クラシック音楽をテーマに、普通科と音楽科が併設された高校・星奏学院に通う主人公がヴァイオリンを通じてキャラクターたちと心を通わせる『金色のコルダ』シリーズ。15周年を迎えた本作を祝うイベントが2018年9月15日~16日の2日間に渡って、パシフィコ横浜・国立大ホールにて開催されました。
今回は、『金色のコルダ3』、『4』をメインとした15日夜の部をリポート。福山 潤さん(如月響也役)、小西克幸さん(如月 律役)、内田夕夜さん(榊 大地役)、伊藤健太郎さん(八木沢雪広役)、森田成一さん(火積司郎役)、谷山紀章さん(東金千秋役)、石川英郎さん(土岐蓬生役)、日野 聡さん(冥加玲士役)、宮野真守さん(天宮 静役)、増田ゆきさん(七海宗介役)、武内駿輔さん(須永 巧役)、野島裕史さん(小倉宗一郎役)、保村 真さん(長嶺雅紀役)、前野智昭さん(トーノ役)、佐藤 朱さん(ニア役)、高木礼子さん(小日向かなで役)の総勢16名が出演した豪華なステージをご紹介します。
今回のイベントは開演前アナウンスから特別感が満載! 通常ならばお決まりの注意事項のほか、少しだけキャラクターの会話が行われるなどの内容ですが、今回は律と冥加に「会場のみんなと絆を証明するのだ」という指令が下り、彼らの質問に会場が答えるというコール&レスポンスが行われました。先行の律が「俺の好物は”麦”……?」と聞くと、会場には「“茶”ー!」という大きな声が。それに続き、つぎは冥加が「俺の好物は“グリンピースの”……?」と尋ねたのですが、これには咄嗟に反応できない人が多かったのか、答えよりもざわめきが多い結果に……。律役の小西さんがアドリブで「数人だったな」と言うと、会場からは爆笑が起こりました。その後、改めて冥加が「“グリンピースの”……?」と聞くと、今度はきちんと「“スープ”!」というレスポンスが返り、無事アナウンスが終了します。
アナウンスからしばらくすると、ヴァイオリニストの加賀谷綾太郎さんとピアニストの田中和音さんによる生演奏の『JOYFUL』が流れ、福山さん、小西さん、伊藤さん、谷山さん、日野さんのオープニングライヴでイベントの幕が上がりました。
オープニング後は、ゲームはもちろん、漫画やアニメも展開している『金色のコルダ3』シリーズの名場面を生朗読する“名場面再現コーナー”。先生コンビである武内さんと野島さんの司会のもと、小西さん、内田さん、石川さん、日野さん、佐藤さん、高木さんの6人が登場します。
一番笑いが起こったのはアニメ『金色のコルダ Blue♪Sky』から榊と土岐がにらみ合うシーンの再現。内田さんが最後にアドリブで「いつかじゃんけん勝ってやる」と付け足し、会場の笑いを誘います。イベントで恒例になっている副部長どうしじゃんけんで、つねに石川さんに負けている内田さん。これについては、後のトークで石川さんが「本当に弱いもんね……」としみじみコメントしていました。
生朗読のメインドラマ“思いがけないアンサンブル”では、長嶺が先生である火原のお願いでトーノや週末合奏団のメンバーとアンサンブルを組むことに。長嶺と火積の因縁も描かれたストーリーになっており、その流れを引き継いで始まったライヴは、至誠館の吹奏楽部を愛した長嶺と八木沢のデュエット『背あわせ』でした。タイトルどおり、最後は保村さんと伊藤さんの背中合わせのポーズで終わると、つぎは火積の『沈まない夕陽』へ。ネオロマンス作品では珍しいくらい男くさい楽曲を森田さんがこぶしを効かせて熱唱します! 凄みのある歌声に、会場も圧倒されていたようです。
中盤のトークバラエティコーナーに移ると、小西さんの司会のもと、全キャストがステージに集結。これまでの“思い出トーク”が行われました。
最初の質問の“キャラクターソングでの思い出”では、至誠館のメンバーがフリップボードに“アン”、“ビ”、“シャス”と答えを繋げて書き、「至誠館と言えば……『Be Ambitious BOYS!』」とキャラクターソング『Ambitious -青雲の志で-』の歌詞を言いながら大ジャンプ。仲よしな様子に会場から大きな拍手が送らます。
宮野さんは『金色のコルダ2』に登場する加地 葵のキャラクターソング『Tip-Top Shape』を上げ、「この曲を歌うと、なぜかみんな笑って増えていくんですよね」と立ち上がって、サビ部分を歌いながらダンス。すると、ほかのキャストが徐々にそのダンスに加わっていき、最後は小西さん以外の全員が『Tip-Top Shape』を踊る迫力ある光景が広がりました!
