エヌシージャパンが提供するPC用MMORPG『ブレイドアンドソウル』に、新たな前衛系の職業“剛剣士”が、2018年9月19日のアップデートで追加される。長大な両手持ちの剣を自在に振り回す、これぞ前衛といった印象の職業だ。
大きく重そうな武器を持っているため、鈍重なパワーファイターに見えるのが普通だろう。実際、剛剣士の初期コンセプトは「タンカー(前衛で攻撃を引き受ける盾役)を新しく作りたい」とのことで、そのイメージは間違ってはいない。
しかし、剛剣士には「タンカーのハードルを低くしたい」という別のコンセプトも込められており、従来のタンカーとは大きく異なる性能を秘めている。
バランスのいい剣術士、テクニカルだが強力な拳闘士と、現在ふたつの職業が担当しているタンカーの枠に新風を吹き込む剛剣士。その性能をお伝えしていこう。
かつてないほど扱いやすい新たなタンカー
剛剣士の最大の特徴として挙げられるのは、“剛体”という能力だ。剛体ゲージが残っている限り、ダメージを受けても生命力は減らず、先に剛体ゲージが先に減っていく。
剛体が残っている限り、特殊な即死攻撃以外ではやられることはなく、防御を捨てて延々と攻撃を続けることもできる。攻防両方で便利なこの剛体だが、さらに一部の武功を使用すると簡単に回復できる。
とくに便利なのはEキーひとつで出せる“剛猛/畜気(雷属性/氷属性)”。一定時間の大幅ダメージカットが可能なうえに、剛体を一気に回復できる。武功の招式(タイプ)セッティング次第では、9秒ごとに40%回復することも可能で、常時と言っていいほど長く剛体状態を維持できる。
剛剣士には武功を使うためのエネルギーである“内力”(いわゆるMP)が存在しない。剛剣士の武功は、なんと生命力を消費して放つことになる。
剛体に守られているとはいえ、生命力を使うとなると回復薬ガブ飲みは避けられないのでは……と心配されるかも知れないが、剛剣士には生命力を攻撃とともに回復(吸収)できる武功も用意されている。
マウス左クリックだけで出せる“血流斬/月輪(雷属性/氷属性)”であれば、回復効果とダメージに応じた吸収効果のダブル回復で、一気に生命力を回復できる。
生命力で武功を使うのはデメリットにも見える。だが、剛体のおかげで、普段は生命力が脅かされることがないため、むしろ生命力を“回復技や回復薬ですぐ溜まるMP”と考えることすらできてしまう。
『ブレイドアンドソウル』の前衛職では、攻防両方で内力の管理が非常に重要だ。剛剣士は面倒な作業をひとつ免除されていると言える。
実際に動かしてみると、管理が楽なぶん、タンカー役としての立ち回りや仲間の状態確認などにも専念できそうで、非常に扱いやすい印象を受けた。さらにガードや回避など、前衛として必要な技は余さず持っており、そこに剛体が加わることで、守りはまさに鉄壁となっている。
ひとつのミスからタンカーが倒されてしまい、パーティーが瓦解することもMMORPGにはつきものだが、剛体のおかげでミスしても十分に持ち直せるのも強みに感じた。タンカーに不慣れなプレイヤーでも、これなら気軽にチャレンジできそうだ。
さらに、剛剣士にはパーティープレイで活躍する武功も用意されている。パーティーのタンク役としては、一時的にダメージ減少効果や状態異常からの保護といった、タンカーに必須の能力を飛躍的に高める“仙剣方陣”が強敵相手に役立つ。
さらに邪術士の得意技である“降神”とほぼ同じバフ(強化)性能を持つ“降臨”により、パーティー全員の攻撃力を飛躍的に高めることもできる。
簡単に特徴をまとめると、
・剛体がある間は敵の攻撃を無視できる
・リソース管理の対象が少ないぶん操作が楽
・最高のタンカー能力に、最高のバフ能力
・弱点が見当たらない
と、“ぼくの考えた最強の職業”状態になってしまった。韓国では最初の実装時に弱すぎるとユーザーの声が集まったため、その反動からか大幅に強化され、逆にいまは「強すぎない?」と心配されているらしい。
邪術士が実装された当時には、降神によってボス戦のタイムが半分以上短縮されることすらあった。それと同等のバフ能力を、タンカー役をやりつつ使えるという時点で、剛剣士にはひとりでふたりぶん以上の活躍が保証されているようなものだ。
返す返すも、強い!
