東京ゲームショウ2018のスクウェア・エニックスブースに出展された『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。同作のプロデューサーである藤本則義氏と白石琢磨氏に、試遊台が出展されたTGS2018会場でインタビュー!

 東京ゲームショウ2018のスクウェア・エニックスブースに出展された、2018年12月20日発売予定のプレイステーション4/Nintendo Switch向けソフト『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』。同作のプロデューサーである藤本則義氏と白石琢磨氏に、TGS2018会場で幸運にもインタビューする機会が設けられたので、ブースを観て、試遊台で遊んだ筆者の感想と疑問を直接ぶつけてみた! 少しだけ物語導入部のネタバレが入っているので(といっても試遊台を遊ぶとわかることだが)、その点はご了承いただければ!

藤本則義(ふじもとのりよし)

『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』プロデューサー

白石琢磨(しらいしたくま)

『ドラゴンクエストビルダーズ2 破壊神シドーとからっぽの島』プロデューサー

ビルダーのように何度も作って壊したからこそ、いいものができた!

――本作は制作の発表が早かったこともあり、いちファン目線としては「ようやく触れる!」という気持ちでいっぱいです。開発の面で、けっこうな苦労をされたとも伝え聞きますが?

藤本 そうですね。これは前作と同じなのですが、開発中も試行錯誤をくり返していました。本当に作っては壊し、作っては壊しをくり返して……。

白石 まさに『ビルダーズ』と同じことをしていましたね(笑)。

藤本 前作同様、本作にもいくつかのステージがあるのですが、最初のステージに当たるモンゾーラ島は何度作り直したか、わからないですよ(笑)。

――モンゾーラ島を何度も作り直した理由は?

白石 最初のステージというのは、やはりひとつの基準になるもので、それがないと各ステージの特色も出していけないですから。正直、モンゾーラ島にかけた時間の割合は相当多かったです。

藤本 並みのゲームなら、1本作れていたかもしれませんね(笑)。ダメだと思ったら、文字通りすべてを捨て、一度作ったものに過剰に固執しないようにしました。よくできたものを素材にしてビルドしてきたという感じです。

白石 ムリにゲームに寄せてコメントしなくてもいいと思いますよ?(笑)

――あはははは(笑)。でも、TGS2018で試遊できた範囲は本作のごくごく一部なのでしょうけれど、その楽しさは十分に伝わってきました! ちなみに、ふたつのハードだから開発がタイヘン……なんてことは、あまりなかったのでしょうか?

藤本 本作の開発にはコーエーテクモゲームスさんに入っていただいたのですが、コーエーテクモゲームスさんはマルチ展開するタイトルの開発には定評がありますからね。その面で「困ったな」という状況にはなっていません。

白石 もちろん現場のプログラマーさんたちには、ふたつのハードぶんの大変さがあるわけですが。

――ではここから、実際に試遊をした感想などをおふたりにぶつけたいと思います。まず、“さいしょから”で本作を遊んだときの物語が……とてもいいです! ビルダーたちと敵対するハーゴン教団のモンスターも、なんだか憎めない感じでしたし。

藤本 そうですね。「コイツ、いいヤツだ!」みたいな感じになっていると思います。そのあたりは、前作のおおきづちに通じるものがあると思うのですが。

白石 本作でも、モンスターに愛着を持ってもらいたいという意図はありますね。

藤本 ひとクセもふたクセもあるモンスターたちが出てきますので、ぜひ楽しみにしていただきたいです。

白石 物語とモノ作りの融合というのが『ドラゴンクエストビルダーズ』シリーズの最大の特徴なので、そういったモンスターとの交流も、序盤のチュートリアル的な部分から感じてもらえるようにしています。

――今回の試遊台で遊べるどちらのモードにも“水”が絡んでくるのですが、これに関してもモノ作りの重要な要素として、最初から見せていこうという形ですね?

白石 そうですね。新しい要素は最初から触っていただけるように意識して作りました。

――何気ないところですが、ミニマップもドット絵風でかわいくていいですよね!

