『バトルフィールドV』は果たして買いなのか? 元プロゲーマーにして人気配信者Maya Melphariaさんにその魅力を聞く

『バトルフィールド』シリーズをこよなく愛する動画配信者にして元プロゲーマーとして、ゲームファンのあいだでも注目を集めるMaya Melpharia氏に最新作『バトルフィールドV』の現状の手応えを語ってもらった。

 『バトルフィールドV』の発売が間近に迫ってきた。

 世界を代表するFPSのビッグフランチャイズ『バトルフィールド』シリーズの最新作にあたる本作では、シリーズの原点に立ち返るべく、第二次世界大戦を舞台に熾烈なバトルが展開。シングルプレイヤーモードでは、前作『バトルフィールド1』にて導入された“大戦の書”が本作でも採用。チュートリアルにあたる“プロローグ”をプレイした後は、“北極光”、“ティライユール”、“旗なき戦い”という3つのチャプターが、いずれからでもプレイ可能になる。また、第4のチャプターである“最後の虎”がソフトのローンチ後に配信されることも決定している。“最後の虎”はドイツ軍の視点からの物語となるようだ。

 一方で、『バトルフィールド』シリーズの魅力でもあるオンライン対戦も充実しており、最大64人のプレイヤーが、ゲーム内の4作戦日を通して歴史的な戦いを体験する“グランド・オペレーション”や、最大4人が協力しての“コンバインド・アームズ”、バトルロイヤル形式の“ファイアストーム”などが楽しめる。そほほか、“コンクエスト”や“ドミネーション”、“チームデスマッチ“、“フロントライン”など、豊富なマルチプレイヤーモードが用意されている。

 注目が集まる『バトルフィールドV』だが、果たして実際のデキはいかほどのものなのか? ここでは、『バトルフィールド』シリーズをこよなく愛する元プロゲーマーにして動画配信者のMaya Melphariaさんに、9月に行われたベータなどのプレイをもとに、現状の『バトルフィールドV』に対する手応えのほどを語ってもらった。

 なお、『バトルフィールドV』は、エレクトロニック・アーツより、2018年11月20日にプレイステーション4、Xbox One、PC向けに発売予定だ。

撃ち合いでのストレスがほとんどない

――初期状態で持てる弾薬が少なくなり、ヘルスの自動回復も廃止されました。より分隊とともにに行動するような立ち回りを求められるようになったと思いますが、『バトルフィールドV』ではゲームメイクはどう変化すると思いますか?

Maya拠点制圧が重要なモード・コンクエストなどでは、勝利条件と言える拠点制圧を無視した“籠もり・芋”がよく発生するのが以前の『BF』シリーズでした。
 弾薬の減少による補給のための拠点への移動あるいは分隊行動が必要となり、拠点制圧が重要なモードでは拠点・分隊を中心とした『BF』らしい分隊どうしの衝突が起こりやすくなって戦闘と拠点制圧のおもしろさは増したと感じました。
 ただし、フレンド以外のプレイヤーとの分隊行動は成立しにくいので、弾薬数はもう少し増やすべきだとは思います。

――スポットも仕様変更され、スナイパー合戦になりがちだったベータでした。『バトルフィールド1』や従来の『BF』シリーズと比べてどのように変化したと思いますか?

Mayaスナイパーの武器などの性能が以前の『BF』シリーズに比べてかなり弱体化しているので、一部の上級プレイヤーを除き“スナイパーで敵を的確に倒す、自分のキルスコアに結びつける”ことが難しくなりました。
 FPSというゲームにおいては事前に敵がどこにいるかが分かっている側が圧倒的に有利なので、スポットシステムが弱体化したことにより、プレイヤーのエイム力や反応速度の重要性が上がり、以前の『BF』シリーズよりも撃ち合いの戦闘がおもしろくなりました。
 そのため、以前の『BF』シリーズよりも1対多の状況で敵を倒せる確率が上がり、盛り上がるシーンが増えたように思います。

――エアボーンシステムについて教えてください。『バトルフィールドV』では、敵の裏を突くとこもできるようになったと思います。スポットもなくなり、裏取りが楽になりましたが、Mayaさんの評価はどうですか?

