エンハンスより配信中のNintendo Switch、プレイステーション4、Xbox One、PC用ソフト『ルミネス リマスター』のNintendo Switch版のプレイリポートをお届けする。
本作は、2004年にプレイステーション・ポータブルで発売された『ルミネス』のリマスター作品。最大4Kの出力に対応しているほか(※4K出力に対応しているのは、プレイステーション4、Xbox One、PC版)、新モードや新機能など多数の要素が追加されている。
『ルミネス』を簡単に説明すると、ブロックの色を合わせて四角形を作っていくパズルアクションゲーム。こう書くとすごくシンプルに思えるかもしれないが、本作にはほかのパズルゲームにはない魅力に溢れている。そのひとつが“音と光の融合”だ。
“音”は、BGMや効果音、“光”はブロックを消したときに表示されるエフェクトなどを指し、本作ではこれらのすべて要素がシンクロしている。最初のうちはパズルに夢中になって、あまり意識する余裕がないかもしれないが、そのことに気付いた瞬間に本作の印象がガラリと一変するはず。
ブロックを移動や回転したときの効果音がBGMと合わさり、まるで音楽を演奏しているかのような心地いい体験を、高解像度化により美しさを増した光(映像)が惹き立てる……。パズルゲームをプレイしていてここまで「気持ちいい!」と感じられる作品はあまりないだろう。
また、本作にはスキンという要素が存在する。スキンは、BGM、効果音、背景のことを指し、レベルの上昇などによって変化していく。スキンによってプレイ感覚も大きく異なるので、お気に入りのスキンを見つけたりするのもおもしろい。
また、本作では体験をさらに拡張する“Trance Vibration ”機能が追加されているのが特徴だ。同機能は、コントロ―ラを操作するとは別に用意することで、そのコントローラをゲームの音や演出とシンクロする振動機器として利用できるもの。これにより、音楽を体でも感じることができるようになるので、没入感が一気に増す。別途コントローラを用意する必要があるので、少しハードルは高いかもしれないが、あるのとないのでは、爽快感が比べ物にならないくらい変化するので、ぜひ試してみてほしい。
なお、Switch版では、最大6個のJoy-Con(左右のJoy-Conを3セット)、そのほかの機種では最大3個のコントローラが接続可能となっているが、個人的なオススメはSwitch版。接続できる数が多いだけではなく、コントローラ自体が小さいので、ポケットに入れたり、気軽にさまざまな場所への振動を体感しやすい印象だ。
さらに、多彩なゲームモードが収録されているのもポイント。四角を作るとブロックが消えるというゲーム性はそのままに、各モードで違った感覚でプレイできるのは魅力的だ。とくにチャレンジモードやパズルモードは、ほかとは毛色が異なり“脳トレ”のような要素もあるので、少し気分を変えてみたいときなどにオススメだ。
- チャレンジモード(Basic):レベル100への到達を目指す(到着レベルに応じて、スキンやサウンドを獲得できる)
- チャレンジモード(Endless):ゲームオーバーになるまで無限にプレイできる(Basicでレベル100に到達すると解放)
- チャレンジモード(Shuffle):獲得したスキンすべてがランダムに登場する
- スキンエディットモード:獲得した順序を並び変えてプレイする
- タイムアタックモード:制限時間以内にどれだけ多くの四角を消せるのか競う
- パズルモード:出題された形を作成する
- ミッションモード:指定された出題条件をクリアーする
- VS CPU モード:CPUと対戦するモード
- VS 2P モード:ふたりで対戦するモード
オリジナル版にはなかった振動機能の追加や高解像度化など、さまざまな点がパワーアップした『ルミネス リマスター』。オリジナル版をプレイしたことがある人はもちろん、まだプレイしたことのない人にこそオススメしたい作品なので、ぜひ一度プレイしてみてほしい。