グラスホッパー・マニファクチュアがNintendo Switch向けに開発中のアクションゲーム、『トラヴィス・ストライクス・アゲイン:ノーモア★ヒーローズ』。『ノーモア★ヒーローズ』シリーズ最新作として新たなスタイルに挑む本作を、先日シアトルで行われたゲームイベント“PAX WEST”で遊んできた。
海外発売日&Devolverとの新たなTシャツコラボが発表
今回のPAX WESTに合わせてふたつの発表が行われており、まずは海外発売日が2019年1月18日に決定。そしてゲーム中に着せ替えアイテムとして登場するインディーゲームとのコラボデザインのTシャツに、海外の大手インディーパブリッシャーDevolver Digitalの18タイトルが加わることが判明した。
コラボタイトルには、本作の開発を率いるSUDA51(須田剛一)氏も愛好するアクションゲーム『ホットライン マイアミ』、サイバーパンクアクション『Ruiner』、先日発売されたばかりの忍者アクション『The Messenger』などに加えて、もっぴん氏のアクションゲーム『Downwell』や玻都もあ氏の『Hatoful Boyfriend』(はーとふる彼氏)といった日本の開発者によるタイトルも選出されている。
Joy-Conのおすそわけプレイにも対応! Co-opがおもしろい
さて、本作については以前もボストンで行われた姉妹イベント“PAX EAST”でのプレイリポートをお届けしているが、今回はふたり協力プレイで遊んでみた。本作ではプレイアブルキャラクターに“バッドマン”が存在し、シリーズ初のふたりCo-op(協力プレイ)が可能。Joy-Conの片方を渡して一緒に遊ぶ“おすそわけプレイ”にも対応している。
ゲームのスタイル自体も『ノーモア★ヒーローズ』の過去2作とは少々異なり、“主人公トラヴィスが架空のゲーム機“Death Drive Mk-II”(デスドライブ マークツー)のさまざまなゲームの中に入って戦う”という設定で、おもなアクションパートでは見下ろし型のアーケードアクション風に展開される。
“斬撃を中心にさまざまな技を繰り出しながらボス目掛けてつき進んでいくスラッシングアクション”という部分は変わらないのだが、よりサクッと遊べる作りになっている印象だ。これはポータブルモードで持ち運べるのとも合っていると思う。
もしかするとシングルプレイの過去の『ノーモア★ヒーローズ』でのゲーム体験そのままを期待すると軽く肩透かしを感じる人もいるかもしれないのだが、そんな時はぜひCo-opで友達とプレイしてみて欲しい。
お互いの必殺技やツープラトン(合体)攻撃などをぶっかまして立ちはだかる敵を倒していき、時に「ちょっと引きつけといて」とお願いして自分のビームカタナをチャージしたり、コインを「さっき取ったからお前な」となんとなく譲ってみたり……。
本作でのある種カジュアルな手軽さとCo-opがマッチしていて、昔アーケードや家庭用ゲーム機で友達と隣り合ってプレイした時のような、難しいことを考えずに一緒に遊べる楽しさがあるのだ。
スピンオフ的作品でもSUDA51ワールドは健在
もちろん世界観までカジュアルになったわけではなく、奇妙なノリのSUDA51ワールドはいままで通り。セーブ画面はなぜかトイレだし、道中には回復ポイントとしてラーメン屋が出てくるし、ゲーム性が突然ガラッと変わるミニゲームなどもいろいろある。
ちなみに本作の音楽は「新しいIPなので新しい人と組んでみたい」(SUDA51氏談)ということで、ネットで話題になった幼稚園でのDJプレイや、アニメ『クラシカロイド』への楽曲提供まで幅広く活躍するDJアボカズヒロ氏と、ターンテーブリストDJ 1,2氏によるコンビ“#_SUPERCOMBO_ ”が担当。
“各ステージ=異なるゲームのカートリッジ”という設定を活かし、それぞれのゲーム内ゲームの世界観をイメージしたテイストで楽曲を作ってもらっているそうで、とある人によるラップ曲なども登場予定だとか。
国内発売日もそろそろ発表? BitSummitのスピンオフイベントに出展予定
なお今回のデモ、ゲーム中ゲームの『エレクトリックサンダータイガーII』のステージの最新版を体験できる形となっており、過去のデモバージョンから更に進んでボスの最終形態がついに登場(これまでは途中のフェーズで終わったりしていた)。
となると気になるのが、最新のデモを日本で体験できる機会と、もちろん日本での発売日。SUDA51氏に聞いてみたところ、2018年9月19日に東京・代官山で行われる予定の“BitSummit Roadshow:Tokyo”に出展予定であることが判明。また発売日等についても「もう少しすれば情報が出ると思います」とのことなので、期待して待とう。