恐怖こそ自由! 君臨こそ解放! 矛盾こそ真理! それがこの世界の真実だ! 服を着た豚ども! 『キルラキル』のゲームがついに遊べるぞぉーー!!!! 失礼、興奮のあまり豚呼ばわりしてしまいました。服を着た豚のひとり、満艦飾マコが大好きな西川くんです。
2019年にアークシステムワークスが発売を予定している、プレイステーション4、Steam用ソフト『キルラキル ザ・ゲーム -異布-』。『キルラキル』とは、2013年~2014年に放映されたテレビアニメで、超能力的な力を持つ服“極制服”によるド派手なバトルや破天荒なセリフ、演出などなど、さまざまな要素で全世界から人気を集めました。そんな中、今年の6月にゲーム化が発表され、『キルラキル』ファンは「マジかよ!?」と、身が震えたことかと思います(僕は叫んだ)。
そして、2018年9月20日~23日開催(20日~21日はビジネスデイ)の東京ゲームショウ2018(TGS2018)に、日本初となる試遊版が出展されるのです! 本記事では、アークシステムワークスさんで試遊版(プレイステーション4版)を先行して遊ばせていただいた、プレイリポートをお届けしましょう。
操作はシンプル。バトルはガチ!
今回プレイできたキャラクターは、纏 流子、鬼龍院 皐月に加えて、先日参戦が発表されたばかりの猿投山 渦と、蟇郡 苛の4人。ステージは狭い“空き地”ステージと、縦長の“本能寺学園”ステージの2種類が選べました。まずは、アクションの手触りについてお伝えしていきましょう。
バトルのルールは1対1のタイマンバトル。アクションバトルではありますが、対戦格闘ゲームのようにふたりでひとつの画面を共有して戦います。また、本作にはラウンドという概念はなく、体力がゼロになるとダウンして1回仕切り直しに。ダウンさせたプレイヤーの体力はそのままに、バトルが継続します。そして1試合中に2回相手をダウンさせたプレイヤーの勝利となるのです(対戦格闘ゲームを知っている人には、『ヴァンパイアセイヴァー』と言えばわかりやすいかもしれませんね)。
操作方法は、左スティックで移動、□ボタンで通常攻撃、△ボタンで遠距離攻撃、〇ボタンでブレイク攻撃(相手のガードを崩す攻撃)、×ボタンでジャンプ、R1ボタンでガードとなっています。遠距離から△ボタンを押せば遠くの敵へ攻撃できますし、□ボタンを連打していればそのままガンガンコンボにいけちゃうので、誰でもカンタンに遊べるのはうれしいポイントです。
□ボタンの攻撃も、スティックを前か横に入れることで、最後の一撃が変化。横にすれば地上でガシガシとコンボを決めて、相手を壁に吹き飛ばしたり(壁激突からのコンボも可能)、前に入れれば相手を浮かせて空中コンボにいけるなど、さまざまなコンボが決められるのは超爽快! アークシステムワークスの対戦格闘ゲームかの如く、コンボをお手軽に決められるのは“アークゲー”らしい部分でしょう。
また、ジャンプ中に×ボタンを入力(地上ではR1+×ボタン同時押しでもオーケー)すると、相手の近くまでダッシュしながらの突進攻撃がくり出せます!! 奇襲を仕掛けてコンボを狙ったり、吹き飛んだ敵に突進してさらに追撃するなど、メチャクチャ便利なシステムです。このシステムのおかげで、かなりスピーディーなバトルがくり広げられますよ。
感覚的には、同じくアークシステムワークスが開発を担当した『ドラゴンボール ファイターズ 』の“超ダッシュ”に近いシステムですね。また、ブレイク攻撃を決めると敵は吹き飛ぶのですが、その際に□ボタンなどを入力しても追撃が自動で発生。こちらは『ギルティギア』シリーズの“ダストアタック”に近いシステム。このあたりからも、“アークゲー”の味が感じられるかと思います!