続いて、「収録と生で演じるときの違いは?」という質問では、岸尾だいすけさん関連の話題が多く並び、岸尾だいすけによるアドリブ被害者の会が発足。小西さんの「我こそは岸尾くんの被害に遭ったと思う人!」という合図で、増田さんや森田さん、谷山さん、宮野さんなどたくさんのメンバーがこれまでのイベントであった出来事を話し、その暴露話に会場は拍手と笑いで盛り上がりました。
後半のメインドラマは、響也と主人公のかなでがメインとなった“響也vsかなで”です。演奏会のトリをどちらがやるかで揉めたふたりは、『無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 第2楽章』で勝負をすることに。幼なじみ兼ライバルという響也との関係性が好きな人にはたまらない朗読劇となりました。
キャラクターのセリフからライヴが始まる“モノローグライヴ”からは、加賀谷さんと田中さんの生演奏を交えながら、たくさんの楽曲がエンディングまで演奏されます。トップバッターである土岐役の石川さんは、間奏に「そろそろ新しい曲を歌いたいな~」とおねだり。楽曲の色気と石川さんらしいコミカルさを残して、先生コンビにバトンタッチしました。「ビターに」、「スイートに」、「“レッスンしようか”」と誘いながら歌い始めた武内さんと野島さんは左右に分かれてステージを盛り上げ、最後はキャラクターたちの立ち絵とおなじポーズで決めました。ニアとかなでのかわいい女子デュエット『Heartful Sweets』が終わると、ライヴはメインの攻略キャラクター10人による『Andante』でエンディングへ。
各校によるキャラクターからの終わりの挨拶では、響也と律のあいだに挟まったかなで役の高木さんが「私たちはゴールにたどり着けた。でも、終わりじゃない」と、これからも『金色のコルダ』シリーズをキャスト、スタッフ、ファンみんなで作り上げていきたいと誓うようなセリフでイベントは幕を下ろしました。
今後『金色のコルダ』シリーズは、歴代のキャラクターたちが作品を超えて会話をする『金色のコルダ オクターヴ』(PC/NintendoSwitch/PS Vita)を2019年2月14日に発売。リズムゲームに特化した新たな『金色のコルダ』が展開します。まだまだ終わらない『金色のコルダ』シリーズを楽しみましょう。
【セットリスト】
『JOYFUL』:如月響也(福山 潤)、如月 律(小西克幸)、八木沢雪広(伊藤健太郎)、東金千秋(谷山紀章)、冥加玲士(日野 聡)
『背あわせ』:八木沢雪広(伊藤健太郎)&長嶺雅紀(保村 真)
『沈まない夕陽』:火積司郎(森田成一)
『Absinthe -夢幻-』:土岐蓬生(石川英郎)
『SWEET†BITTER』:須永 巧(武内駿輔)&小倉宗一郎(野島裕史)
『Heartful Sweets』:ニア(佐藤 朱)&小日向かなで(高木礼子)
『Andante』:如月響也(福山 潤)、如月 律(小西克幸)、榊 大地(内田夕夜)、八木沢雪広(伊藤健太郎)、火積司郎(森田成一)、東金千秋(谷山紀章)、土岐蓬生(石川英郎)、冥加玲士(日野 聡)、天宮 静(宮野真守)、七海宗介(増田ゆき)
『BLUE SKY BLUE』:キャスト全員
撮影/大山雅夫