”第3回スコアアタック全国大会”の模様をリポート

 2018年7月22日、東京・バンダイ本社にて同社のアーケードカードゲーム、『ガンダムトライエイジ オペレーションエース』の”第3回スコアアタック全国大会”が開催された。ここではその模様をお届けする。

『ガンダムトライエイジ オペレーションエース』“第3回スコアアタック全国大会”が開催、白熱の“エースバトル”を制したのは?_02

 3回目となった『ガンダムトライエイジ』の“夏”の全国大会(『ガンダムトライエイジ』には稼動初年度から7年続いている春の全国大会も存在する)だが、今回は決勝大会の出場枠を8名から16名に拡大。中学生までのGコマンダー(プレイヤー)が参加するヤング・ミドルエイジ部門、全年齢対象のオールエイジ部門、あわせて32名の強豪が集結した。

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大会参加者が16名になったことで決勝リーグは4名×4グループにわかれ、グループの1位のみが決勝トーナメントに進出する形に変化。ヤング・ミドルエイジ部門では3人が2勝1敗で並び、プレーオフが発生するグループもあった。

 また、今大会では今年(2018年)5月に『オペレーションエース』へと大型バージョンアップを果たした際に新たに導入されたゲームモード“エースバトル”を初めて採用。相手部隊を3回撃破するチームバトルから、エースの撃破が勝利するための絶対条件となったため、防御力の高いMSの需要が上昇。とくに(今年春の全国大会でも使用率の高かった)ガンダムグシオンリベイクフルシティ、ガンダムダンタリオンパーフェクトカウル(いずれもフレームシステム)は、エース機として人気だった。部隊の残る2枠にはガンダムアメイジングエクシア、トライバーニングガンダムなど、ハマれば1度に多くのダメージを奪えるうえ、アビリティをふたつ持つアニバーサリーレアの機体を採用しているケースが多かった。パイロットに関してはエース機にグラハム・エーカー、ガンダムアメイジングエクシアにトロワ・バートンを乗せる組み合わせの採用率が高かった。残る(トライバーニングガンダムのような)アタッカー枠にはモモ、カテジナ・ルース、ドモン・カッシュ&レイン・ミカムラといった、アタックバーストを持ったパイロットを搭乗させ、攻撃に特化させているプレイヤーが多いように感じた。

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エースを倒せば勝利というルールなので早期決着が多いかと思いきや、実際の試合展開はその逆。防御に特化したエース機のHPを削りきるために、試合終盤まで攻撃を敢行し続ける接戦が目立った。

 エース撃破のための激しい攻防を制して決勝まで上がってきたプレイヤーは、ヤテ・ニ選手、オマール選手(ヤング・ミドルエイジ)と、ミノ選手、カズキ選手(オールエイジ)の4名。

 ヤング・ミドルエイジ部門の決勝、ヤテ・ニ選手対オマール選手は、開幕からお互いが必殺技を放つ派手な展開……と思いきや、そこは上級プレイヤー。両者ともに1試合に1度使えるイグニッションカードで開幕の速攻をケアしており、必殺技を封印。勝敗に直結するエース機にはほとんどダメージは入らず(オマール選手のガンダムグシオンリベイクフルシティのHPが500ほど減少)、HPの減りだけを見れば落ち着いた立ち上がりとなった。

 勝負が動いたのは3ラウンド目。ヤテ・ニ選手がGオーダーでオマール選手の部隊のアビリティを封印すると、エース機のガンダムダンタリオンパーフェクトカウルでオマール選手のエース機に手痛い一撃をあびせる。この一発で即死級の攻撃には耐えたオマール選手だが、4ラウンド目の頭にヤテ・ニ選手のガンダムダンタリオンパーフェクトカウルのアビリティ”電刃”が発動。これが決め手となり、ヤング・ミドルエイジ部門はヤテ・ニ選手が制した。

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お互いダメージの入らないロースコアな展開から、3ラウンド目のエース機対決で一気にダメージを奪ったヤテ・ニ選手が勝利。

