1993年12月10日、ウィスコンシン大学マディソン校のFTPサーバーにアップロードされた1本のシェアウェアが世界を変えた。

 地獄と化した火星の基地に巣食う悪魔の大群を、最強のスペースマリーンが高速に動き回って片っ端から撃ち殺していく。プレイヤーキャラクターの視界と一致したそのインターフェースは、まるで自分が悪魔をも殺す最強の兵士本人になった気にさせてくれた。

 その名は『DOOM』。ユーザーMOD(ユーザーが開発した非公式拡張)やオフライン/オンライン対戦などの周辺文化、そして当時巻き起こった“暴力的なゲームの是非”といった論争などもひっくるめて、FPSというジャンルを本格的に確立したゲームである。

 さてその『DOOM』25周年を記念して、開発スタジオid Softwareと同グループになったベセスダ・ソフトワークスにより、ポータルサイト“Slayers Club”が日本語付きでオープンしている。

 Slayers ClubはBethesda.netアカウントにより参加可能で、登録するとシリーズ最新作として開発中の『DOOM Eternal』用の“ゾンビ・ドゥームスレイヤー”スキンが手に入るとのこと。今後さまざまな会員向けコンテンツの公開を予定しているという。

 そしてオリジナルクリエイターのひとりであるゲームデザイナーのジョン・ロメロ氏が、『DOOM』本編の後をイメージした“第5エピソード”として『SIGIL』をWADファイル(『DOOM』シリーズのステージ用ファイル)で2019年2月中旬に無料配布予定であることを公表した。

 『SIGIL』は、オリジナル版『DOOM』本編の4つのエピソードの延長上をイメージした実質的な“第5エピソード”。地球に帰還しようとしたスペースマリーンが悪魔バフォメットの謀略によりさらなる地獄の深奥に飛ばされてしまい、ふたたび地獄のデーモンたちとの死闘に挑む……というストーリーになっている。

 というわけで本作にはオリジナル『DOOM』の命名規則に則ったE5M1からE5M9までの9つの面が収録される予定で、WAD制作用ツール“Doom Builder”で制作されており、『DOOM』エンジンを現行のPC環境で動くように移植した“gzdoom”などでプレイ可能。

 またインディーゲームなどのパッケージ版制作を手がけるLimited Run Gamesとのコラボレーションにより、本作の2種類のパッケージの予約がスタート。

 しかも両パッケージ版には無料版にはない特典として、ガンズ・アンド・ローゼズなどへの参加で知られるメタル・ギタリスト“バケットヘッド”によるサントラが収録予定だ。バケットヘッドが自主レーベルで出している“パイク・シリーズ”の音源に加えて、オリジナル曲も作曲されたという。

パッケージ版にはフロッピー型USBドライブが付属。