日本にも負けない盛り上がり! 今井麻美さん初の海外単独公演“Live in Hong Kong 2018”リポート

2018年11月18日、香港・九龍湾国際展貿中心G/F Music Zone@E-Maxにて開催された、今井麻美さん初の海外単独公演“今井麻美 Live in Hong Kong 2018”のリポートをお届けする。

 2018年11月18日、香港・九龍湾国際展貿中心G/F Music Zone@E-Maxにて、声優・歌手として活動する今井麻美さんのライブ“今井麻美 Live in Hong Kong 2018”が開催された。

 2014年9月には、アニソンアーティストの彩音さんと台湾でライブを行った今井さんだが、海外での単独ライブは今回が初となる。そんな同ライブには、香港はもちろんのこと、日本やマカオ、そしてアメリカなど、世界各国からファンが詰めかけた。

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台湾で開催された今井麻美さん&彩音さんジョイントライブリポート【オフィシャルリポート】

声優、歌手として活躍する今井麻美さんと、アニソンアーティスト・彩音さんによるジョイントライブ“今井麻美&彩音 Joint Live 2014 in TAIWAN”が、2014年9月28日(日)台湾・台北市のライブハウス“The Wall 公館”で開催された。そのオフィシャルリポートを掲載。

 開演時間になると、真っ白なドレスに身を包んだ今井さんが登場し、「大家好(※広東語で、“みなさんこんにちは”という意味)」と元気に挨拶。そのまま、『Strawberry ~甘く切ない涙~』、『Dear Darling』を連続で歌い上げた。この2曲は今井さんの100曲以上ある楽曲の中でも、とくかわいい系の曲調ということで、今井さんと観客は開幕からノリノリ。とくに『Dear Darling』では、おなじみの「L・O・V・E ラブリーミンゴス 香港(※ライブを行っている場所の地名が入る)エンジェル プリティーミンゴス」のコールがバッチリ決まり、今井さんもお返しとばかりに曲の最後に投げキッスをプレゼントしていた。

 MCに入り、改めて広東語での自己紹介を終えると、今度は日本語で「初めて海外ソロライブが香港に決まって最高にうれしいです」と喜びを語った。その後、日本語が伝わるのか確認するため「日本語でおk?」と問いかけると「OK」や「大丈夫」などの返事が返ってきたが、念のため「いま何を言っていたのかわからなかった人?」と質問したところ、ちらほら手が挙がる。しかし、今井さんは「(その質問に対して手を挙げられているということは日本語が)わかってるんじゃん!」と冷静にツッコミを入れ、観客を笑わせた。

 じつは、大学時代に北京語(中国語)を学んでいたという今井さんだが、今回のライブのために広東語を勉強したものの、難し過ぎて覚えられなかったそう。念のために、広東語しかわからない人がいないかを確認しようとするも、その質問を広東語で話すことができず。そこで、現地のスタッフさんをステージに上げて代わりに聞いてもらうという、海外でも今井さんのライブらしい自由な展開に(※今井さんのライブでは、スタッフやバンドメンバーが無茶ぶりを受けることがある)。

 その結果、広東語しかわからない人はいないということだったが、今井さんは日本語を“ゆっくり”話すことを宣言。その理由として「私は日本人の中でもとんでもなく話すのが早くて。今井さんの日本語を理解できるようになったら一人前だとよく言われます(笑)」と説明すると、会場は笑いに包まれた。

 その後も「日本のアニメは好きですか?」、「私(今井さん)のことは知っていますか?」という問いかけへの大歓声に対して、「知らなかったら、ここに来ないですよね(笑)」とツッコミを入れたり、「麻美の麻は、麻婆豆腐の麻でもありますが、私にとっては麻雀の麻です」と香港(中国)へのアツい(?)想いを語ったり、広東語を教えてもらったりするなど、アットホームなMCとなっていた。

 その勢いのまま、テレビアニメ『プラスティック・メモリーズ』のエンディングテーマ『朝焼けのスターマイン』へ。今井さんがさまざまな表現ができると語る同曲を、今回は初の海外単独公演の楽しさを爆発させるかのように、明るく笑顔で歌唱。続いての楽曲は、大人な雰囲気が漂うオシャレな楽曲『アメノアトニ~Brighter Days Ahead~』。観客にクラップを煽ったり、最後の“Look at me”という歌詞をいっしょに歌ったり、会場が一体となって盛り上がった。そして、つぎの『Reunion ~Once Again~』では、開幕から上がりっぱなしだったボルテージをクールダウン。再会がテーマのしっとりとしたバラードを、ときにやさしく、ときに力強く歌い上げた。