Maya何より、第二次世界大戦の空挺部隊を彷彿とさせる演出で、ミリタリー好きなユーザーには楽しめる要素だと思いました。ゲーム性についてはベータの段階ではまだはっきりとどうかはわかりませんでした。

――Mayaさん的には武器は何がおススメですか?

Maya突撃兵のアサルトライフルならStG 44、偵察兵のスナイパーならKAR98Kですね。
 StG 44はβの段階では近距離・中距離性能が強すぎて、今後の調整が必要だとは思いました。KAR98Kはβの段階で唯一使えるスナイパーライフルらしいスナイパーライフルでロマンを感じました。

――Mayaさんの兵科のおすすめや、それぞれの特徴を教えてください。初心者が使うべき兵科などもありましたら……。

Mayaおすすめは偵察兵で、スナイパーライフルの性能が以前の『BF』シリーズより弱体化していますが、『バトルフィールドV』は制圧射撃効果による武器の精度低下がないので、敵の弾幕が周囲をかすめているときにも、エイムが正確なら敵にちゃんと当たります。
 初心者が使うべき兵科は、突撃兵だと思います。敵の車両に対する攻撃力が全兵科の中でも高く、メイン武器の性能も近距離から中距離まで有利に戦えるのでバランスがよいです。

――Mayaさんおススメのビークルは何でしょうか?

Maya歩兵での戦闘がおもしろかったので、ビークルにはほとんど乗っていません(笑)。

――レベルデザイン(マップデザイン)は、どうだったですか?

Mayaベータで遊べるマップは陣営による有利不利がほとんどなく、バランスがよくおもしろかったです。個人的には市街地戦よりも平野や山岳部のマップほうが好きなので、製品版での登場に期待しています。

――本作では、巨大兵器が実装されていません。ゲーム時間の間延びがなくなりましたが、Mayaさん的にはいかがでしょうか?

Maya盛り上げ要素として『バトルフィールドV』でも“戦艦大和”などの巨大兵器が登場してほしかったのですが、巨大兵器で逆転できたり、一方的にキルできるのも考えものなので、“巨大兵器なし”の判断は悪くないと思います。

――Mayaさん的に、『バトルフィールドV』の「ここがスゴイ」と思う点と、改善点を教えてください。個人的にはリスポーンまでが長いかな……と思いました。

Maya映画などでなじみがある第二次世界大戦を舞台に、『BF』シリーズならではの高グラフィック、高フレームレートで64人の対戦できる臨場感がすごいと思います。
 『バトルフィールド3』くらいからあった敵の制圧射撃効果による射撃精度の低下がなくなったのが、自分としては非常によい良い点です。「なんで当たらないの?」というのがほとんどなくなり、狙ったとおりに敵に弾が当たるので、撃ち合いにおけるストレスがほとんどなくなりました。
 改善点があるとしたら、“全兵科の弾薬数の若干の向上”と“武器の性能調整”だと思います。
 ベータではさまざまなバグがありましたが、FPSゲームとしてのバランスは以前の『BF』シリーズよりも高いと思います。

Maya Melpharia

You Tubeにてゲーム動画や魚釣り動画を配信。ゲーミングチーム“THE SHABLES”の創設者でもある。『バトルフィールド』シリーズは『バトルフィールド2』(2005年)からプレイ。学生時代に同級生たちと楽しんでいたエアガンでのサバゲーがきっかけで、『バトルフィールド2』(PC版)を遊び始めるようになったのが、シリーズに親しむようになったきっかけとのこと。「家にいながらにして、仲間とサバゲーのような遊びができるところが好きな点です」とのことだ。

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