2016年の開催を最後に、1年の空白期間を経て通称“DOAフェス”(“DOAFes”)が、いよいよ復活。2018年11月18日、東京都の御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターにて『デッド オア アライブ』シリーズの祭典“DEAD OR ALIVE FESTIVAL 2018”が開催された。

本イベントでは、『デッド オア アライブ』シリーズに関するステージイベントや、大会などが行われた。会場には多くの『DOA』プレイヤーが訪れ、大きな盛り上がりをみせた。また、シリーズ最新作となる『デッド オア アライブ 6』(以下、『DOA6』)の最新バージョンの試遊も行われており、参戦が発表されたキャラクターや、新システムなどを体験することができた。本記事では、試遊した模様をリポートしよう(イベント詳細リポートも掲載予定)。
本記事の最後では、『DOA6』のプロデューサー兼ディレクターを務める新堀洋平氏に、最新バージョンに関するお話について聞いている。最後までお見逃しなく!
イベントで発表された情報については、以下の記事をチェックしてほしい。
カスタマイズの夢が広がる“DOAセントラル”
いやー楽しかったですね! 皆さんお疲れ様でした。『DOA』担当ライターの西川くんです。今回の試遊版は、東京ゲームショウ2018(TGS2018)から3ヵ月後の出展となる最新バージョン。その期間中に発表されたティナ、バース、ミラ、クリスティがプレイアブルとなっていたほか、本イベントで発表されたカスタマイズモード“DOAセントラル”も体験可能でした。なお、試遊はPC版、PS4版のほか、アーケードコントローラか、パッドコントローラを選んで列に並ぶ形式となっていました。なお、写真はすべて試遊画面の直撮りとなっていますので、実際の見えかたとは異なる点をご了承ください。




まずは、“DOAセントラル”内の“クローゼット”を体験。このモードは、キャラクターの衣装や髪型、メガネと称号を設定し、いくつかのスロットに保存しておけるカスタマイズモードです。『DOA5』シリーズでは、対戦前に衣装の変更やコマンド入力によって髪型などを変更していましたが、『DOA6』ではお気に入りのカスタマイズを事前に登録して、対戦前にサクッと呼び出して対戦に臨めるのは、なんともうれしいポイントですね! また、これまでは基本的に一部のキャラクターのみメガネの有無を選択できましたが、今回はリュウ・ハヤブサなども自由にメガネをかけられるようになっており、キャラクターたちの意外な一面も垣間見ることができました。
















『DOA6』のビジュアルがさらに進化……!?
ここまでの写真を見て「おっ?」と思った人がいるかもしれませんが、実機プレイの映像を見ても、前回のバージョンよりもビジュアル表現がパワーアップしている印象でした。とくに、肌の質感が向上していたほか、キャラクターの陰影(シェーダー)、ライティングがスッキリとした印象。なんとなくですが、以前まで感じられた“濃さ”のようなものが消えた感じがしますね。実際、新堀Pにお話をうかがったところ、TGS2018版のあとに改良を加えたそうですよ(詳細なお話は後述)。


新プレイアブルファイターの印象は?
続いては、ティナ、バース、ミラ、クリスティの4人を触った印象をお伝えしていきましょう。といっても全員それぞれ数分ほどしか残念ながら触れなかったので、あくまで簡易的なリポートとなります。触った感触としては、基本的に全員前作とほぼいっしょ。投げ技を得意とするティナ、バースは、やはり投げ技主体で戦えそうなイメージでした。ただ、両者ともに投げ技の威力が前作よりもメチャクチャ高くなっている印象で、前作が3割なら今回は4割くらいでは? といったところ。ハイカウンターが恐ろしそう! このあたりはまだまだ調整が入るはずなので、製品版が楽しみです。




ミラはタックルからの強力な攻めは健在で、Pからの派生技が増えていたりと、小技が増えた印象です。また、一部の技にバックステップという後方へのスウェー移動のような派生が追加されており、近距離戦に磨きがかかるのではないでしょうか。クリスティは代名詞であるP連打系の連携や、蛇形歩といった構えもそのまま。気づかなかっただけだとは思いますが、具体的な違いはとくに感じられませんでした。




さて、最後に4人の“フェイタルラッシュ”→“ブレイクブロー”の動画を撮影してきましたので、ぜひご覧ください。個人的には、ティナのブレイクブローには「これかよ!?」と、思わず笑いそうになってしまいました。やってやるって!
新堀Pにミニインタビュー!
そして今回のバージョンについて、プロデューサー兼ディレクターを務める新堀洋平氏(新堀P)にいくつかお聞きしました!

――今回、新モードの“DOAセントラル”が追加されていますね。なぜ導入されたのでしょうか?
新堀P 対戦ガチ勢の方向けに、毎回選ぶ手間を省いたというのがひとつ。そしてもうひとつが、単純に着せ替えモードを入れたかったということです。着せ替えだけ楽しみたいという人も多いので、だったら着せ替える場所を用意しちゃおうじゃないかと。
――マリーちゃんのポニーテール姿が見たかったのですが、あの画面ではキャラクターが回転しなくて……。
新堀P まあ、回したいですよね~! 検討しています!
――ぜひ!!!!!! さて、今回のバージョンは、システム面では具体的にどんな部分をブラッシュアップしましたか?
新堀P もちろんバランス調整は重ねているので、いろいろな部分は変更しています。ただ、基本的にはシステム面から環境含めて、すべてを磨きあげつつ、新キャラクターを追加したバージョンという感じですね。
――なるほど。PC版で試遊しましたが、ロードなどもかなり早くなって驚きました(※筆者の体感で、PC版のロードが1秒くらい。前回はPC版でも5秒~10秒くらいはありました)。
新堀P グラフィックなどの処理負荷がどんどん下がっていますので、プレイステーション4版も、前回よりロードが早くなっていますよ。発売までには、ロードはもっと早くしていきます。
――あとは、今回さらにキャラクターのライティングが進化しているように思えたのですが……?
新堀P おっと! お目が高い! やはり女の子の肌を綺麗に見せようということで、これまでのシリーズ作品や『デッド オア アライブ エクストリーム』シリーズでも採用している、肌のシェーダー設定を、TGS2018の直後から入れたんですよ。このあたりは、今後さらに進化していきます。また、汗の表現は本作でよりクオリティを上げたい部分でして、いまですと、戦い終わったあとに顔が汗でテカテカしすぎたりしています。そこはもう少し時間をかけて調整していきますよ。
最後、プレイアブルとなった4人のファイターの技表の一部を撮影してきましたのでどうぞ! とくにミラは、ちょこちょこと新しい技が追加されていることが確認できるかと思います!
ティナ












ミラ









クリスティ












バース












