『The MISSING』かけがえのないものを取り戻すために、手足が取れても彼女は進む。異色のパズルプラットフォームADVが本日配信

アークシステムワークスが、パズルプラットフォームアドベンチャー『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -』をPS4/Xbox One/Switch/PCで本日配信。

 アークシステムワークスが、パズルプラットフォームアドベンチャー『The MISSING - J.J.マクフィールドと追憶島 -』をプレイステーション4/Xbox One/Nintendo Switchで配信を開始した。Steamでも今晩0時に配信が予定されており、価格はPS4/Switch/PC版が2990円[税込]で、Xbox One版が3240円[税込]。

不思議な島で親友エミリーを捜す冒険

 本作は、『レッドシーズプロファイル』や『D4: Dark Dreams Don't Die』などで知られるSWERY氏の新スタジオWhite Owlsによる第1作。「忘れものが見つかる」という伝説のある島、通称“追憶島”を舞台に、主人公J.J.が失踪した親友エミリーを捜す冒険が描かれる。

『Limbo』系パズルプラットフォームアクションに、アドベンチャー的謎解きをミックス

 さて、その奇抜なセンスで知られるSWERY氏の作品であるがゆえに、もちろんこの少女の冒険はふつうに進まないし、ふつうに終わらない。

 ゲームとしては『Braid』や『Limbo』/『Inside』などの影響を感じさせるパズルプラットフォームアクションに、アドベンチャーゲーム的な謎解きを組み合わせたスタイルとなっている。

負傷を逆にユニークなパワーに変える逆転の発想

 そしてそのカギとなっているのがJ.J.の再生能力。以前もご紹介したように、腕がちぎれたときには生首だけになっても行動可能だ。ゲームでは一般的にダメージを受けたら弱体化するものだが、本作ではむしろその能力を活かし、取れた手足を投げて高い場所の物を落としたり、生首で狭いところを通り抜けたりして進んでいく。

生首になれば狭い所を通れる。

鉄球などにぶつかると重力が反転する。もちろんそれを利用して先に進んだり、パズルを解いたりするのだ。

すべてに決着をつけるとき、J.J.が再び走り出す

 冒頭からたびたび登場するシカ頭の男は何者なのか、エミリーはなぜ逃げていくのか、なぜJ.J.には不思議な能力が備わっているのか? すべての謎が明らかになるとき、プレイヤーはこの『The MISSING』という物語に込められた意味を知ることだろう。

 ストーリーテリングでは、プレイを進めていくとアンロックされていくスマホのチャットアプリのメッセージなども状況を把握するカギとなっているので、冒険の合間にチェックするのをオススメしたい。

途中からどうも様子がおかしいエミリー。

終盤の怒涛の展開は話もビジュアルもなかなかスゴい

 記者はひと足先にプレイしてクリアーしたのだが、終盤の怒涛の展開には圧倒された。プロットのヒネりもさることながら、アート面でも実写素材が混じってくるようになって、なかなか凄まじい光景が見られる。

 テーマや設定の仕掛けはなかなか際どくもあり、合う人と合わない人がはっきりと分かれると思う。しかし、際どいがゆえの美しさや引力があるのは間違いない。それ自体が四肢欠損表現をパズルに組み込んでいるゲームデザイン(眉をひそめる人もいるだろう)と呼応しているかのようだ。

 プレイ時間は途中やや謎解きに詰まりつつ4時間半強。パズル自体は詰まったら“1. 使えるものを見つけていない”か、“2. そこに取り掛かるためのパズルが終わっていない”といった感じで、たまに混乱するが解いてみるとそこまで複雑ではない。

 強いて言えば、ときどき変な手戻りをさせられたり、印象的なカットシーンを再度見る羽目になったりするので、リスタートポイントの再調整をお願いしたくはあるが……。

 なお、実際のプレイがどんな感じか知りたい人は、PAX EASTやTGSなどに出展されたバージョンのプレイ映像を本誌YouTubeチャンネルで公開しているので、そちらをチェックされたし。



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