ホラー漫画家・伊藤潤二とラヴクラフトに影響を受けた異色のホラーRPG『恐怖の世界』(World of Horror)最新デモリポート【PAX WEST】

日本語対応も予定されているホラーRPG『恐怖の世界』(World of Horror)を紹介。

 ポーランドのPanstasz氏による『恐怖の世界』(World of Horror)は、日本のホラー漫画家・伊藤潤二とクトゥルフ神話で知られるH・P・ラヴクラフトの世界に影響を受けたホラーRPG。先日シアトルで行われたゲームイベント“PAX WEST”で本作の最新デモを体験し、プレイの様子を撮影してきたので、その内容をお届けしよう。

 本作の舞台は、1980年代の日本のとある小さな海外沿いの町。ここでは古き神々の復活に向けた胎動によりさまざまな怪奇現象が日常を侵食し始めており、ゲームは5人のプレイアブルキャラクターによるマルチ主人公制で、町に平穏を取り戻すための人々の戦いを描く。

 なお製品版はインディーパブリッシャーのYsbryd Gamesにより2019年にプレイステーション4/Nintendo Switch/PC/Mac/Linuxでリリース予定で、日本語対応が予定されているほか、来週行われる東京ゲームショウ2018にも出展予定だ。

 今回シアトルで遊べたのは、“口裂け女”伝説をモチーフにした1エピソード。主人公のサイトウ・キリエは姿を消した友人の行方を探ろうと放課後の学校で手がかりを調べ回るのだが、どうやら彼は失踪前に“何か”に対抗すべく魔術の儀式の準備をしていたことがわかり……という内容だ。

失踪した友達の残した日記をチェックすると、経緯と謎の魔法陣が(ちなみにプレイする度にちゃんと模様が変わる)。

 ゲームとしてはテーブルトークRPGからの影響も色濃く感じられるスタイルで、キャラクターのパラーメーターにはSTR(強さ)やDEX(器用さ)などが存在し、またヒットポイント以外にいわゆる“正気度”的なもの(理性)も存在する(イベントやクリーチャーの攻撃でゼロになるとヒットポイント同様にゲームオーバーになる)。

 それだけでなく、確率によって発生するイベントが変わったりするのも面白いところ。例えば今回のデモでは儀式に使うアイテムを集めるために学校を探索するコマンドを何度か実行していくのだが、具体的な行き先などは指定できず、転がしたダイスの先を見守るようにマシな結果を祈るしかない。

 体育館で怪死体を発見して理性を削られたかと思えば、2回目のプレイではプールの中から飛び出てきた膨れ上がった教師に襲われたり、ちょっとずつプレイヤーが体験する“恐怖の世界”が変化する。これが公式サイトなどで“ローグライク”という言葉が使われている所以だ。

 戦闘はターンベースで、やはりテーブルトークRPGの香りを感じるシステム。各アクションにかかる時間が設定されており、1ターン分の時間いっぱいまで複数のコマンドを組み合わせることができる。スキルも相手の特徴を調査するものや命中率を上げるものなどいろいろあり、掘りがいがありそう。

 というわけで、ホラー作品としてのテイストは伊藤潤二+ラヴクラフトで、ゲームとしてはホラーアドベンチャーゲーム+テーブルトークRPGスタイルといった感じ。どっちも癖がありまくりの特濃具合だが、気になる人はitch.ioに旧英語デモ版が公開されているのでそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。

おまけ。今回のデモには出てこなかったが、売店では看板犬がいろんなものを売ってくれる。