『KIDS』知る人ぞ知る“プラグ人間”ゲーのコンビによる新作は、相変わらずシュールでナンセンスな実験作【E3 2018】

E3会期中に行われたインディーゲームイベントから、実験作『KIDS』を紹介。

 E3会期中に近隣で行われたインディーゲームイベント“The Mix”で、Double Fine Productionsが2018年中にPCとモバイル向けにリリースを予定している『KIDS』を遊んできたので、その内容をご紹介しよう。

 本作は、アニメーターのMichael Frei氏とゲームデザイナーのMario von Rickenbach氏によるコンビ“Playable”による実験的ゲーム。2015年にリリースされ、頭がプラグになっているプラグ人間たちの奇妙な世界を描いた『Plug & Play』に続く第2作となる。

 というわけで『Plug & Play』同様、そのシュールな世界を読み解くのは難しい。今回のテーマは“集団心理”とされており、確かに集団で走り出したり、集団で穴に落ちたり、走ってるうちに人数が増殖したり。

 ひとつのシーンを例に挙げれば、『KIDS』のタイトルの通り、棒人間のようなキャラたちが子供の声で「どっちに行けばいいの?」「わかんない」「ついてきて」と会話して走り始めたかと思えば、途中で新たな棒人間が加わり「ついてきて」と言うので全員が方向転換するというくだりを何回か繰り返し、最終的に全員が穴に落ちるという塩梅。

なぜ彼らはやたらと穴の周りに集まるのか、なぜ私は彼らを穴に落としているのか? 考えるな、感じろ。

 まぁテキストで説明してもなんのことやらだし、これをここで「子供たちが無邪気に謎の行動をし始める様子をモチーフに、集団心理の奇妙さを描き出しているのだ」とか解説してもあんまりしょうがないのである。妙な生々しさのあるアニメーションにゾクゾクしつつ、ナンセンスの渦に浸ってみるしかないのだ。

 ゲームは小さなシーンの連続によって構成される全編で20分から30分程度の短編となる予定で、作品の一部として9分のショートムービーも製作される予定。また2月にはスイスのチューリッヒでインスタレーション作品版が展示されたようだ。