『ロックマン11 運命の歯車!!』レビュー。プレイの幅を広げる新要素“ダブルギアシステム”が生む新たな爽快感

カプコンから2018年10月4日(木)に発売される『ロックマン11 運命の歯車!!』。本作の担当ライターによるプレイレビューをお届け!

 2018年10月4日(木)にプレイステーション4、Nintendo Switch、Xbox One、PC(Steam)の4ハードで発売されるカプコンの最新作『ロックマン11 運命の歯車!!』(以下、『11』)。ここでは、本作の担当ライターによるプレイレビューを動画とともにお届けしていく。

歯応えのあるアクションがつねに楽しめる! シリーズファン納得の歯ごたえ!

ロックマン』と言えば、1987年にファミコンで発売され、以降、アクションゲームの金字塔として多くのファンに親しまれている。その理由のひとつが、ゲームの歯ごたえ。アクションゲームの中でも屈指の難度を誇り、トライ&エラーをくり返しながらステージやボスの攻略法を身につけていく、その過程と攻略したときの達成感をガッツリ楽しめるのが、『ロックマン』の魅力と言える。

 そんな“トライ&エラーをくり返しながら攻略する楽しみ”という部分をさらに引き立ててくれる、スパイスのような存在が『11』の新要素・ダブルギアシステム(以下、ギアシステム)だ。ギアシステムは、スピードギアとパワーギアのふたつを切り換えてパワーアップするロックマンに与えられた新たな力。ボタンひとつでテンポよく発動できるため、“ピンチになったらスピードギア”、“固い敵が出たらパワーギア”といった感じで指が自然に動くほど使い勝手がいい。スライディングやチャージショットといった基本アクションと同じ感覚で使えるので、ついつい頼る場面も多いだろう。

 汎用性の高いスピードギアに偏りがちだが、慣れてくると“スピードギアでギミックをかわし、パワーギアで行く手を阻む敵を一掃”といった、流れるようなアクションを楽しめる。こういったアクションがビタっと決まると、魅せプレイのような爽快感を味わえるので、プレイ中に思わず笑みがこぼれてしまうことも。きっとアクションが苦手な人ほど、ギアを使って突破できたときのよろこびは大きくなるはずだ。

 プレイングの幅を広げるダブルギアだが、ひとつ注意しておきたいことがある。それは、ギアシステム 一辺倒では、本作はクリアーできないということ。遊んでみるとわかるのだが、ギアゲージ(発動可能時間)が絶妙で、頼りっきりだとあっという間にオーバーヒートしてしまい、ピンチに陥ることも。使いやすいゆえに、使いどころをしっかり見極めなければならないのだ。

 ギアシステムは、ステージやボスの特徴を把握して、攻略法を確立するためのサポートシステムと言っても過言ではない。これまでのシリーズで攻略法の確立までたどり着けなかったプレイヤーは、ギアシステムという名の近道を通れば、これまで達成できなかったステージとボスを突破する喜びを味わえるだろう。

多彩なギミックと敵が行く手を阻む! 苦戦必至のステージとボス

 ステージでは、ボスの特徴が色濃く反映されたギミックが目白押し。ツルツル滑る地面や背後から巨大な何かが迫ってくる強制スクロールエリア、ボタンの強弱が重要になる水中ステージなど、シリーズおなじみのギミックがさらにパワーアップ。さらに、突然飛来する巨大杭や反発するゴムボールといった、新ギミックもあり、どのステージも気の抜けない作りになっている。

 ザコ敵もそのステージの特色にあったロボットが登場。こちらの動きを想定しているかのような場所に配置されていることが多く、無理に突破しようとすると確実に体力を削られる。「早くボスと戦いたい!」と逸る気持ちを抑え、慎重なプレイを心掛けないと、同じ場所で何度もミスをしてしまう。当初は、「危ない場所は敵に触れたときの無敵時間でゴリ押しすれば何とかなる」と思っていたが、何ともならなかった(笑)。 ロックバスターやギアシステムを使って、一体ずつ確実にせん滅したほうが結果的に早くボスにたどり着けるので、筆者のような猪突猛進なプレイスタイルのプレイヤーは、注意したほうがいいかもしれない。

