Ninja Theoryが、同社のアクションアドベンチャーゲーム『Hellblade: Senua's Sacrifice』PC版について、VRモードを追加することを発表した。

 アップデートは7月31日に無料で配信される予定で、PC用VRヘッドマウントディスプレイのOculus RiftとHTC Viveに対応する。VRで快適にプレイするために秒間90フレームで動作させるにあたって、VRモードでのプレイはNVIDIAのGTX 1080またはAMDのRadeon RX 580以上のグラフィックボードの搭載が必要動作条件として求められる模様。

 『Hellblade: Senua's Sacrifice』は、恋人の霊を救うために冥府へと向かうケルト人の女戦士セヌアの冒険を、絶望にさいなまれる彼女の精神的な苦闘とともに描く。

 ダークで挑戦的な内容であることから、パブリッシャーに頼らない自社パブリッシングタイトルとして開発されたが、見事成功。昨年夏のリリース以降、世界でさまざまな賞を受賞している。

 VR版ではオリジナルの3人称視点を維持しつつ、酔いを低減したり、VRでの操作性を向上させるためのさまざまな仕組みが導入される。今回の発表に合わせて公開されているトレイラーでは、VR対応に向けたスタジオの試行錯誤についても明かされている。

 VR版での実際のプレイについては、海外のVR専門メディアのRoad to VRが約14分の実プレイ動画とともに独占リポートを掲載している。ちなみにSteamで配信されているPC版は英語音声日本語字幕でのプレイが可能だが、VR版で英語以外のローカライズ対応がどうなっているのかも気になるところだ。

 なおNinja Theoryは今年6月にMicrosoft Studios傘下に加わったことが発表されている。前述のトレイラーではVRでのプレイヤーの動作にキャラクターを反応させるといった、将来的なタイトルに向けたVRでの実験の様子も垣間見える。VRを含む独自の取り組み“Windows MR”を推進するマイクロソフトの中で、同スタジオがどのような役割を担っていくのかも今後注目と言えるだろう。