2018年7月30日、東京・秋葉原のUDXシアターにて “『アークザラッド』シリーズ 新作発表会”が行われ、フォワードワークスによるスマートフォン向けRPG『アークザラッド R』(以下、『アークR』)のリリースが正式発表された。バトルパートの試遊も行われたこの発表会の模様をお届けする。

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 冒頭でトレーラームービーが上映された後、進行役としてフォワードワークスのエグゼクティブディレクター・川口智基氏が登壇。シリーズの歴史を振り返りながら、『アークR』へと続くストーリーのおさらいが行われた。

※『アークザラッドII』のエンディングを含む動画となりますので視聴にはご注意ください。

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エグゼクティブディレクター
川口智基氏

 後に“大災害”と呼ばれる衝撃の結末を迎えた『アークザラッドII』のラストシーン。『アークR』では、それから10年もの月日が経った“続き”の物語が描かれる。

 『アークザラッドII』でエルクたちの旅立ちの地として登場した“エルディア”。そこに突如現れた“皇帝”は、驚異的な速さで文明を復活させ軍事帝国を作り上げた。新主人公のハルトと、時を超えてやってきたという少女ミズハは、各地を侵略しようとする帝国に抗うべく、かつて勇者アークとともに戦った英雄たちと協力することに……。

 そして完全新作となる『アークR』を手掛けるのは、ジークラフトの土田俊郎氏を始め『アークザラッド』、『アークザラッドII』制作に携わった、当時の主要メンバーたちで、音楽もT-SQUAREの安藤正容が担当。さらに、中島ヨシキさん(ハルト役)、朝比奈丸佳さん(ミズハ役)を始めとする豪華声優陣が、作品に華を添える。

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 続いては、開発担当のオルトプラスの新川氏、佐藤氏が実機プレイを通じてバトルシステムを説明する。基本的な要素はシリーズそのままに、縦画面対応になっていたり、タップ&スワイプで味方キャラクターを操作するなど、スマホならではの操作性に対応していた。さらに、自動で発動する“オートスキル”、MPを溜めて放つ必殺技“アクティブスキル”といった新要素も公開された。

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シリーズおなじみの剣士、トッシュがアクティブスキルを発動! 3Dグラフィックのアニメーションが挿入され、敵に大ダメージを与えていた。

 気になるシナリオ面では、メインストーリーのほかにキャラクターごとのストーリーが用意されており、かなりのボリュームが楽しめるようになっているとのこと。また、シリーズの定番であるやりこみ要素も、“古代王の地下遺跡”、“闘技場”、“ハンターズギルド”とおなじみの施設が登場し、プレイを盛り上げてくれるようだ。

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 ここで、『アークR』で制作総指揮を担当する土田俊郎氏が登壇。土田氏は「『アークII』の続きということでファンの期待を裏切ってはいけないとプレッシャーもあったが、この日を迎えられてほっとしている」と語り、本作への自信をうかがわせていた。

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制作総指揮
土田俊郎氏

 また、開発に際してはファンの思い出を大事にしつつも、「話のスケールは大きくしたいし、先が気になるようなものを作りたかった。そのうえで、スマホでのプレイでどこを新しくしようかというのを考えてきた」と、基本的な骨格はシリーズ作品を踏襲しつつも、現代の新作スマホアプリとして魅力的な作品にすることに腐心したことを明かしてくれた。

 なお、タイトルの“R”には“リボーン”、“リブート”などいくつかの意味が込められており、さらに物語中のある要素にも関わりがあるとのこと。

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 最後に、ファンへのメッセージを求められた土田氏は、『アークR』について「オリジナルストーリーでありつつ、『アークI』、『アークII』の続きでもある作品」として、新旧のファンいずれもが楽しめるものになったという自信をのぞかせつつ、「手軽に遊べる作りになっていながら、ストーリーやバトルで“『アークR』でしかできない体験”を味わえるはず」と語った。

 過去を懐かしむだけのリバイバル作品になることをよしとせず、現代に合わせたいくつものチャレンジを含んでいる『アークR』。発表会後の体験会ではごくわずかな時間、バトルパートがプレイできたが、タッチ&スワイプというスマホの操作感に対応しつつも、かつての雰囲気を色濃く残した絶妙なバランスに仕上がっていると感じた。

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 当時を知るオリジナルスタッフが世界を再度構築し、いくつものスマホ作品を手掛けてきた若きスタッフがそこに新たなエッセンスを加える……といういい化学反応ができている印象だ。リリースは近日中になるとのことで、その日がいまから待ち遠しい。

発表会で明らかになった『アークR』関連新情報

 配信に先駆け、事前登録キャンペーンも本日(2018年7月30日)より開始。事前登録者が累計20万人突破で“★4トッシュ”が全員にプレゼントされるなど、多数のゲーム内アイテムが用意されている。

 また、Twitterフォロー&リツイートキャンペーンも実施され、復刻仕様の“『アークザラッド R』インフォメーションキット”などがもらえるとのこと。

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 そして、リリースを待ちきれないファンにも朗報。プレイステーションストアで販売されている、『アークザラッドI』、『アークザラッドII』のゲームアーカイブス版が半額になるキャンペーンが2018年8月22日まで開催される。

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 最後に、2018年11月3日開催の“JAPAN Studio音楽祭 2018”では、『アークR』の楽曲が世界最速で公式に生演奏される。『アーク』シリーズ好き、プレイステーション好きのファンにとってはいよいよたまらない内容になっているので、気になる人は告知ページをチェックしてみよう。

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