2018年10月26日にロックスター・ゲームスよりプレイステーション4とXbox Oneで発売されたオープンワールドアクション、『レッド・デッド・リデンプション2』(以下、『RDR2』)。その世界とゲームシステムを起点とした『レッド・デッド・オンライン』(以下、『RDO』)のベータが、2018年11月27日から段階的に公開された。その概要は下の記事をご覧いただきたい。
最初は『アルティメット・エディション』の購入者、発売日当日からプレイしたプレイヤー……とベータに参加できる対象者が増えていったが、2018年11月30日には『RDR2』の全プレイヤーに向けて公開となった。そこで本稿では、『RDR2』担当ライターである筆者が『RDO』のプレイレビューをお届けする。これから『RDO』の世界に旅立つプレイヤーに必須の情報を紹介していこう。
分身を作ってならず者たちが生きる荒野へ!
まずは、『RDO』で自分が操作するキャラクターの外見を決めるところから始まる。性別と基本となる外見を選び、肌の色や年齢、体格、顔立ちといった細部をカスタマイズしていく。
選択できる年齢の幅は18歳~60歳と広く、顔のパーツの選択肢も多い。ちなみに、歯のパーツの中にはふつうの歯だけでなく、“神経の死んだ歯”や“歯茎”など、ユニークなものも用意されているので、どのようなパーツを選ぶかが非常に悩ましい(筆者は外見を決めるのに1時間ほど費やした)。
さらに、外見だけでなく、愛馬を呼ぶ口笛のパターンや、ゲーム開始時のステータスも調整できる。ステータスは“ライフ”、“スタミナ”、“デッドアイ”の3つにポイントを割り振ることでレベルを上げられるというシステムだ。
なお、スタミナはダッシュしているだけでも簡単に上げられるので、ライフかデッドアイを上げておくのが無難だろう。
キャラクターメイクを終えると、ムービーが挿入され、『RDO』の“放浪”モードでのストーリーが始まる。プレイヤーの目的は“嘘つきの悪党”たちによって夫を殺害されたというジェシカの無念を晴らすこと。
彼女の部下であるホーレイなど、さまざまな依頼主からミッションを請け負いながら、ジェシカの夫を殺害した悪党たちに迫っていく。これがストーリーラインとなる。
筆者がプレイした範囲では、ストーリーに登場する人物は『RDO』のオリジナルキャラクターのみだったが、ところどころで『RDR2』のダッチギャングにいる仲間の名前が挙がる場面もあった。
ストーリーミッションは、基本的にほかのプレイヤーとマッチングして協力しながら進めることになる。ミッション中の、チームの復活回数はあらかじめ決められており、全滅してしまった場合はミッションをリスタートするか、チェックポイントからリプレイするかを選択できる。
登場する敵の数はミッションに参加するプレイヤー数に応じて変化するため、4人集まらなかったときでも適正な難度でプレイできるようになっている。
筆者はおもに朝方にプレイしたこともあってか、英語圏のプレイヤーとよくマッチングした。国内と海外でサーバーは同じなようで、通信障害などの大きな問題も見受けられなかった。また、“民警団”を組織すれば、任意のプレイヤーといっしょにプレイすることも可能だ。
プレイヤーの選択で変化するミッションも!
盗まれた馬を奪い返したりターゲットを排除したりと、ミッションの目標はじつに多彩で、連続でプレイしても飽きずに楽しめる。そのうえ、ミッションの途中でプレイヤーの選択によって展開が変化することもある。
たとえば、捕えた標的の口から依頼主の説明と違う事実が明かされた後で、指示通り標的を始末するのか生かすのか、といった選択がプレイヤーに委ねられるのだ。
このとき、名誉を守る行動を選べば名誉レベルが上昇し、逆に冷血な判断を下すと名誉レベルが下がる。名誉レベルは、ストーリーの展開に影響を及ぼすほか、ミッションクリアー後に名誉レベルに応じた特別な報酬が得られることも発生するようだ。
なお、ミッションで善良な選択をした場合の、名誉レベルの上がり幅は『RDR2』に比べてかなり大きい。さらに、フィールドには対価を払えばいつでも名誉レベルの状態を切り換えてくれるNPCもいるので、とくに気にしないで好きなように遊んで問題ないだろう。
放浪モードでは、ストーリーミッションのほかに、フィールドに点在する見知らぬ人からミッションを受けることもできる。ただし、見知らぬ人の依頼には名誉レベルが上がるミッションと下がるミッションがあるので、気になるプレイヤーはあらかじめ確認しておこう。
見知らぬ人から請け負うミッションも、ストーリーミッションと同様に、標的の暗殺や貨物の運搬など、多岐にわたる種類が用意されている。なお、貨物の運搬ミッションはプレイ中にほかのプレイヤーから妨害されることもあるなど、ストーリーミッションとはひと味違ったスリルを味わうことになるが……。
また、『RDO』では放浪モードのほかに“戦闘シリーズ”、“レースシリーズ”という対人戦の遊びも用意されている。
個人戦やチーム戦でほかのプレイヤーと勝負する戦闘シリーズには、倒した相手の数を競うシンプルなものから、拠点を制圧した時間の長さで勝敗を決める、戦略性が求められるものまで、バラエティー豊かなルールが用意されている。
一方のレースシリーズでは、愛馬に乗って乗馬のテクニックを競うという体験が用意されている。フィールドに落ちている武器を拾えば、相手を撃ち落とすこともできるため、勝利するためには単純な乗馬の腕だけでなく、狡猾さも必要になるところがユニークだ。
どちらのシリーズも非常に作り込まれており、筆者はストーリーミッションの息抜きとして始めたつもりが、『RDR2』にはなかった遊びのとりこになり、ついつい熱中してしまい何試合も続けてプレイしていた。
試合終了後にはXPとお金を獲得できるうえに、プレイしているうちに自然と各ステータスもモリモリと上がるので、ミッションで行き詰まった人にもオススメだ。
さて、本稿ではここまで“現状”の『RDO』で楽しめるコンテンツを紹介してきた。これもまだ一部で、そのボリュームはまだまだ果てが見えないほど膨大だが、本作は今後のアップデートでさらなる拡張を続けていく。
これから『RDO』がどのような広がりを見せるのか、それを楽しむためにもまずはベータに参加して、ロックスター・ゲームスが見据える新たなオンラインの姿を堪能しよう!