R1ボタン押しながら移動をすると、任意の方向にステップが可能です。横にステップすると相手の中心にして横に回るようにステップ回避をしてくれるので、敵の動きを読んで回避してから反撃! なんてこともできました。また、L1ボタン+□or△or〇を押せば、さまざまな行動に使用する“SPゲージ”を消費して、必殺技も放てました。複雑なコマンド入力は一切必要ありません! ちなみにこの必殺技は、いわゆる通常必殺技というよりも超必殺技に近い感覚の攻撃でした。アニメ風の演出も見どころ!! なお、“SPゲージ”に関する調整は、まだまだ試行中とのことで、あくまで試遊版での仕様となっているそうです。
そして本作最大の特徴とも言えるのが、“血威表明縁絶(けついひょうめいえんぜつ)”というシステム。これは、攻撃を食らっていない瞬間にL1ボタン+R1ボタンを押して、キャラクターの周囲に出る衝撃波を相手に当てると、SPゲージを半分消費して発動可能。キャラクターのアクションやカットインとともに、言葉で相手を罵倒する3すくみ(いわゆる“じゃんけん”)勝負となります。それぞれの3つの言葉には、勝利の際にSPゲージや体力回復などの効果があり、勝利するとその効果を得つつ、さらにつぎの血威表明縁絶へ移行。本編さながらの、口喧嘩をしながらのバトルは、見ていてワクワクしました。
また、血威表明縁絶に1回勝利すると追加効果のほかに、“血威レベル”というものが上がり、キャラクターの攻撃力や移動速度などがパワーアップします! そしてバトル中に、血威表明縁絶で通算3回勝利して血威レベル3になると、超絶パワーアップ! 基本性能がメチャクチャ強くなり、SPゲージも自動回復するなど、破格の強さを誇ります。そして血威レベル3の状態でSPゲージが満タンの場合、“戦維喪失奥義”が発動可能に! アニメさながらの必殺技をくり出して、ヒットすれば体力、ダウン数に関係なく、その場で試合に勝利となるのです!! もちろん“戦維喪失”なわけですから、決めれば相手の服も脱げて、どのキャラクターも全裸になります(笑)。もちろん大事なところは見えないのでご安心を……。
さて、長々と基本システムを解説しました。今回アークシステムワークスのスタッフさんと対戦してみたのですが、要約すると、“ダッシュで近づいて□ボタンを連打し、コンボしていればオーケー”といった感じでも、十分戦うことができました。とはいえ、もちろん攻撃をガードされては反撃を受けてしまいます。通常攻撃からブレイク攻撃に移行してガードを崩す! ブレイク攻撃を読んで横にステップして反撃! 横のステップを読んで横攻撃で回避させない! などなど、奥深い読み合いも楽しめました。
登場キャラクターたちの感触は?
本作はご覧の通り、アニメーションがそのまま動いているような独特の3Dグラフィックが特徴。ゲーム中はもう、完全にアニメそのものでしたね! あ、ちなみに流子や皐月様は、いわゆる“乳揺れ”もありましたよ!! とはいえ、もはや僕は『キルラキル』に毒されているからか、まったく卑猥には感じませんでした(笑)。露出の多い衣装とかふつうですよね(本編後半のことを考えたら着ているほうだよね……)。
さてさて、ここからは各キャラクターを触ってみた感想をお届けしたいと思います。流子は距離を選ばず戦えるオーソドックスな性能ではありますが、移動速度や手数が優れたスピードタイプといったところ。非常に扱いやすく、やはり主人公ゆえに戦いやすい性能となっていました。また、必殺技には“武滾流猛怒(ぶったぎるもーど)”もありましたよ!
皐月様も同じくシンプルで癖のないキャラクターではありますが、流子よりも攻撃範囲に優れた技が多かったですね。攻撃全体の威力も高く、バランス型の中でもパワータイプといったところでしょうか。個人的にはいちばんコンボがつなげやすく、相手に地上でコンボを入れてから浮かし、空中コンボから壁へと吹き飛ばし、壁に激突した相手をさらに追撃! そして必殺技でフィニッシュ! などなど、多彩なコンボが楽しめました。うーん、カッコいい……。
“剣の装 改”で参戦する猿投山は、見た目通りのパワータイプで、遠距離攻撃がほぼない近距離戦特化型のキャラクター。□ボタン連打のコンボがほかのキャラクターよりも長くでき、さらにバリエーション豊かな攻めが可能でした。また、攻撃中などにもステップ移動が可能なようで、近距離戦では無類の強さを誇りそうです。必殺技も“神速千本突き”など、もちろん原作にあった技揃いです。原作で流子を吹き飛ばした腕から竹刀を飛ばす技もありますよ!
蟇郡はかなり特殊で、通常状態は“死縛の装”ですが、遠距離攻撃ボタンで“縛の装”に変態! みずからの身体に鞭を打ち専用ゲージが溜まると、まさに“自縄自爆”そのもの! “縛の装”はガード状態となっていて、この状態の際に攻撃を受けても専用ゲージは溜まります(ブレイク攻撃は防げない)。そしてゲージを溜めると、“死縛の装”状態がパワーアップ! イバラの触手によるリーチの長い攻撃など、強力な技が使えるようになるのです。蟇郡といえば、原作では理由もなく巨大化したり縮んだりしてましたが、専用ゲージが多ければ突進時などに巨大化も再現されていました。
ファンはとにかく試遊せよ!!
最後に本作の試遊版を体験したまとめの感想ですが、原作愛がこれでもかと言っていいほど詰め込まれているので、『キルラキル』ファンにはたまらない作品になること間違いナシでしょう。また、いわゆる“キャラゲー”の域を超えた、しっかりとした対戦アクションゲームに仕上がっていることに、正直驚きました。原作は知らないけれども、対戦格闘ゲームや、対戦アクションゲームが大好き、という人にもオススメです! まずはTGSで、ぜひ試遊してみてください!!
※ノベルティグッズはなくなり次第終了となります。