2018年9月20日(木)から9月23日(日)まで、千葉・幕張メッセにて開催中の東京ゲームショウ2018(20日・21日はビジネスデイ)。初日となる20日にコーエーテクモゲームスは『無双OROCHI3』発売直前ステージを開催した。『無双OROCHI3』は、2018年9月27日(木)にプレイステーション4、Nintendo Switchで発売される(Steam版は同年10月16日配信予定)、人気アクションゲームの最新作だ。

 オリュンポスの主神ゼウスが生み出した異世界を舞台に、『真・三國無双』と『戦国無双』の武将たちが一堂に会し、壮絶な戦いをくり広げる。本作にはゼウスを筆頭に、ギリシャ神話からアテナやペルセウス、アレス、北欧神話からオーディンら合計5人の新キャラクターが参戦。プレイアブル武将の数は、『無双OROCHI』シリーズ最多の170人となっている。

 発売直前ステージには、本作のプロデューサーを務めたコーエーテクモゲームスの古澤正紀氏が登場。古澤氏の解説のもと、『無双OROCHI3』の魅力がたっぷりと解説された。本稿では、今回公開された最新情報を交えつつ、イベントの模様をレポートする。

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コーエーテクモゲームスの古澤正紀プロデューサー(写真右)。

8人目の“神格化”する武将は呂布! 最新情報を大公開!!

 イベントが始まると、プロデューサーの古澤氏が登壇し、『無双OROCHI3』の最新のプロモーションビデオが公開された。

 この映像の出だしを飾ったのが、“神格化”した呂布だ。神格化とは、神々の力を借りてパワーアップする、本作ならではの新要素。趙雲や真田幸村など、特別な腕輪に選ばれた8人の武将だけが使用できる。これまで7人の神格化する武将が公開されていたが、本日、8人目の武将が呂布であることが公開された。

 古澤氏によると、呂布は“雷神トール”の力を借りて神格化するとのこと。神格化後のデザインは、雷のエッセンスを取り入れており、髪飾りに稲妻をまとわせいるほか、エネルギーをまとった胴体が露出してますます力強い風体に。髪の色が黒色から赤色に変化しているのも、神格化した呂布ならではの特徴だ。

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神格化した呂布の姿。雷をまとい、力強さが増している。

 映像を見た後、ゲストとして『戦国無双』シリーズのプロデューサーで、コーエーテクモゲームスの代表取締役社長を務める鯉沼久史氏、『真・三國無双』シリーズの鈴木亮浩プロデューサーも登場。ふたりを交えて『無双OROCHI3』のトークがくり広げられた。

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コーエーテクモゲームスの鯉沼久史氏(写真中央)と鈴木亮浩氏(写真左)。

 最初のトークの話題はストーリーについて。本作は、ストーリー/世界観の原案・監修をゲームクリエイターの村山吉隆氏が担当しており、170人もの英雄が登場する群像劇をドラマティックに描いている。イベントでは村山氏のメッセージも公開され、「異なる世界のキャラどうしが織り成す、『無双OROCHI』のドラマ。新たな世界との邂逅を果たした、新たな『無双OROCHI』ワールドをお楽しみに」とコメントを寄せていた。

 続いて、初参戦した5人の神々の話題に。気になるキャラクターを聞かれた鈴木氏は、「オーディン」と回答。「槍(グングニル)に乗って移動するんです」と続けた鈴木氏に、古澤氏は「オーディンのアクションを作っていくうちに、槍に乗せたらおもしろいよねとなったんです。それから移動中も乗せることになりました」と開発秘話を披露していた。

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新キャラクターの5人。写真左からアレス、ゼウス、アテナ、オーディン、ペルセウス。

 新キャラクターの流れから、話題は神格化した武将たちに。ここで鯉沼氏から「(織田)信長だけデザインの方向性が違うのはなんで?(笑)」というツッコミが。古澤氏は、「ほかの武将は明るいデザインにしていますが、信長は魔王の異名を持つので、黒ベースに赤色を加えた悪魔っぽいデザインにしています」とコンセプトを説明した。

 また、鈴木氏は「我々に遠慮をしたのか、最初に見せてもらった神格化のデザインはもっとおとなしかったんです。あまり神っぽくなかったので、何度かやり取りをしていまの形に落ち着きました」というエピソードを披露。古澤氏によると、多いキャラクターは10回ほど修正したという。

