2018年9月20日~23日の期間、千葉県幕張メッセにて開催された東京ゲームショウ2018(20~21日はビジネスデイ)。一般公開日2日目であり、最終日の9月23日にディースリー・パブリッシャーブースではステージイベント“『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN』 VS 双葉理保 復活のラブ☆ライブ2018 スペシャルステージ”が行われた。

 このステージにはゲストとして後藤邑子さんが登場し、名物キャラクター双葉理保役として、ディースリー・パブリッシャーの様々なタイトルに関わり始めるころからの付き合いである、岡島信幸氏とともに『EARTH DEFENSE FORCE: IRON RAIN(アース ディフェンス フォース アイアン レイン)』(以下、『EDF:IR』)に関する話題や、思い出話に花を咲かせた。そんなステージの内容を、最後に行われたライブも含めてお届けしていこう。

後藤邑子が10年ぶりの復活ライブ! “『EDF: IRON RAIN』 VS 双葉理保 復活のラブ☆ライブ2018 スペシャルステージ”リポート【TGS2018】_01

双葉理保役はメインヒロインに声が合っていないから決まった?

 ステージ上でのトークが始まると、まずは後藤さんが双葉理保役に決まったときの話題があがった。このひとつめの話題からしてかなり意外な事実が発覚することになった。なんと、後藤さんが双葉理保役に決まった理由が、双葉理保も初登場上となった『Love Songs アイドルがクラスメ~ト』という恋愛シミュレーションゲームで、メインヒロインである瀬戸綾乃役のオーディションを受けた中で“一番合っていなかったから”。

 それでなぜ役が決まるかといえば、あまりに役から離れた雰囲気だったために印象に残り、サブヒロインである双葉理保を担当してもらうことになった。とのこと。もし当時の後藤さんが別の役、それこそ最初から双葉理保役を目指してオーディションに受けていたりしたら、もしかするとまったく違う結果になっていたのかもしれない?

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シリーズも長く続いており、なじみ深い人が多いであろう『ドリームクラブ』シリーズでの姿。

なぜVS双葉理保?

 ここでついに、ステージのタイトルを見たすべての人が思う疑問であろう、“VS”の謎にメスが入れられた。

 なぜ『EDF:IR』“VS”双葉理保なのか、そしてなぜ『EDF:IR』のステージで後藤さんがライブをするのか。というかそもそも『EDF:IR』と双葉理保って関係あるの? という疑問の数々が頭の中をめぐるが、どうやらちゃんと関係はあるし、VSの謎も一応この後解決されることとなった。

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“VS”の文字と“怪獣”。つまり……! ということではないらしい。

 まず『EDF:IR』と双葉理保の関係についてだが、なんと、『EDF:IR』の作中に少し特殊な形ではあるが、双葉理保が登場するようだ。ちょっと何を言っているのかわからないかもしれないので詳しく説明すると、『EDF:IR』には、戦闘中に戦況や作戦支持を伝えてくれる“メイブ”というコードネームを持つキャラクターが存在しており、このメイブのボイスを担当しているのが、『DREAM C CLUB Gogo.』でセイラを演じている山本亜衣さん。

 しかし、じつはメイブというキャラクターはダブルキャストであり、もうひとりの担当声優が後藤邑子さんなのだ。ちなみに後藤さんが声を担当する場合のメイブの本名は双葉理保であり、いつもの双葉理保そのままの雰囲気でしゃべってくれるとのこと。ご想像通りの、戦場とはミスマッチな癒しボイスが楽しめるようだ。ただし、このボイスの提供方法についてはまだ決まっていないらしく、今後の続報を期待して待ちたい。

巨大怪獣にバイクで突撃する後藤さん!

 トークがひと段落着くと、趣味がバイクで特技が腕相撲な武闘派、後藤さんに向けた“後藤邑子的EDF:IRON RAINの歩き方”という企画コーナーがスタート。企画趣旨は、もし明日から『EDF:IR』』の世界になったら後藤さんはどう生き残っていくのか、クイズ形式で質問に回答していくというもの。

 質問内容は『EDF:IR』に登場するクリーチャーが手のひらサイズだったらどいつまで摘まめるか、巨大怪獣とどうやって戦うか(自身も同じサイズまで巨大化するものとする)など、いい意味で元『SIMPLE』シリーズの魂を感じる企画だった。

 なお、後藤さんの回答は「手のひらサイズならどんな虫でも捕まえられると思います」、怪獣には“バイクで突入”する。というもの。選択肢も選択肢だが、後藤さんの回答も真っ向からぶつかりに行く非常に力強いものだった。

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ボムビートルやウルフスパイダーはまだしも、シディロスについてはもはや虫ですらない気が……。
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さすがの後藤さんも基本的には勝てないと踏んでCを選んだようだが、勝負をあきらめないだけでもすごい。

怪獣×サイリウム! こんなライブほかでは見られない!?

 企画も終了すると、ついに後藤さんによるライブがスタート……とはいかず。最後の隠し企画が始まることに。

 その内容は、後藤さんが『EDF:IR』にチャレンジして、見事ミッションをクリアーできればライブを行うことができ、もし失敗してしまったら岡島氏が代わりに歌うというもの。……えっ、岡島さんが!?

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後藤さん作のプレイヤーキャラクター。かなり個性的な仕上がりになっている。ちなみに性別は男性だ。

 プレーを始めると、後藤さんはかなり操作に苦戦してしまい、敵に攻撃をなかなか当てることができない状態に。その様子を見て、会場どころか岡島氏すらも少々焦り始めます。しかしそこは流石の後藤さん。岡島氏からの説明をしっかり吸収し、少しずつ操作が安定していきます。最終的には目標となっている敵を見事撃破しミッションクリアーに成功! 無事ライブは行われることとなった。

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ライブ中、スクリーンに双葉理保が過去に登場した作品の映像が流れる演出も!
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怪獣が見守る中行われるライブ。ほかではめったにお目にかかれない光景だ。

 ライブではアンコールも行われるなど、ファンの熱気や後藤さんのパフォーマンスは、その規模にとらわれない非常にパワフルなものだった。

 そして、このライブの終了をもって、本ステージイベントも終了となった。後藤さんのボイス配信の行方や、双葉理保の今後の活躍。『EDF:IR』の続報はもちろんだが、ディースリー・パブリッシャーの活動全体から今後も目が離せない!