『ロックマン11 運命の歯車!!』ステージ動画

 ギアシステムを使えるのはロックマンだけではない。ボスにもスピードギアやパワーギアが組み込まれており、一定のダメージを与えるとギアを発動して、さらに強力な攻撃を仕掛けてくる。しかもロックマンと違って、敵のギアは、発動時間が長い! 「オーバーヒートはどうした!」と突っ込みたくなるほどの長さなので油断は禁物だ(ちなみに、ロックマンに組み込まれているギアは試作品)。筆者の場合は、スピードギアでボスの動きや攻撃パターンを観察し、慣れてきたらパワーギアで大ダメージを狙う、といった立ち回りで8大ボスを倒した。ギアシステムを使ったボスとの戦闘は、ステージでのものとは違ったスリルや楽しみがあるので、ボス戦でもぜひ積極的に発動させてほしいと思う。ギアシステムの連携でボスを倒せたときの爽快感は、過去のシリーズでは味わえない本作独自の魅力と言える。

『ロックマン11 運命の歯車!!』ツンドラマン動画

本編クリアー後も楽しめるスペシャルメニューは必見!

 8大ボスやDr.ワイリーを倒した後もまだまだ遊べるのが本作の強み。ロックマンを極めたい人にオススメなのが“チャレンジ”だ。多彩なルールで各ステージを攻略し、スコアやタイムを世界中のプレイヤーと競える。しかもチャレンジで挑戦できるステージは、8大ステージ+αと非常に幅広く、自分の得意なステージで世界最高記録を目指したり、すべてのステージの記録更新を狙ったりなど、とことん遊びこめるようになっている。いずれのチャレンジにも言えることだが、そのステージの敵やギミックを把握していないと、好スコアや好タイムは叩き出せない。まずは、本編をじっくり遊んでから挑戦するのがベストだと思う。

本編の進行度に応じて、チャレンジでも特殊武器が使えるようになる。

 スペシャルメニューではほかにもギャラリーモードがあり、ここでは、本編で戦ったことがあるザコ敵や中ボス、ボスの特徴や設定といったデータが閲覧可能。ロボットどうしの交友関係や意外な事実など、かなりコミカルな解説が多く、読んでいると思わず笑ってしまうものも多い。ロックマンの世界観や設定が大好きなプレイヤーは、必見のモードだ!

どんなプレイヤーでも『ロックマン』のおもしろさを実感できる、それが『11』なのだ

 本作の醍醐味と言えば、やはりギアシステムだと思う。これまでのシリーズにはなかったふたつのギアを軸にした攻略法を考えるのが、非常におもしろかった。「ココだ!」という場面でギアを発動して、それがうまくハマリ、難局を切り抜けられたときの感動はひとしお。もちろんそこに行き着くまでに、従来の『ロックマン』シリーズが持ち続けている、“ステージやボスの特徴を把握して突破口を模索し、自分だけの攻略法を確立する”というよさも楽しめる。本作は、新しさの中にどこか懐かしさを感じられる、そんな内容に仕上がっているので、過去シリーズを遊んだファンにもぜひオススメしたい。

 また、ロックマン言えば、難しいイメージを持っていたり、アクションが苦手な人には取っ付きにくい部分もあったかもしれない。しかし、本作では、穴への落下やトゲに触れたときに即死しなくなる難易度“NEWCOMER”や、自動でロックバスターを溜める“オートチャージチップ”などの便利なアイテムを製造できる“ライト博士の研究所”といった、“プレイヤーをサポートする要素”が非常に充実しているので、「過去シリーズを遊んだことがない」というプレイヤーでも『ロックマン』の持つおもしろさを十二分に実感してもらえるようになっているぞ!



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