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神格化した武将たちのビジュアル。写真左から呂布、関銀屏、趙雲、曹丕、井伊直虎、真田幸村、石田三成、織田信長。

 つぎの話題は、本作から新たに追加された“神術”。これは、“神器”と呼ばれる武器を使ってくり出す強力なアクションで、通常神術、チャージ神術、固有神術、合体神術といった種類がある。さらに固有神術に関しては、170人もの武将に個別の新しいアクションを用意するという、力の入れようだ。

 鈴木氏と鯉沼氏がとくに驚いた神器は、黄金の猪の姿をした神器“グリンブルスティ”。鈴木氏は「馬超がグリンブルスティに乗ったスチルを初めて見たとき、ここまでやっていいのかなと思いました(苦笑)」と当時不安だった心境を吐露しながらも、「アクションを見て納得しました。これは世界観に合っている」と回顧した。

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グリンブルスティのほかにも、個性豊かな神器が数多く登場する。

 トークの後は、鯉沼氏と鈴木氏による『無双OROCHI3』の実機プレイがスタート。鈴木氏は呂布、馬超、夏侯惇の『真・三國無双』チーム、鯉沼氏は井伊直虎、織田信長、直江兼続の『戦国無双』チームで出撃した。ふたりは、上下2画面分割の協力プレイでそれぞれアクションを披露し、鈴木氏は呂布の神格化した姿を見せることに成功! 観客に進化した呂布の圧倒的な強さを見せつけた。

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画面上が鈴木氏、画面下が鯉沼氏の操作しているキャラクター。ふたりとも華麗なアクションを披露していた。

 実機プレイが終わった後、感想を求められた鈴木氏は「『無双OROCHI』ならではの爽快感が最高です」と堪能していた。鯉沼氏も「おもしろかったです。『真・三國無双』や『戦国無双』にはない、振り切ったストーリーやアクションを楽しんでください」とアピールした。鈴木氏と鯉沼氏のコメントに、古澤氏は「ファンの代弁者であるおふたりのお墨付きをいただけてうれしいです」と笑顔を見せた。

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古澤氏が当日着ていたTシャツは、170人のプレイアブル武将が印刷されたもの。鈴木氏によると、古澤氏が自分で作ったそうだ。

 そして新情報として、東洋水産の人気即席カップ麺“赤いきつね”と“緑のたぬき”とコラボしたキャンペーンが公開された。これは、どちらの即席カップ麺が人気か、Twitterで募集するというもの。2018年9月25日(火)より投票が始まる予定で、投票数が多かった即席カップ麺を選んだ人には、豪華賞品が当たるチャンスもあるという。

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キャンペーンのイメージイラスト。ちなみに、鈴木氏は“赤いきつね”派、鯉沼氏と古澤氏は“緑のたぬき”派とのこと。

 さらに、本邦初公開となるテレビCMが披露された。映像の中には、『無双OROCHI』シリーズの宿敵、遠呂智と真・遠呂智が刃を交えるシーンも! このふたりは、本来は同一人物のはずだが……。古澤氏は、「遠呂智と真・遠呂智の戦いも、ぜひ注目してください」と、本作ならではの見どころを教えてくれた。

 最後に古澤氏による製品紹介が行われ、『無双OROCHI3』発売直前ステージは終了の時間に。鈴木氏は「非常に爽快感のある作品に仕上がっています」、鯉沼氏は「『無双OROCHI3』は、試遊台を多く出しています。遊んでくれた方にはうちわをプレゼントしていますので、ぜひ足を運んでください」、古澤氏は「170人の武将が登場する、ボリューム満点の作品になっています」とそれぞれコメントし、イベントは幕を閉じた。

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 なお、『無双OROCHI3』は2018年9月22日(土)、23日(日)にもそれぞれステージイベントが開催される予定だ。22日は声優の小野坂昌也さん(趙雲、諸葛亮役)や竹本英史さん(石田三成、柴田勝家役)、緑川光さん(明智光秀役)、古川慎さん(アレス役)、23日は声優の三森すずこさん(アテナ役)がそれぞれ登場する予定なので、こちらもぜひチェックしてほしい。

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