが可能になっているものの、それはあくまで冒頭のみ。からっぽ島に到着して以降のモノ作りは、引き継ぐことができないと早々に宣言される。つまり、「引き継げないので、さらっと触れていただければ」という開発サイドの配慮があるのだ。

このように、引き継ぎ不可のメッセージは出る。出ても作るのが……ビルダーの性(さが)!

 でも……ビルダーの皆さんは、どうやってもそれなりのモノをこしらえたくなる性質がある。筆者はささやかながら、利便性の高そうな、海を臨む家を建てたりしてみた。だが、やり込み度の高いビルダーの皆さんは「引き継げませんよ」と言われているにも関わらず、もっととんでもないモノを作りやがるのだ(ホメ言葉)。

 なぜそれがわかるのかと言えば、“けいじばん”があるから! 本作では写真が撮影でき、それを“けいじばん”に貼ることで全国のビルダーが閲覧できるという仕組みになっており、それを見ると体験版とは思えないクオリティーのモノを作ったり、撮影をしておられるようだ。

 自分の作った家が超ショボく感じられてしまって心が折れそうになるが、製品版ではほかのプレイヤーの作ったスゴイ出来の建物やオブジェを設計図にして持ち帰ることもできる。なので、それをベースにして改造を加え本気を出そうと思う。そう、筆者はイチからモノを作るのはあまり得意でないビルダーなのだ!

でも、作りたいから作るんだ! とばかりに作ってみた、簡素な我が家。まあ、体験版だしこんなところかな? なんて思っていたら……。
こちらは、けいじばんに掲載されていた家。本当にすげえよ、皆さん。我が家というものについて、考えさせられた瞬間。

 ちなみに、からっぽ島のブロックを積み上げるなどの工夫を凝らすことで、からっぽ島のほぼ全域に移動することは可能。とある“山頂”にさえ行っていれば、体験版の段階でワープも使えるので、帰り道のことは気にせず冒険が可能だ。

 あちこち探索することで、謎の石版や家具なども見つけることができるが、多くは語れないので、ぜひみずから探索していただきたい。ちなみに、けいじばんに掲載されている見たことのないようなブロックは、ビルダーの皆さんがからっぽ島を探索し、どこからか調達したアイテムなのだということも、覚えておくといいだろう。

ブロックを使って橋を架けたりすることで、行ける場所はグンと広がる!
冒険中に発見した、何に使うのかはまだわからない、謎の石版。

触ってすぐにわかる『DQビルダーズ2』のいいところ!

 では、そろそろ個人的な体験版の感想に移ろう。以下では、筆者が「おお、これいいじゃん!」となった点をいくつかピックアップして語っていきたいと思う。

 まずは、ビルダー道具の“グローブ”に感動。これは、そこにあるブロックを壊さずにそのまま持って移動できるモノなのだが、思いのほか使い勝手がいい。なぜなら「置き間違えた!」というブロックを、そのまま持って正しい位置に再配置できるから。筆者は比較的置き間違えることが多いあわてん坊ビルダーなので、再配置の際にブロックを壊さずに済む簡略化はとてもありがたかった。

「この高さまで積むつもりはなかったのに!」なんてときに、スッと持ち上げて置き直し。固いブロックでの作業中などは、これほど助かるものはない。

 地味にラクになったことと言えば、同種のブロックを999個まで持てるようになったこと。ひとまずこれだけのブロックを持っていれば、周囲が壊せないブロックだらけのところを冒険していたとしても、(扉やあかり、わらベッドは持ち運ばねばならないが)すぐに簡素な家を建てたり、高所に向かう階段を作ったりすることもできるはずだ。

 からっぽ島にはほとんどモンスターはいないのだが、調子に乗って冒険をしていると、ときどき痛い目に遭ったりすることもあるので、その点にはご注意いただきたい。

100個を超えて持てるようになっていたので、砂のブロックを壊しまくって所持数を調ベてみたところ、999個でカンストになった。
海はどこまで泳げるの? なんてことを試していたら、不穏なメッセージが! 気にせずそのまま泳いでいたところ……マーマンが登場! ヤツの作り出す水流に吸い込まれ、大ダメージを受けてチカラ尽きてしまった。とはいえ、デスペナルティー的なものはなかったのでひと安心。山頂で復活した。

 また、ハンマー装備時にR2ボタンを押し続けることで、自動的にハンマーを振り続けてくれるのもありがたい操作系の変更のひとつ。整地する際にもかなり便利だ。何を作る際にも、ひとまず整地をしたくなってしまう筆者のようなタイプのビルダーには、指先にやさしいと感じられるだろう。

まっすぐ穴を掘り進めるときなどにも重宝しそう。筆者的には、ダッシュと同レベルでラクになった操作と感じられた。

 本作初登場の“連結”も、非常にモノ作り可能性を感じるものだということがわかった。たとえば……下の筆者の家をご覧いただきたい。“石の門柱”を入口に立てているのだが、3つを連結させることでそれぞれ形が変わる。“かがり火”の奥にあるのがスタンダードに連結させたもので、その上段のみを使った門柱がかがり火の横にあるモノ。一度スタンダードな形になるように置き、連結で上段の形に変わったものだけをグローブを使って移動したのだ。

 連結できるパーツのあれこれでこういうことが可能と考えると、製品版ではまず連結パーツのチェックをしてみたくなるというものだ。なお、連結パーツには特殊なアイコンが表示されるので、ひと目でわかる点もいい。

これが我が家(仮)の門柱。同じブロックを使っているのだが、形が変わっていることがわかるだろう。
石の門柱のブロックアイコンをクローズアップしてみると……右上にマークが! これが連結できるブロックの証しだ。

 前述のように、操作性の向上とモノ作りの幅が広がっていることが体験版の段階でも充分に味わえる『DQビルダーズ2』。ほかにもできることはアレコレありそうだが、残りは製品版でのお楽しみとしてとっておくことにする(我慢ができれば)。

 筆者としては、当初はPS4版でプレイするつもりだったが、実際に遊んでみた感触と帰省をせねばならないことを考えると……持ち運びやすいNintendo Switch版の購入も頭をよぎる。まだまだ冬休みまでには時間があるので、筆者のようにどのハードで購入するのかを迷っている方、あるいは、そもそも買うかどうかを迷っている方は、まずはこの体験版で遊んでみて、感触を確かめていただきたい。

 ただし、本気になれば体験版だけで軽く週末を投じられるくらいの時間泥棒なので……遊ぶ際には気をつけて!