2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。一般公開日初日となる9月22日、セガゲームスブースにて行われた、『シェンムーI&II』ステージの模様をお届けする。

 2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。一般公開日初日となる9月22日、セガゲームスブースにて、2018年11月22日発売予定のプレイステーション4用ソフト『シェンムー I&II』のステージイベントが行われた。本記事では、その模様をお届けする。

 本作は、1999年にドリームキャスト用ソフトとして発売された『シェンムー 一章 横須賀』と、2001年発売の『シェンムーII』をリファインした作品。画質の向上のほか、操作設定やユーザーインターフェースの最適化など、さまざまな要素がパワーアップしている。イベントは、そんな伝説のゲームとも呼ばれる『シェンムー』をリスペクトする業界関係者がステージに集結し、アツいトークをくり広げ、“シェンムーリスペクトチャンピオン”を決めるという内容。登壇した業界関係者は以下の通り。

  • 堅田ヒカル(週刊ファミ通編集部)
  • 西浦俊也氏(電撃ゲームメディア編集部)
  • 村田晴郎氏(フリーアナウンサー)※“4Gamer”1日編集部員
  • クラベ・エスラ氏(IGN Japan編集部)

 自己紹介では、「『US Shenmue』(※『シェンムー 一章 横須賀』の英語音声版)で英語を学びました」(堅田)、「それぞれ20回ずつクリアーしていて、『シェンムー』がなければ日本に来ることも、ゲームライターをやることもなかったと思います」(クラベ氏)と、さっそく作品へのアツい想いが語られた。

写真左から、堅田ヒカル、西浦俊也氏、村田晴郎氏、クラベ・エスラ氏

 続いて、審査員を務める本作のローカライズプロデューサーの笠原英伍氏(※オリジナル版では、プランニングディレクターを担当し、『シェンムー 一章 横須賀』の体験版である『What's シェンムー 湯川(元)専務をさがせ』ではディレクターを担当)、ローカライズディレクターの野口博司氏(※オリジナル版では、3Dキャラクタームービーとローカライズを担当)、そして、主人公“芭月涼”のモーションキャプチャーと声優を担当した松風雅也さんがステージに登場。

写真左から、野口博司氏、笠原英伍氏、松風雅也さん。

 出演者が全員揃ったところで、まずは本作のプロモーションビデオを上映。業界関係者たちの愛が溢れるトークはプロモーションビデオの上映中もとどまることを知らず、「僕たちより詳しいです」(笠原氏)、「ネタバレはダメですよ!」(野口氏)とツッコミが入るほどだった。

 最初のトークテーマは、“画期的な要素”。クラベ氏は、本作がオープンワールドの元祖と呼ばれていることに触れつつ、ほかのオープンワールドとは少し違うと述べる。ほかのオープンワールド作品は何でもできる舞台が用意されているのに対して、『シェンムー』はひとりひとりのNPCが唯一無二であり、さらにその人物たちがゲームの中でしっかり生活を送っている“ライフシミュレーター”のような作品であると力説。

 これを聞いた野口氏は、『シェンムー 一章 横須賀』には200人以上のNPCが登場し、それぞれに、名前、誕生日、血液型、1日の行動パターンがすべて決められていることを補足した。また、松風さんからは、NPCの一部キャラクター顔は当時のセガの社員からキャプチャーしていたため、セガの社内を歩いてた際に『シェンムー』でよく見る顔の人とすれ違い驚いたというエピソードも披露された。

 そのままNPCの話題は続き、今度は西浦氏がオリジナル版発売当時に、全NPCの行動を誌面に掲載するためにライター総動員で、全NPCの後を付けまわして調べたという思い出話が語られた。

 続いてのテーマは“好きなキャラ、好きな場面”。ここでは堅田は、(芭月)涼と(芭月)巌の食卓での回想シーンをチョイスした。これは本編とは一切関係なく、自宅の食卓にロックオンすることで見られるシーン。内容としては、涼が幼少時代の回想で、嫌いなニンジンを食べない涼に対して、巌が説教をするというものなのだが、農家の人の苦労を語りながら説得する、巌の愛のある怒りかたにジーンときたとのこと。『シェンムー』には、こういった寄り道部分にも多数のネタが用意されているのが魅力のひとつと言えるだろう。

 村田氏は好きなキャラクターとして、マークをあげた。理由は、インパクト抜群のアフロヘアーの彼がフォークリストの運転を教えてくれるということに衝撃を受けたそう。あまりにもマークのことが気になり過ぎて、マークのことをずっと追いかけまわしていたと当時を振り返っていた。

 西浦氏の好きなキャラクターは、スロットハウスにいつも朝から並んで同じ台でプレイお客さん。プレイ中に話しかける「並んだ、並んだ、並んだ」と当たったような発言をすることから、その台で遊びたくなり、彼よりも早くから並んでプレイしたものの、そんなに当たらなかったという、あるある話で大いに盛り上がった。

 クラベ氏が好きキャラクターは駄菓子屋のおばぁちゃんとのこと。子どもたちにやさしく、涼のことをいまでも子どものころのあだ名で呼ぶような明るいおばあちゃんだが、じつは戦争で生き別れになってしまっており、夫が帰ってくることを信じて、毎朝ふたり分の朝食を用意しているという裏設定(※)が存在する。クラベ氏は、このような本編に直接関わらない人物にも、しっかりと設定が付けれていることが、本作の魅力であると改めて熱弁していた。

※ゲーム内では語られることなく、関連書籍などに記載されている。

松風さんが「親父?…親父!…親父ッ!」を生で披露するという貴重なひと幕も!

 最後のトークテーマは、“芭月涼のここが愛おしい”。テーマを見た瞬間から真っ先に話し出した堅田は“涼のクールな言動”と回答。例として、会話中に深刻な相談をされたとしても「そうですか……」と淡々と返答することが多いと指摘し、共感を得たものの、ここで松風さんから意外な事実が明かされた。じつは、本作の会話は3つに分けられており、それぞれ4パターンほど収録したものを、コンピューターがランダムで組み合わせているらしく、堅田がプレイしていた際に「そうですか……」が多かったのは偶然だったとのこと。だからこそ、どんな状況でも対応できるようなセリフの言いかたになっているのだという。

 クラベ氏もクールな部分は愛おしいと感じているようで、自分の目的のためなら、魅力的な女性が寄って来ても興味を示さない、そのサムライのような真っすぐな姿勢に惚れ込んだようだ。

  話は尽きない様子だったが、ここで時間となりプレゼンタイムは終了。審査の結果、満場一致で“シェンムーリスペクトチャンピオン”は、クラベ氏に決定し、豪華賞品を賭けてフォークリストレースに挑戦。クラベ氏は危なげない見事な走りで、賞品の獲得条件である1位でフィニッシュ! 賞品のフォークリフトTシャツとテレホンカード(※オリジナル版発売時に制作された超レアグッズとのこと)がクラベ氏に贈られたところで、イベントは終了となった。