藤本 あのミニマップも、自分で建物を作っていくと、その部分は町のようなドット絵に変化します。リアルタイムにドットマップが作られていく様子を見るだけでもとても楽しいので、ぜひ注目してほしいですね。

――試遊台ではさすがにそこまでできなかったですが、そんな仕掛けが! ところで、厳密には試遊台の話ではないのですが、すでに公式サイトで公開されていて、会場でも流れているオープニングムービーに関する質問です。主人公がクルマのようなものに乗っているのが、とっても気になるのですが……!

藤本 あのマシン、やっぱり気になりますよね?(笑)。

――ええ、とても!

藤本 ボクも早く紹介したいんですけどねぇ……(笑)。

白石 順番というものがありますからね。

――では、アレが本編にも出てくるのですね!?

藤本 ゲームに出てこないものがオープニングに出てくることって、あまりないですから(笑)。そして、ああやって乗れて、動かせるんでしょうね。

白石 クルマもそうなんですが、オープニングムービーには新要素の部分が、チョコチョコと見てとれるような感じで入っている内容になっています。まだ言えていない要素がたくさんあるのですが、「ムービーを観るとじつは……」という部分も多いので、じっくり観て想像を膨らませていただけるといいと思います。

――ああ、「あのモンスターがいる!」だとか、気になるところはほかにもけっこうあるんですよ!

白石 後々、答え合わせはできますのでお楽しみに、ということで(笑)。

――話は試遊台に戻りますが、“とちゅうから”モードで遊ぶと、モンゾーラでマンドリル2匹と出会えました。「『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』でも2匹で出てきたから、それを意識したのかな?」なんて思ったのですが、そういったニヤリとできる要素はほかにもあるのでしょうか?

藤本 マンドリルに関しては、もちろん『ドラゴンクエストII』を意識したものです。ほかにも、当時のものからインスパイアされて本作に反映されているものはたくさんあります。当然、『ドラゴンクエストII』を知らなくても本作は楽しめるのですが、知っていればより楽しいということは間違いないです。

白石 ふつう、ゲームの序盤からおおなめくじなんていう渋いモンスターを出したりしませんからね(笑)。『ドラゴンクエスト』シリーズの常連モンスターというわけでもないですし。

藤本 でも、『ドラゴンクエストII』でスライムのつぎに弱いモンスターなので、本作でも最初のほうに出てもらわないと、という。

――では最後に、今後開催される“ビルダー体験ツアー2018”で触れる予定の方に向けて、メッセージをいただけますか?

白石 前作を遊んだ方には、何はともあれ触っていただきたいですね。触っていただければ、すぐに進化したところがわかる作りにしていますので。そして、『ビルダーズ』シリーズ未経験の方も、試遊台で遊べばどんなゲームなのかがわかる仕組みにしていますので、安心して楽しんでいただけたらな、と思います。

――本当に遊びやすいですね! 操作方法は前作と変わりましたが、なんの抵抗もありませんでした。当然、初めて触れる人も遊びやすいと思います。

藤本 あそこに到達するまでに、かなりの試行錯誤がありましたけどね(笑)

――ああ、そうなんですね……!

白石 試行錯誤をくり返した結果、最適なものとしていまの状態になっているので、遊びやすくなっていると思います。

藤本 モノ作りの要素もストーリーの面も、前作からかなり進化しています。なかでも、本作では“仲間”が大きなテーマになってきます。少年シドーといっしょに冒険することはファンの皆さんならご承知でしょうけれど、島にいる人たちともチカラを合わせてモノ作りをしていくことになります。そんな“仲間感”を、システム面でもストーリー面でも感じ取れるものになっていると思いますので、ぜひ注目して見ていただけるとうれしいです。

 というわけで、おふたりにインタビューをさせていただいたところ、いくつかの新情報も語っていただける大盤振る舞いの内容になった。東京ゲームショウ2018でプレイできなかった方も、同様のものを“ビルダー体験ツアー2018”で遊べるので、ぜひともその手で触れて、本作の魅力を味わってほしい!