 MCでは、『アメノアトニ~Brighter Days Ahead~』を歌唱したということで、香港の天気事情の話題に。香港に来る前に日本で観た天気予報では、ライブ当日は雨の予報だったが、雨が降らなかったことについて、「晴女でしょ!」とうれしそうな表情を見せた今井さん。しかし、香港では予報が外れることは日常だと教えられると、「そこは奇跡だと言ってもらっていいかな(笑)」(今井さん)と、香港のファンでも容赦なくイジッていく。

 その流れで「お客さんがどこから来たのか?」という話になり、「香港にお住いの方?」と質問したところ会場の6~7割ほど。さらに「香港にお住いの方以外の日本人以外の人?」と問いかけたところ、上海、マカオ、アメリカなど、さまざまな地名が飛び出していた。もちろん、日本から駆け付けたファンの姿も。

 ライブの前日から香港に来ていたという今井さんは、ネイザンロードの観光に行ったそうで、そのときの写真は今井さんのTwitter (@asamingosu)に投稿されている。それを見たファンから「かわいい」という声があがると、今井さんは“かわいい”の広東語を最前列のファンに教えてもらい「(※広東語で)かわいい。お前らがな!」と照れ隠していた。

 ここで続いての楽曲がカバー曲であることが発表されると会場は大歓声に包まれる。披露されたのは、ゲーム版『シュタインズ・ゲート ゼロ』オープニングテーマ『アマデウス』。曲名が告げられた瞬間、同作で今井さんが演じる牧瀬紅莉栖のイメージカラーである赤のサイリウムに染まった。さらに、アニメ『シュタインズ・ゲート』オープニングテーマ『Hacking to the Gate』で畳み掛ける。今井さんのパワフルなパフォーマンスに応えるように、観客もアツい声援を送り、会場の熱気は一気に上昇。そして、最後は鳳凰院凶真(岡部倫太郎)の中二ポーズで締めくくった。

 2曲を歌い終えると、「クリスティーナ」コールが巻き起こり、今井さんも「ティーナって付けるな!」とおなじみのセリフで、会場をさらに沸かせた。

 そんな『シュタインズ・ゲート』シリーズは、来年で10周年を迎えるが、今井さんの関わった作品の中でもとくに反響が大きいそうで、今井さんが大好きな冬のスポーツの選手が『シュタインズ・ゲート』シリーズのファンだったことを、うれしそうに報告していた。

 その流れでつぎに披露されたのはもちろん、今井さんの19thシングルの表題曲であり、テレビアニメ『シュタインズ・ゲート ゼロ』後期エンディングテーマ『World-Line』。歌唱前には “World-Line”の広東語での発音を教えてもらい、広東語でタイトルコールを行った後、クールに歌い上げて観客を魅了した。

 しかし、歌唱中とは打って変わって、直後のMCでは「『World-Line』を聞いていただきました」と広東語で言おうとしたにも関わらず、歌うことに全力を出し過ぎて、教えてもらったばかりの“World-Line”の発音を忘れてしまうという、お茶目な一面も見せていた。

 今井さんは、2018年に山形や恵比寿などでライブを行ってきたが、どの公演にも海外から足を運んでくれるファンがいるのだという。そんなファンからの「香港から来ました」というような報告を聞くたびに、感謝の気持ちでいっぱいだったそうだが、今回のライブで実際に香港(海外)まで来て、「こんなにも時間を掛けて来てくれていたんだ」といままで以上に実感できるようになったことを感慨深そうに語っていた。

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多彩な歌声や楽曲で観客を魅了! “今井麻美 Live in Tokyo 2018”リポート

声優、歌手として活躍する“ミンゴス”こと今井麻美さんのライブ“今井麻美 Live in TOKYO 2018”が、2018年10月8日、東京の恵比寿ザ・ガーデンホールにて開催された。

