CroteamのFPSシリーズ最新作『シリアス4』のE3デモを、パブリッシャーのDevolver Digitalの独自イベントスペースで見てきたのでご紹介しよう。本作はPC版がSteamでリリース予定。
今回のE3デモは大自然広がるフランスの田舎が舞台。サムは何か大事なものをここに探しに来たらしいのだが、第一村人を発見し「おーい、そこのフランス人、何食ってんの?」と声をかけてみたところ、どうも様子がおかしい。「あ、フランス人が食われてんのかコレ」(※)と、すっかりクリーチャーに侵略されていることが判明(※多分、美食家のイメージがあるフランス人へのギリギリな人種ジョークである)。
かくして第一村人あらため第一クリーチャーにとっとと銃弾を叩き込み、主人のいなくなったバイクにまたがる。『シリアスサム』と言えば“敵がバカみたいに多い”、“バカでかい敵がいる”というのが特徴だが、今回マップも128キロメートル×128キロメートルというバカみたいな広いエリアがあるぐらいなのだ(ただし「オープンワールドではない」という)。バイクにでも乗らなきゃやってられるか。
そして流れ出す、ステッペンウルフのバイカーソング『ワイルドでいこう!』(原題Born to be Wild)風のパチものテーマソング。サムの新たな冒険が始まる。
押し寄せる大量の敵の攻撃をかわしながら撃って撃って撃ちまくって倒すというゲームの基本は過去作同様。一方でビークル(乗り物)のプレイは明らかに強化されている部分で、バイクに乗りながら撃ったりもできるし、無線が入ってきたら寄り道してサイドミッションに行くなんてこともできる(オフロードバイクがあれば森の中をガンガン進んでいくこともできるらしい)。
広いマップにはいろんな隠しネタもあるようで、デモのラストでは特に何があるわけでもなさそうな静かな農場でコンバインを発見。もちろん乗れるのでのどかにクリーチャーを轢きながら進んでいくと、彼方の丘から地平線を埋め尽くすかの勢いで大量の敵が……というところでエンド。
今作でやれることを示すための技術デモに近い内容だったが、際限なく押し寄せる敵を流れるように倒していくガンプレイと、その緊張感を絶妙に弛緩させるユルユルのオフビートな笑いは健在な模様。果たして128キロ×128キロの真相はなんなのか、今回サムはどんな面倒に巻き込まれているのか? ゲームの発売時期は今のところ未定となっている。