2年ぶりのバースデーイベントは大盛況!
2018年6月23日、セガは東京お台場の東京ジョイポリスにて、“ソニックバースデー2018”を開催した。セガを代表するキャラクターであるソニック・ザ・ヘッジホッグの誕生日(1991年生まれ)をお祝いしてのイベント。今年発売される『ソニックマニア・プラス』や『チームソニックレーシング』の新情報もあり、大いに盛り上がったその模様をリポートする。
2017年は開催されなかったため2年ぶりとなる誕生パーティーだけあって、ステージ前には熱気あふれるファンたちでギッシリ。『ソニック』シリーズのプロデューサーである飯塚隆氏(この日のためにアメリカ・ロサンゼルスから来日)とソニックが登場すると、大きな歓声が沸き起こった。
まずは、7月19日発売予定の『ソニックマニア・プラス』の紹介が行われた。本作の発売に至る経緯を「ファンからの皆さんからパッケージ版が欲しいという声に応えて新コンテンツを加えて発売することにしました」と飯塚氏は説明。ダウンロード販売された『ソニックマニア』の内容にプラスして、新キャラクターのアルマジロのマイティとムササビのレイ、従来ステージのギミックを調整したアンコールモードといった追加要素を用意したことが説明された。
続いては、今冬発売予定の最新作『チームソニックレーシング』の紹介がなされた。その名のとおり、3人ひと組のチームで協力しながら上位を目指すのが最大の特徴である本作。最大12人でのオンライン対戦が可能で、ウィスプ(アイテム)を使ってライバルたちをジャマしながら上位を目指すことになる。
いわゆる“モダンソニック”のキャラクターたちが登場する本作だが、スピードタイプはブースト時に周りの敵を弾き飛ばすことができ、テクニックタイプはハンドリング性能が高く、荒れた道でも減速せずに走れる。さらに、パワータイプは適者を体当たりで弾いたり専用のウィスプがある攻撃的な性格であることなどが解説された。
E3 2018に出展した開発バージョンを使っての実機プレイも披露された。チームメイトどうしでの協力がカギを握る本作だが、先行する味方の背後をトレースすることや、スピンした味方を助けることなどでブーストゲージが上昇。それを開放することで無敵&急加速が行える“アルティメットブースト”をいかに使うかが重要とのこと。また、レースの勝敗はチーム3人の合計ポイントによって決まるため、自分の順位だけでなく仲間をサポートすることもポイントになるらしい。
そして、すでに発表済みのチームソニック、チームエッグマンの6キャラクターに続く、新たなチームの発表が! “チームローズ”のエミー、チャオ、ビッグの3人の姿がスクリーンに映し出されると、来場者からは大きなオドロキと歓喜の声が上がっていた。キャラクターは全部で15人登場するというから、のこりの2チームがどんな顔ぶれなのかが気になるところだ。
『チームソニックレーシング』のBGMを担当するセガゲームス・瀬上 純氏からのビデオメッセージも披露。「サウンド面でもバラエティーに富んだ楽曲をたくさん用意するので楽しみにしてください」とのことなので期待しよう。
イベントの最後には、誕生日を記念したケーキと来場者全員によるハッピーバースデーの歌がソニックにプレゼント。飯塚氏は「2018年は『ソニックマニア・プラス』、『チームソニックレーシング』と2本の新作を出していきますので、これからのソニックの活躍に期待してください!」とコメントし、イベントを締めくくった。
出演者たちにミニインタビュー!
――本日のバースデーイベントの感想をお聞かせください。
飯塚 去年はバースデーイベントができず、今年も告知のタイミングが遅かったので、内心「とれくらい集まってくれるかな」と心配でしたが、多くの方に来ていただけて、新情報で喜ぶ顔が見られたのでよかったと思います。
河原塚 ソニックのイベントに出させていただくのも、大勢のファンの皆さんの前に立つのも初めてで緊張していました。ですが、皆さんがソニック大好きなことが伝わってきて、ホーム感を感じられて嬉しかったです。
大谷 もともとは登壇する予定がなく、私がサプライズでどうかとも思ったのですが(笑)。2年ぶりのイベントですが、いつも来てくれるファンの顔ぶれがあったので、やはりバースデーイベントはいいなと思いました。
――E3 2018での反応はいかがでしょうか?
飯塚 E3では『チームソニックレーシング』をプレイアブル出展をして、多くの皆さんに列を作って遊んでいただきました。E3出展タイトルの中での賞をいくつかもらいましたし、ノミネートも4ついただき、いい立場でアナウンスすることができたのではないかと思います。また、開発がイギリスのSUMO DIGITALなのですが、『ソニック&セガ オールスターズ レーシング』を作った会社なので、「だったら安心だ」と納得されていたのが印象的でした。
――チームローズとして、エミー、チャオ、ビッグを選ばれた理由をお聞かせください。
飯塚 私の中では『チームソニックレーシング』は、格好いいレーシングゲームを作りたかったんです。実際、チームソニック、チームダークのクルマのデザインは格好いいものにしています。と同時に、みんなが集まってプレイするときに、和やかな雰囲気を作れるゲームにもしたかったので、「かわいいからこれを選ぼう」というキャラクターを仲間に加えたくて、この3人を選びました。とくにチャオは、ゲームを知らなくても見た目のかわいさが伝わると思います。
――ディレクターとしての意気込みをお聞かせください。
河原塚 最初にこの話をいただいたときは「ついに来た!」と喜びました。ソニックシリーズのディレクターを担当するのが初めてで、じつは飯塚とはテレビ会議を使ってのやり取りで、直接顔をあわせるのが今日が初めてなんです(笑)。飯塚がロサンゼルスにいるので時差があることにちょっと戸惑ってます。
――『ソニックフォース』アナログレコードについての所感をお聞かせください。
大谷 CDより前のメディアなので、若いファンはそもそもレコード盤を見たことがないと思います。でもこの大きなサイズは、音楽をモノとして所有するよろこびがありますし、いろんな音楽の楽しみかたを広げられると思います。『ソニック』のアナログレコードが増えているので、今後はレコードだけを使ったDJプレイを披露することができたら嬉しいです。
――今後の『ソニック』ブランドの展開をお聞かせください。
飯塚 昨年に『ソニックフォース』『ソニックマニア』の2タイトルを出させていただき、ファンの中には「これで息切れなんじゃ……?」と思われた方もいらっしゃると思うんですけど(笑)、今年も2タイトルを出すことができます。これからも国内外の開発チームと協力して『ソニック』タイトルを作り続けていく体制ができていますので、今後も発展的に活動するつもりです。