 続いて、“最近ライブで歌っていない楽曲”のブロックへ。『season』では、移り変わる季節の物語を歌声だけでなく全身で表現。さらに、最後の“ありがとう”の歌詞を“多謝”(※広東語で“ありがとう”の意味)に変えた特別バージョンで披露された。

 つぎは、今井さんの大学時代からの親友で、フリーアナウンサーとして活躍する、池田めぐみさんが作詞を担当した『Made in you』。今井さんとの思い出を綴った楽曲ということで、1番の最後に登場する“何も言わずに待っててくれた”という歌詞に対して「待っていたの私」とみずから合いの手を入れながら、笑顔で歌唱していた。

 このブロックの最後の曲として披露されたのは、『sp-RING-time』。同曲は、音声合成技術“VOCALOID”を用いて作られたそうで、息継ぎする場所が少なめ(※VOCALOIDに歌わせる場合は、人間が歌うときとは違い息継ぎを気にする必要がないため)で、歌うだけでもたいへんな楽曲だが、今井さんはキュートな振り付けとともに歌い上げた。

 しかし、MCに入るとさすがに疲れた様子で「very tierd」とつぶやいた今井さんに客席から「えーーー」という声があがる。それに対して、今井さんは「きみも『sp-RING-time』を歌ってみればいいよ。こうなるから」と反論……したかと思いきや、もちろん冗談で、すぐに「ごめんね。口が悪かったね。反省、テヘッ!」とかわいくおどけると会場は大歓声に包まれた。さらに「もう1回」という声が鳴り止まず、今井さんが恥ずかしながらもアピールすると、今度はかわいいコールが発生。その後には、どうしていいのかわからなくなった今井さんが「それでは本日は、これにて終了です」と帰ろうとするひと幕も。

 ライブパートに戻ると『星屑のリング』でラストスパート。“踏みしめた足跡”という歌詞に合わせて、床を踏みしめたり、ラストサビで大ジャンプを決めたり、パワフルなパフォーマンスを魅せた。そして最後の曲は、『クレッシェンド』の歌詞を変えた別バージョンとして、ファンクラブ会員向けに限定CDも販売されている『虹』。やさしくも力強い歌声を会場に響かせると、観客からの大きな拍手とともに今井さんはステージを後にした。

 しかし、観客からのミンゴスコールに応えて、ライブTシャツに着替えた今井さんがステージに登場。MCでは、ひさしぶりのアンコールだったため慌ててしまったこと(※日本で行う今井さんのライブでは、最近アンコールを行わないことになっている)や、頭に付けているリボンは、ライブ前日にネイザンロードで購入したことなどが語られた。

 そして、本当の最後の曲として、「いまの私(今井さん)にいちばんピッタリな曲」だという『Blue Feather』を熱唱。楽曲に込められた想いを歌声に乗せて、観客のもとへ届けた。

 記念撮影をした後、「正直不安でした。私が海外でライブをやっても人は来ないと思っていたので。こんなにも来てくれるなんて……」と涙ながらに本音を明かしつつ、最後は「必ず香港に帰ってきますので、そのときにまたお会いしましょう!」と笑顔でライブを締めくくった。

 だが、降壇後もミンゴスコールが鳴り止まず、再び今井さんがステージに登場。そして、ステージを降りて客席の最後尾まで移動しながら挨拶をした後、影ナレーションで、改めて感謝の気持ちを伝えたところで“今井麻美 Live in Hong Kong 2018”は幕を閉じた。

 今井麻美さんにとって、初の海外単独公演として行われた“今井麻美 Live in Hong Kong 2018”。開催地が海外になっても、いい意味で日本でのライブと変わらず、ファンとの距離が近いアットホームな内容が印象的だった。今回のライブのように9年を経過した歌手活動においても、まだまだ新しいことへのチャレンジを忘れない今井さんが、来年の声優活動20周年、歌手活動10周年という記念すべき年に、どんな活動を見せてくれるのか、いまから楽しみだ。

“今井麻美 Live in Hong Kong 2018”セットリスト
01.Strawberry ~甘く切ない涙~
02.Dear Darling
03,朝焼けのスターマイン
04.アメノアトニ~Brighter Days Ahead~
05.Reunion ~Once Again~
06.アマデウス
07.Hacking to the Gate
08.World-Line
09.season
10.Made in You!
11.sp-RING-time
12.星屑のリング
13.虹
アンコール
14.Blue Feather