2018年9月20日から9月23日まで、千葉県・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日、21日はビジネスデイ)。会期2日目となる9月21日、『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』(以下、『CoD:BO4』)のメディア向けプレゼンテーションが実施された。ここでは、その模様をお届けしていく。

 今回、プレゼンをしていただいたのは、開発を担当するTreyarchのコミュニケーションディレクター・John Rafacz氏。まずRafacz氏は、『CoD:BO4』はすでに存在している『ブラックオプス』のコミュニティーのプレイヤーに向けたゲームであり、今後何年にも渡ってプレイされることを想定して作っているとし、本作に収録される3つのモードのポイントを説明した。

『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』戦略性を高めチームプレイを主眼に置いた作品――プレゼンテーションリポート【TGS2018】_01
Treyarchのコミュニケーションディレクター・John Rafacz氏

マルチプレイヤーモード

 Rafacz氏は、マルチプレイヤーモードはチームプレイを主眼に置いたモードであると強調。続けて、本モードの特徴となる“移動方法の変更”、“スペシャリスト&ピック10の再導入”、“自動回復の廃止”を挙げ、これらすべての要素は、プレイヤーに選択肢を増やし、より戦略的にするためのものだと説明した。

ゾンビモード

 『コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー』で初めて登場し、今年で10周年を迎えるゾンビモード。本作には、“Voyage of Despair”、“IX(ナイン)”、“Blood of the Dead”の3つのゾンビマップが収録され、“Blood of the Dead”にはおなじみのキャラクターが、“Voyage of Despair”、“IX(ナイン)”には新キャラクターが登場し、冒険をくり広げるのだが、Rafacz氏は「当時はおまけ程度のものだったか、いまでは完全なゲームモードとして進化している」とアピール。

ブラックアウト(バトルロイヤルモード)

 「これまでの『ブラックオプス』すべての世界観を再現した」(Rafacz氏)ということで、NuketownやFiringRangeなども取り入れられた史上最大規模のマップや、トラックやヘリ、ボートなどのビークル、ゾンビの出現など、本作のいちばんの目玉となるブラックアウトのポイントを説明した。

 また、先日実施されたマルチプレイヤーベータ、ブラックアウトベータについても触れ、「重要なフィードバックが集められたので、それらの調整・変更を行い、発売日にはよりよいものを提供できると確信しています」と述べた。プレゼンの最後には、Rafacz氏への質疑応答が行われた。

Q マルチプレイで重要視しているプレイフィールは?
A 早くスムーズでそして戦略的かつチームプレイに主眼を置きたいと考えています。

Q ブラックアウトベータ時にTwitchでの同時視聴数が世界一を記録していましたが、これほどの反響を予想していた?
A 私たちとしてはできる限り最高のゲームを作りたいと考えていて、そこに集中してしましたので、そこを多くの方に評価していただのはうれしいですね。

Q  esportsのルールに関して、“4対4”から“5対5”に変更した理由は?
A 家庭で遊ぶときと同じプレイフィールをesportsにも用意したいというのと、やはり本作をいちばん楽しんでいただくにはどうしたらいいのかというのを考えた結果、5人がベストであると。

Q バトルロイヤルモードとなるブラックアウトを作った理由は?
A 私たちはこれまででいちばんソーシャルなゲーム、つまりコミュニティーのプレイヤーをつなげるゲーム作りたいと考えていました。これまでの『ブラックオプス』の世界観を活かすということにあたって、バトルロイヤルというルールが適したモードだと考えました。

Q esportsでブラックアウトを扱う予定は?
A とてもおもしろい質問ですねとだけ答えておきます(笑)。

『コール オブ デューティ ブラックオプス 4』戦略性を高めチームプレイを主眼に置いた作品――プレゼンテーションリポート【TGS2018】_02

試遊コーナーでは新マップで5対5のチーム戦が楽しめる

 なお、東京ゲームショウ2018のソニー・インタラクティブエンタテインメントブースでは、『CoD:BO4』がプレイアブル出展されている。試遊コーナーでは、Gamescom 2018でお披露目されたマップ“Arsenal”で5対5のチーム戦を戦うことができる。

 対戦のルールは、本作から新たに採用された“CONTROL(コントロール)”。これは、攻撃側と防衛側に分かれ、マップ内に指定された2ヵ所のポイントを奪い合うというもので、1ラウンドごとに攻守を交代し、先に3ラウンド先取したチームが勝利となる。

 攻撃側は2ヵ所のポイントを両方奪取する、または防衛側のチケット(リスポーンの回数)を0にすれば勝利。防衛側は時間内に最低1ヵ所のポイントを防衛する、または攻撃側のチケットを0にすると勝利だ。

 マップ“Arsenal”は、北米にある軍事防衛契約者の製造施設が舞台。開けた場所や狭い通路、通気口などがあり、2ヵ所のポイントは開けた場所に指定されがち。試遊ではボイスチャットが可能なので、仲間と声を掛け合って戦おう!