2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉県・幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。ホール9のインディーゲームコーナーには、大阪に拠点を置くインディーゲームパブリッシャー、DANGEN Entertainmentが日本国内でパブリッシングするタイトルが出展されていた。
自社ブースで出展していたのは『Minoria』(後述)と『Fight Knight』(開発Team Sorcerobe/近日リリース予定)の2タイトルのみだったが、各タイトルのデベロッパーが、それぞれのブースで東京ゲームショウバージョンを出展。国内インディーゲームシーンにおけるDANGEN Entertainmentの席捲ぶりがうかがえた。
Minoria(ミノリア) / 開発:Bomberservice
2D探索アクション『Momodora』シリーズでおなじみのブラジルのデベロッパーBomberserviceが、Unityで開発中の最新作(プラットフォームはNintendo SwitchとPC)。トゥーンレンダリングされた3Dキャラのアニメーションと、カメラのズームイン/アウトが効果的に用いられたストーリーデモシーンが特徴的だった。
DANGEN Entertainmentコンテンツ獲得担当のダン・スターン氏によれば、2017年にプロトタイプ版が公開された3Dアクション『Momodora V(仮)』の開発は一旦凍結し、従来のシリーズ作に近いゲームシステムの新作を作ることで、Unityの開発ノウハウを蓄積することにしたのだという。
本作は『Momodora』シリーズの直接的な続編ではないものの、ビジュアルの雰囲気や、ゲーム内ちょっとした部分に、シリーズとの共通点が見出せる作りになっている……と、前述のダン氏。DANGEN Entertainmentでは日本のファンにもそうしたつながりをより実感してもらうため、シリーズ最新作『Momodora:月下のレクイエム』(2016年)の翻訳者にアプローチし、『Minoria』の翻訳依頼をしたとのことだ。
今回出展されたバージョンで移動できるフィールドはそれほど広くなかったが、ボス戦の“難しいけど何度か挑戦すれば何とかなりそうな感じ”は、まさに『Momodora』シリーズのテイストだった。
Renaine(レネイン) / 開発:Octosoft
『スーパーマリオブラザーズ』や『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』などの2Dアクションゲームに多大な影響を受けた、RPG要素のあるアクションゲーム(プラットフォームはNintendo SwitchとPC)。装備する“エンブレム”によってガラリと変わるバトルシステムが特徴だが、リトライして自分の腕前を高めることでも突破できるバランスにまとめている。
レトロテイストなグラフィックに対して、サウンドは豪華仕様。ゲストアーティストが多数参加し、ステージごとに多彩なジャンルのBGMを楽しめる。日本版ではボーカル曲の歌詞も翻訳バージョンがしっかり用意されているあたり、さすがDANGEN Entertainmentといったところだ。リリース予定は2019年春。
Astalon Tears of the Earth(アスタロン:地球の涙) / 開発:LABSworks
2頭身キャラのファミコン用アクションゲームのテイストを忠実に再現している探索アクションゲーム(プラットフォームはNintendo Switchとプレイステーション4)。攻撃方法や移動タイプが異なる3人のプレイヤーキャラを入れ替えて、マップに仕掛けられた謎を解いていく。DANGEN Entertainmentの翻訳チーフプロデューサー、ダン・ルフィ氏いわく「『LA-MULANA』がちょっと優しくなったゲームと思ってください(笑)」とのこと。
2018年末からの“リリース・ラッシュ”に期待が高まる!
東京ゲームショウ2018開催期間の2018年9月20日には、SFアクションRPG『CROSS CODE』の正式版(Steam)をリリース。ネオジオポケットの対戦格闘ゲームをイメージした『Pocket Rumble』の正式版(Steam)およびNintendo Switch版の中リリースを間近に控え、ベルトスクロール格闘アクション『The TakeOver』も今冬にリリース予定……など、つねに話題性に事欠かないDANGEN Entertainment。今後の各タイトルのリリース情報にも注目だ。