ヤング・ミドルエイジ部門優勝、ヤテ・二選手コメント

 「相手のアビリティを封じたいところで、トロワ(のアビリティ)をうまく使えたのがよかったと思います。あと決勝は”電刃”が出てくれたのもよかったです。ラッキーでした」

ヤング・ミドルエイジ部門準優勝、オマール選手コメント

 「決勝に行きたいとずっと思っていたので、今日は夢がかなってうれしかったです。あと (午前中の)ファーストラウンドでも戦いたいと思っていた相手に勝つこともできたのもよかったです。デッキはエース機のガンダムグシオンリベイクフルシティの防御力で耐えつつ、返しの必殺技とグラハムのアタックバーストで反撃を狙うのがポイントで、全体的にはうまくいきました。あとはここまで来るのに協力してくれた仲間の人に感謝したいです」

 続いて行われたオールエイジ部門、ミノ選手対カズキ選手の対決は「決勝戦は好きなカードで戦いたかった」というミノ選手が、ダブルオークアンタフルセイバー、ガンダムエピオン(ビルドMS)を投入。事情を知らない対戦相手にとっては奇策にも見える一手だったが、カズキ選手は冷静に対処。

 1ラウンド目のエース機どうしの攻防(ダブルオークアンタフルセイバー対ガンダムダンタリオンパーフェクトカウル)で優位に立つ。2ラウンド目は両者ともに即死級の一撃を放つも、パイロットカードの効果やバーストの使用で防御力を底上げし、ギリギリで踏みとどまるという攻撃を2回ずつ決めあう展開で痛み分け。しかしエース機対決では1ラウンド目にダブルオークアンタフルセイバーが負っていたダメージが響き、カズキ選手のガンダムダンタリオンパーフェクトカウルの猛攻に耐えきることができずに撃沈。終始手堅い判断、プレイングを見せたカズキ選手がオールエイジ部門の優勝を勝ち取った。

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機体の特性的にそこまで得意ではないスピード勝負でも競り勝ち、ミノ選手のエース機を撃破したカズキ選手のガンダムダンタリオンパーフェクトカウル。

オールエイジ部門優勝、カズキ選手コメント

 「今日はここ最近試していたデッキの中で、一番勝率に安定感が持てたものを使って勝てました。デッキのポイントはやっぱりダンタリオンとグラハムですね。エースバトルでずっと耐えるっていうのは試合を多くこなしていくうちに厳しいかなと思って、“電刃”で削りつつ、中盤~後半になればダメージの取れるエース機にしました。『トライエイジ』はシリーズの最初から7年間ずっとやり続けているので、大会が続くかぎり全力で参加したいと思っています」

オールエイジ部門準優勝、ミノ選手コメント

 「予選から準決勝は負けたら終わりなので、いま一番強いとされている、フレームシステムのMSにアニバーサリーレア2枚という構成で挑みました。ただ決勝ぐらいは好きなパーフェクトレアやビルドMSで、当たって砕けろのつもりぐらいで挑んだらボコボコにされちゃいましたね(笑)。(春の全国大会の予選である)冬のエリア大会はここ最近負け続けているので、今年はそっちもがんばりたいですね」

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左からオマール選手、ヤテ・ニ選手、カズキ選手、ミノ選手。ちなみにミノ選手はヤテ・ニ選手のお父さん。親子で決勝の壇上に上がるという快挙を成し遂げた。

 なお、大会終了後のスペシャルステージでは、開発スタッフのナ・カイシデン氏、本作の配信番組“トライエイジチャンネル”でパーソナリティーを務める八島さららさん、内匠靖明さんが登壇し、スペシャルステージを実施。新情報が公開された。
 スペシャルステージでは、7月26日から稼動がスタートする『オペレーションエース』第2弾でフィーチャーされる『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』のカードを紹介。また、稼動7周年を記念して今年春から展開されている、7大キャンペーンの内容もこの日にすべて明らかにされた。夏休み期間中には経験値7倍サービスや、ガンダム(トライエイジカラー)のビルドMS開発イベントなどが行なわれるとのことだ。

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開発スタッフのナ・カイシデン氏(写真中央)、八島さららさん(写真左)、内匠靖明さん(写真右)。
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