ふたつの属性でまったく異なるプレイ感
『ブレイドアンドソウル』の各職業には、属性の異なる2タイプのスキルツリーが用意されている。剛剣士に雷属性と氷属性があり、それぞれ独特の性能を有している。
雷属性では“狂気”という禍々しい力を使うことができる。こちらのスキルツリーでは、武功は全体的に生命力の消費が激しく、生命力の吸収効果が高い攻撃的なものばかりとなる。生命力を使いすぎたところで剛体が切れてしまう、といったピンチも招きかねない。
さらに、一部の武功で“代償”ゲージを溜めて最大にすることで、“狂気”状態に突入可能だ。この状態では攻撃や移動の速度が大幅に上昇し、そのぶん生命力の消費もすさまじいことになる。
とはいえ心配は無用だ。左クリックの武功で、一定時間、武功による生命力の消費をゼロにできる。操作がテクニカルになるものの、高火力のコンボを組み立てる楽しみがプラスされるわけだ。
もうひとつの氷属性では、仙界の清廉な力を借りて戦うことができる。
この属性を選択した時点で通常攻撃のリーチが8メートルとなり、さらに一部の武功は射程16メートルという、後衛職と同じ射程距離を持つようになるのが驚きだ。
また、氷属性の剛剣士には一部の武功で溜まる“陽光”と“月光”というふたつのゲージがあり、それぞれ溜めることで、より強力な武功を使用可能となる。
武功のクールタイムは全体的に短めで、なおかつ攻撃スピードが速く手数も多いため、これらのゲージはとくに意識しなくても、あっという間に溜められる。面倒なゲージ管理や大きな代償などを必要とせず、さらに敵との距離を置くことで、安定した戦いが可能となるわけだ。
氷属性には、爆発的な火力こそないものの、剛剣士特有の防御力により磨きがかかり、射程の長さも合わさって、比武(PvP)ではかなりの活躍が見込めそうだ。
たとえば3on3の比武。決め手となる状態異常攻撃をことごとく無効化し、交替で引っ込んだと思ったら今度は乱入してきて、降臨を足元に出して帰っていくなんて、対戦相手からすれば悪夢でしかない。
また、両属性ともに攻撃力や手数はタンカーとは思えないほどにあり、ソロ狩りでのデイリークエスト消化なども十分にはかどりそうだ。降臨、狂気、信念と強力なバフ武功がそろっているため、レベル上げやメインストーリーの進行の間に、火力不足を感じることもないだろう。
最初に紹介した基本性能の高さに加えて、ふたつの属性それぞれの際立った特徴と、用意されている強力な武功の数々。しかも、タンカーでありながらPvPやソロ狩りなどでも苦労なく楽しめそうという、剛剣士はまさにコンセプト通り“タンカーのハードルを下げる”職業となっている。
最近は攻撃力が非常に高いボスが増えてきている。その猛攻をしのぎ切り、さらに多彩な武功で味方の援護もできる。そんな剛剣士にふさわしい評価は、間違いなく“強い”の一言だろう。
剛剣士はキャンペーンも強すぎる!?
剛剣士の実装記念イベントは8月からいくつも開催されているが、実装日である2018年9月19日(水)のメンテナンス前なら間に合うキャンペーンがまだ残っている。
エヌシージャパンのアカウントを作成し、剛剣士キャラクターの作成を“誓う”ボタンをクリックするだけで、いきなりレベル50のキャラクターが作れるようになるキャンペーンが開催中だ。
過去最大規模の特典つきキャンペーンと謳うだけあり、レベル50にふさわしい武器や、ゲーム内では作るのがわりと大変で、各職業専用の強力な効果を発揮する“鳥魔宝貝”までもらえてしまう。剛剣士を新たに作る場合は参加しておこう。
“剛剣士”実装記念イベントページ
https://event2.ncsoft.jp/bns/twitter1808/index
さらに、剛剣士のキャラクターを先行作成できるイベントも、9月19日(水)メンテナンス前まで実施中だ。先行作成するだけで、キャラクターメインビジュアルの剛剣士が着ている限定衣装がもらえる。スクリーンショットを専用ページに登録すれば、抽選で豪華景品がもらえるチャンスも!
先行作成SNSキャンペーンページ
http://event2.ncsoft.jp/1.0/bns/1808boast/