2018年11月29日に行われたハリウッド実写映画『名探偵ピカチュウ』製作会見の模様をリポート。

 2018年11月29日、グランドハイアット東京にて、ハリウッド実写映画『名探偵ピカチュウ』の製作会見が行われた。海外で先行公開されたプロモーション映像が大きな話題になっている同作だが、ニンテンドー3DS用ソフト『名探偵ピカチュウ』を原作としており、『ポケモン』初の実写映画となる。日本では2019年5月に公開予定となっている。以下では、主人公・ティムを演じるジャスティス・スミス(各氏敬称略)を始め、豪華キャスト&製作陣が顔を揃えた製作会見の模様をお届けする。

<日本語字幕入りPV>

 映画『名探偵ピカチュウ』の大きな見どころは、『ダークナイト』や『パシフィック・リム』シリーズを手掛け、映像表現の巧みさに定評のあるレジェンダリー・ピクチャーズがポケモンの世界を再現するというところ。本作は、人の言葉を話すポケモンと、主人公の少年ティムとが相棒となり、人間とポケモンが共存する街で巻き起こる事件を解決していくというのがベースの物語だ。

 人の言葉を話す名探偵ピカチュウを演じるのは、『デッドプール』で主演を務めるライアン・レイノルズ。前述の通り、主人公・ティム役には、ジャスティス・スミスが起用されている。また、先行公開されていた映像にも登場していたが、日本人俳優としては渡辺謙の出演も決定している。

主人公・ティムの日本語吹替は竹内涼真!

 今回の製作会見に制作および出演陣から登場したのは、監督のロブ・レターマン(写真いちばん左)、ティム役のジャスティス・スミス(写真左から3番目)、ルーシー役のキャスリン・ニュートン(写真いちばん右)の3人。加えて、主人公のティムの日本語吹替キャストとして、俳優の竹内涼真(写真左から2番目)の起用が発表され、本人も登場した。

「日本は両親が出会った場所でもあるので、縁深く、今回日本に来れたことをうれしく思います」と挨拶するジャスティス・スミス。オファーを聞いたときは、ちょうどひとりでレストランにおり、うれしい気持ちを抑えながら静かに店を出て、外で叫びながらガッツポーズをするほどだったという。
キャスリン・ニュートンは「コンニチハ!」と日本語で挨拶。その後も「スキです!」など日本語で話してくれる場面も。本会見全体を通してとてもおちゃめに、笑顔で場を盛り上げていた。
監督のロブ・レターマンは「東京に来れてすごくうれしい。早く皆さんに映画を届けたい」とコメント。自身の子どもがポケモンの大ファンだったこともあり、本作のオファーにOKを出すのはカンタンだったと語った。
 竹内涼真は登場時に「Hello,Mynameis Ryoma Takeuchi.」と英語でコメント。そのまま英語で話すのかと思えば、これ以上は話せないと正直に告白し、会場の笑いを誘っていた。「ポケモンといっしょに過ごすというのは小さいころからの夢ですが、まさかポケモンが実写化すると思っていなかったので驚きです。最近ドキドキすることがなかったのですが、久々にドキドキしています」と挨拶。ちなみに、本作のPV公開時には、兄弟といっしょに見ており、ちょうどそのときに電話で、日本語版吹き替えの知らせがあったのだという。

質疑応答コーナーの内容をチェック

――『ポケモン』という作品をCGにするにあたっての狙い、制作の苦労は?

ロブ ポケモンたちをしっかりと実写で表現するため、株式会社ポケモンやゲームフリークなどにも監修いただき、ポケモンのデザインにまず1年の時間を掛けた。いままで作ってきたものの中でいちばん難しかったが、実写にアニメの要素を入れ、うまく融合させた新しい作品ができたと思う。いまも東京のホテルで作業するくらいたいへんだけど……(笑)

――本作を作り上げるうえでのチャレンジは?

ジャスティス トレーラーにもある、バリヤードといるシーンですね。撮影場所へ行ったら、その場にあるのはランプとスツールと自分のみ……。唯一“場ミリ”があって、そのなかで演技をするのはたいへんだった(笑)

キャスリン ジャスティスはよくやったよ! 今回の作品はデジタルではなく、フィルムで撮影しています。時間も掛かるしたいへんですが、それだけこだわりが光っているのだと思います。

――皆さんの好きなポケモンは?

ジャスティス ワニノコ。いちばん最初にプレイした『ポケットモンスター』シリーズが『ポケットモンスター 金』で、そのなかで初めから育てていて思い入れがあります。小さいころはワニノコのフィギュアをどこに行くにも持ち歩いていました! 2位は同率でフシギダネとゲンガーです。

キャスリン コダック! この作品でたくさん共演できてよかったです。コダックはいい聞き手だし、いい役者なんです。私がルーシーを演じる上ですごく助けてもらいました。いまはもういっしょにいられないのが寂しい。

ロブ いつもは、コダックが頭を抱える姿が私が仕事で頭を抱えるときと似ているので、(好きなポケモンを聞かれたときは)コダックと答えるのですが、今日はキャスリンに取られてしまったね(笑)。コダック以外だと、バリヤードかな。

竹内 カイリューですね。小さいころから『ポケットモンスター』シリーズを遊んでいた人はわかると思うのですが、ミニリュウからコツコツ育ててカイリューになるんですよね。ドンドン強くなっていくんですよ! 

 質疑応答のコーナーの最後に、竹内がジャスティスに質問があると挙手。「ティムを演じる上でのアドバイスがほしい」と質問した。

 ジャスティスは、「ひとつ注意すべきなのは、ピカチュウに全部いいところを持って行かれることかもよ!」とジョークをいいつつ、「ティムは過去にいろいろなことがあり、シニカルなキャラクター。最初はピカチュウとコンビを組みたがらないが、ドンドン仲が深まっていく。その対比が重要になるので気を付けてみて」とアドバイス。そして、そのエールとともに、日本語吹き替え版のアフレコ台本がティムから竹内へ手渡された。

 最後に、出演者から本作を楽しみにする世界中の人々へメッセージがあり、製作会見は幕を閉じた。会見中は、ジャスティスとキャスリンが盛り上がり、そこへ竹内が「会話に入りたい!」と通訳さんへ翻訳を促すような場面があったりと、終始和やかな雰囲気で進められた。

 ハリウッド版実写映画『名探偵ピカチュウ』は、日本では2019年5月に公開予定。2018年11月26日に発売されたNintendo Switchソフト『ポケットモンスター Let‘s Go! ピカチュウ・Let’s Go! イーブイ』、今回のハリウッド実写映画『名探偵ピカチュウ』、2019年夏公開予定の劇場アニメ『ポケットモンスター』シリーズ最新作、たび重なるアップデートやシンオウ地方のポケモンの登場の出現で盛り上がりを見せる『ポケモンGO』などなど、ポケモンIPの波は途切れることなく続く。さらに、2019年にはNintendo Switchで『ポケットモンスター』シリーズ最新作の発売が控えており、年明け以降もその勢いは止まることがなさそうだ。