『Ghost of Tsushima』驚異の舞台“対馬”で展開される“侍”の苦闘――サッカーパンチが語る本作の世界

2018年6月12日~14日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大級のゲームイベント“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2018”。会期中に行われた『Ghost of Tsushima(ゴーストオブ ツシマ)(仮題)』についてのプレゼンテーションセッションをリポート。

 2018年6月12日~14日(現地時間)、アメリカ・ロサンゼルスで開催された世界最大級のゲームイベント“E3(エレクトロニック・エンターテインメント・エキスポ)2018”。会期中に行われた『Ghost of Tsushima(ゴーストオブ ツシマ)(仮題)』についてのプレゼンテーションセッションをリポート。

 本セッションでは、まず“PlayStation E3 2018 Showcase”で披露された“不帰の森”での戦いを、実機でのプレイデモで披露しつつ、本作の概要が説明された。
 ちなみに、すでに発表されている通り、本作では日本語音声も選択可能で、今回のプレイデモも、日本語音声で披露された。また、日本以外のゲームファンからも希望する声が高かったことを受けて、製品では、全リージョンのバージョンで日本語音声が選択可能になる予定とのことだった。

 プレゼンで語ってくれたのは、おもに以下の方々だ。

右から、プロデューサーの片見龍平氏、クリエイティブディレクターのNate Fox氏、ディレクターのJason Connell氏。

『Ghost of Tsushima』(仮称) E3 2018トレーラー

 改めてまとめると、本作は13世紀、モンゴル軍の襲来(元寇)を受けた対馬を舞台としたオープンワールドタイプのアクションアドベンチャーゲームだ。開発は『インファマス』シリーズなどで知られるサッカーパンチで、オープンワールドタイトルの制作はお手のもの……ということで、本作も相当に広大な世界で、自由な探索が楽しめるものになるという。

 本作を、ほかのオープンワールドタイトルとは違う特別な作品としている要素のひとつが、“侍”だ。映像でも披露された、侍らしいクラシックな果たし合いは、開発陣がこだわっているポイントだそうで、ひと斬りで相手ののどを斬り、兜が飛ぶ、といった詳細な表現は、血しぶきが空間にどう飛んでいくのか、といった部分まで緻密に計算して描いているのだという。「泥、血、鉄。その3つの生々しい雰囲気を味わってほしい」(Fox氏)。

 一方で、自由なアドベンチャーを追求してきたサッカーパンチらしく、プレイヤーに自由を与えることも忘れてはいない。クラシックな侍の果たし合いスタイルだけではなく、気づかれないように不意打ちでモンゴル兵を葬るスタイルで戦うことも可能だ。
 このあたりは、物語のバックボーンとも関わる重要なポイントで、主人公の“ジン”は、もともとは侍として非常に厳格な訓練を受けてきた男だが、モンゴル軍の侵攻を受けたことで、いままでとは違う隠密スタイルを習得せずにおられなかった……という経緯があるからこそなのだそうだ。

 そうした、戦時下にあって、ときに自分を曲げることを余儀なくさせられながらも生きていく人間の生々しさを描くことは、本作の大きなテーマでもある。「良心のある人でも、誤った道に進んでしまうこともある。ジンはそんな人々とも歩んでいかなければならないんです」(Fox氏)というように、今回披露されたシークエンスの最後で、ジンと決闘することになる“マサコ”は、まさにそうした“良心はあるのに戦争のために誤った道に進んでしまった人”のひとり、というわけだ。

 ここからは、Q&Aセッションで明らかになった内容をまとめておこう。

対馬にはいろいろな村が存在する
本作は歴史的事実にインスピレーションを受けてはいるが、史実を忠実に再現することを意図してはいない。たとえば史実では、モンゴル軍は対馬を蹂躙はしたものの、占領はしていないが、本作では対馬にたくさんのモンゴル兵が駐在している。また、史実ではほとんどの村が焼き払われたのかもしれないが、本作の対馬にはいろいろな村が存在する。

開発にあたっては侍を入念にリサーチした
本作を作るにあたっては、Japanスタジオの助けを借りて、侍の世界について入念なリサーチを行った。実際に対馬に行ったのはもちろん、刀の博物館で製法や鍔の意味などを詳しく学んだり、当時の侍の姿勢をよく知る専門家からも知識を得ることができた。

元寇をモチーフにしたことには理由がある
本作のモチーフにモンゴル侵攻という時代を選んだのには、いくつか理由がある。ひとつは対馬が島で、オープンワールドの舞台として理想的であること。そして、元寇は、日本に対して初めて火薬が使われた戦争であり、爆弾が登場するという状況が魅力的であること。また、大規模な侵攻だったため、敵の数が多く、ゲームの状況として適していること、などがある。

時間の流れ、天候の変化がある
ゲーム内には時間の流れが存在し、昼夜が移り変わるのはもちろん、天候もダイナミックウェザーで変化していく。今回公開されたシークエンスでは終始雨が降りそうなどんよりとした雰囲気だが、光輝く日中のシーンなどもある。

モンスターは存在しない
本作で敵となるのは、モンゴル兵を中心とした人間。モンスター、化け物などは出てこない。

本作の基盤はサッカーパンチ謹製“対馬エンジン
本作の制作に使われているゲームエンジンは、サッカーパンチが培ってきて、同スタジオが全作品に適用しているインハウスの技術を、大きく改善させたもので、いうなれば“Tsushimaエンジン”。プロシージャルで生成される空模様や、パーティクルの技術などは、いままで培ってきた技術を大きく改善させて実現している。地面には30000枚くらいの落ち葉があり、舞い上がる。雨が降ると土はドロドロになり、やがては沼ができることもある……といったリアルな自然表現も楽しめる。

【記述に一部誤りがあったため修正しました:2018年6月16日22時20分】

スキルなどの成長要素がある
戦闘中にスローモーションになったりしているのは、ゲームプレイの一部。プレイヤーとして剣術のスキルを磨くとできるようになる。本作にはそうした成長要素がある。また今回のデモバージョンでは表示していないが、実際にはUIが表示される(ただし最低限必要なものだけ)。

主人公の目的はモンゴル軍の撤退
主人公ジンの最大の目的は、モンゴル軍を島から撤退させること。それはたったひとりの人間でできることではないが、ジンが活動することで、蘇ってモンゴル軍に復讐している亡霊がいる、と伝説になり、それが島に広がっていく。



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※画面は開発中のものです。